「あさが来た」第120回~九転び十起き!立つんだあさ!九転び十起きや! | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「あさが来た」 第120回
第20週 「今、話したい事
九転び十起き!立つんだあさ!九転び十起きや!


あさ) ん? ここは、どこ?
忠政・あさ) ♪うさぎ うさぎ なにみて はねる
あさ) あ…おじいちゃんの声や。
忠政・あさ) ♪じゅうごやおつきさん みて はねる
あさ) なぁ、おじいちゃん。ここは、どこ?


**********

新次郎) あさ。あさ! あさ~!
(運ばれていくあさ)

**********

榮三郎) お兄ちゃん。お姉さんの様子は?
新次郎) おなかの傷が、
     えらいひどかったみたいでな。
     まだ、手術も終わってへんのや。
榮三郎) そうだすか。
さち) 千代ちゃん、えらい事やったなぁ。
    気ぃ強う持ってな。


**********

医師) 手術は、うまい事いきました。しかし、出血の
    量が多かったんで、危険な状態は、続いてい
    ます。念のため、ご親族や、関わりのある大切
    な人には、お知らせしときはった方がよろしい
    かと思います。
新次郎) そうだすか…分かりました。


**********

男性) 電報です。
養之助) お母ちゃん、電報やて。
はつ) 珍しなぁ。そないなもん届くやなんて。
養之助) お母ちゃん?
はつ) あさが…? うそや…。
惣兵衛) はつ。はつ! どないした?

(「アサキトク」と書かれた電報)

**********

加野屋のあさが、暴漢に刺されたとい噂は、
あっという間に町じゅうに広がりました。


美和) なんて事…。

**********

山屋) 奥さん刺されたて、ほんまだすのか!?
天神屋) 大丈夫なんか?
平十郎) へぇ、大丈夫です。ちゃんと生きております。
     ですから落ち着いて下さい。皆さんも!
     皆さんも落ち着いて下さい!
成澤) これが落ち着いておられますか!
    白岡さんは…
    白岡あささんはご無事なんですか!?
平十郎) 元はといえば、あんたのせえやろ!
     帰れ! 帰れ~!
成澤) へ?


**********

綾子) あなた。あなた!
大隈) ん?

(綾子が持ってきた新聞を見る大隈)
大隈) これは…!

**********

新次郎) お母ちゃん。脚が悪いのやさかい、
     わざわざ来んかてよろしのに。
よの) こないな時に、じっとしてられますかいな。
新次郎) ほれ。

(よのに椅子を用意する新次郎)
よの) やぁ、かわいそうになぁ。
    何でこないな事に…。
かの) 病院の表もえらい人だかりだっせ。
うめ) へぇ。今はとても面会なんかできへん言うて
    