「とと姉ちゃん」第43回~極道よりも怖かったおばあ様が大活躍の巻 | 日々のダダ漏れ

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「とと姉ちゃん」 第43回
第8週 「常子、職業婦人になる
極道よりも怖かったおばあ様が大活躍の巻


常子が始めた歯磨きビジネス。
うまくいくと思ったのですが…。

鉄郎の借金を返すために、
タダ同然で歯磨きを作るはめになり、
更に翌朝…


富江) あっ、起きてた。よかった。
鞠子) できれば夢の世界に
    戻りたいとこだけど…。
富江) えっ?
君子) ああ、いいのいいの。どうかした?
富江) あっ、常子さん。星野さん来てるよ。
常子) えっ、こんな早くに?
富江) 何か、とっても大事な話があるって。
常子) 大事な話?


**********

常子) あ~おはようございます。
星野) おはようございます。
一同) おはようございます。
星野) こんな早くにすみません。 
    すぐお伝えした方がいいかと。
常子) 何か…ありました?
星野) これなんですがね。
鞠子) あと半分しか残ってませんね。
常子) 気に入って頂けました? 歯磨き。
星野) そうではないんです。
常子) えっ、お口に合わなかったですか?
星野) いや、あの、製品自体は、とてもいい
    ものだと思います。ただこれ、2度しか
    使ってないんです。
常子) 2度?
君子) なのに、半分に?
星野) はい。紙にくるまれた状態だと、どうし
    ても多くつけ過ぎてしまうんです。つけ
    る分だけ取り出せるなど、容器に工夫
    があれば、より使いやすくなるのでは
    ないかと。
常子) 容器にね…。
鞠子) でも、容器を工夫したって、
    搾取されるだけだし…。
常子) あ~…。
君子) そうよねぇ。
星野) 搾取?
常子) それが…。


**********

星野) そうですか…。それはひどい話だ。
常子) はい…。
星野) じゃあ、容器の改良どころでは…。
鞠子) ええ。まずは、借金取りをどうにかしな
    きゃ。「二兎を追う者は一兎をも得ず」よ。
常子) ん~…。
君子) すみません、星野さん。
    せっかく助言して下すったのに。
星野) いえ。
美子) あっ、これきれい。かか、見て。
    とってもきれい。
君子) 本当にきれいなヒナゲシ。あ…確か、
    前に見せて頂いた時は色って…。
星野) ええ。あの後、色づけしたんです。
    絵の具で。
常子) ん? 絵の具?


**********

宗吉) ひでえ話だ!
照代) 借金返すまで、
    作らされるって事でしょ?
まつ) 金返してもそのあとわかりゃしないよ。
    イチャモンつけて、
    骨までしゃぶるつもりかねえ。
富江) 叔父さん、いつ戻ってくるの?
長谷川) いや、きっと戻ってこねえよ。
宗吉) あの腹巻きバカ、とんずらする気だ。
    常子たちが馬車馬のように働かされ
    るってのによ!
常子) いえ。心配は、ご無用です。
宗吉・まつ) は?
常子) 借金取りには、この、紙で包んだ歯磨き
    を、渡します。500個作って完売すれば、
    借金とほぼ同額になるので、向こうも納
    得するでしょう。ですが、それだと私たち
    の利益にならない。そこで、これよりも優
    れた製品を開発して、売り出す事を考え
    ました。
まつ) 借金取りを、出し抜く訳かい。
宗吉) で、何なんだ?
    その、優れた製品ってのは。
まつ) 何だい? これは。
富江) ばあちゃん、これ絵の具よ。
まつ) 絵の具ぐらいばあちゃんでも知ってるよ。
    絵の具と、歯磨きと
    何の関係があるんだい?
常子) このチューブに、歯磨きを詰めて、
    販売するんです。
鞠子) そうすれば、絵の具みたいに、必要
    な分だけを取り出せるという訳です。
照代) なるほど。それはいい考えねえ。
松) 確かに。
長谷川) そういや、外国のはそういうのが
     流行ってるって聞いた事あんぞ。
常子) ただ…大量に作るには、ちょっと
    お部屋では狭くて…。あの…どこか、
    場所をお貸し頂けませんか?
宗吉) う~ん…。
君子) お仕事に、差し支えないように致し
    ますので、お願いします!
宗吉) 場所があったってよ、どうせお前らじゃ、
    そんなに作れねえだろ。
まつ) また反対すんのか。
    お前はいつだって…。
宗吉) 4人じゃ足りねえって言ってんだよ!
まつ) えっ?
宗吉) 一つ屋根の下に暮らしてんだ。
    知らんぷりもできねえだろ。
常子) えっ、それって…。
まつ) 素直に最初から、協力するって言やぁ
    いいものを。宗ちゃん、いい子いい子。
宗吉) 触んなよ。
まつ) 私も乗ったよ。
富江) 私も。
照代) 私も。
長谷川) 俺も。
常子) お~!ありがとうございます!


**********

(歯磨きを作る常子たち)
(チューブに歯磨きを詰める森田屋の人たち)

**********

そして、あっという間に
1週間が過ぎ…。


富江) 予定どおりいくかな…。
長谷川) いざとなりゃね…。
     あっしが何とかしてやりまさぁ。
宗吉) いや、おめえには無理な相手だ。
    俺に任せろ。
長谷川) いいや、大将が出るまでもねえ
     ですって。あっしがビシッと…。
男の声) ごめんよぉ~!
まつ) あ~来たよ~。
常子) 皆さん、落ち着いて下さい。いつも
    どおりに振る舞って下さいね。
照代) いつもどおりよ、いつもどおり。

**********

常子) お納め下さい。
男) これで全部か?
  思ったより少ねえな!
常子) 1週間じゃ、これが限界で…。
鞠子) 何しろ、手作りですから…。
男) 兄貴…。そうか。まあ、しかたないか。
   それにしても、いい匂いだな。
   何作ってんだ?
常子) あっ、ちょちょちょ…調理場は、
    立ち入り禁止です。
男) 邪魔すんな。ただの見学だ!
まつ) 慌てないで。ふだんどおり。
富江) ふだんどおり。
男) 邪魔するぞ!
宗吉) いらっしゃいませ。
男) お~卵焼きか。うまそうだな。
長谷川) おひとつ、いかがでやんすか?
男) 悪いな。大将! こりゃうめえなあ。
宗吉) 大将、おいしいですって!
男) こっちは何作ってんだ? ニンジンかい。
  味見いいかい?
まつ) は…はい!
男) ん~…あんたら! いい仕事してんな~。
まつ) は…80年の老舗…。
男) ん~最高だ! ごちそうさんな! じゃあな。
まつ) さようなら…。
男) こっちは何作ってんだい?
常子) あ~これは…フフッ…。
男) ケチケチすんな。何じゃこりゃ?
常子) これは、お弁当を作る時の、
    調味料なんです。
男) 兄貴~! こりゃ歯磨きですぞ!
兄貴) あ~?


**********

男) この野郎、こんなに隠しやがって。おい!
  俺たちを出し抜くつもりだったのか!
宗吉) おい! お前らいい加減にしろよ!
    さっき渡した分で、借金の返済には…
    十分だろうが!
長谷川) そうだ! そうだ、そうだ!
男) なめた口利いてっと、
  一生包丁握れねえ体にすんぞ、オラ!
  指の一本や二本きり落とすなんざ、
  朝飯前なんだよ!
  文句あったら手ぇ出せ。おい! 
  おい。これから毎週受け取りに来るからな。
常子) そんな…。
男) ガタガタぬかすんじゃねえ! 言うとおりに
  しねえと店ごとメチャクチャにすんぞ、オラ! 
  分かったら返事だ、返事!
滝子) それくらいにしな!
    これ以上派手に暴れたら、
    私らが黙っちゃいないよ!
男) 何だ? てめえ。
隈井) てめえら、
    誰にアヤつけてると思ってんだ!
清) 言っとくけど、こっちは本気だぜ。
滝子) 深川と、けんかする覚悟がある
    ってんなら、受けて立つよ!
男) 兄貴。兄貴…。
兄貴) しかたねえ。手打ちだ。
滝子) フッ。顔色一つ変えないのは立派だが、
    足が震えてるよ。とっとと帰んな!

**********

常子) ありがとうございました。おばあ様。
滝子) 何やってんだい!
    どうして相談しなかった?
常子) 心配かけたくなくて。
隈井) …ったくもう! 水くさいじゃあり
    ませんか。家族だってのに。
常子) ごめんなさい。
清) ん? これって、絵の具?
常子) 自分たちで作った、歯磨きです。
隈井) はぁ~やるもんだねえ!
滝子) こんなにたくさん作ったのかい。
常子) はい。
滝子) 大したもんだねえ!

(破裂音)
滝子) ん?
常子) おばあ様?

(破裂音)
常子) あっ! えっ? えっ?
(破裂音と騒ぐ声)

**********

おばあ様の芝居じみた演技がここでいきてくる
わけか…。この見せ場のためのお話なのか?
でもここだけ切り取れば、かっこよかったけど。
深川の人たちがようやくマシに描かれてよかっ
たといえばよかった。今までがひどすぎたから。

「とと姉ちゃん」を楽しくご覧になっている皆様
は、この先は、華麗にスルーでお願いします。

それにしても…歯磨きも人に味見させていたし、
歯磨きを自分で試してみるシーンもなかったし、
ゲスニックマガジンも顔負けのゲスな聞き込み
はしても、商品の検証実験は一切しないという、
恐ろしい商売を平気でやってのける常子って…。

まさか…何もせず失敗する事で、後に商品実験
やテストにこだわる雑誌を作ることになる、伏線
のつもりだったりして…? だとしたら…あまりに
常子がバカすぎてモデルの人が可哀想すぎ…。

身内には心配かけたくなくて、他人には迷惑か
けても平気な常子。その感覚にどうしても馴染
めない。身内であるお金持ちの祖母が、しかも
仲直りしている祖母が隣にいるのに、どうして
お世話になっている他人の家族に迷惑をかけ
続けるのか? 図々しいお願いをして平気でい
られるのか? 答えはまさか…「まれ」だから?
目指すところが「まれ」だから? まさかこれ、下
町の人情を描いているつもり…? 怖い怖い!

もうそろそろ、誰もクドカンにはなれない。「あま
ちゃん」は作れない、「能年玲奈」にはなれない
と自覚してほしい。本気でやってもらわないと、
困るんだぁ~! 本気が! 見たいんだよぉ~!


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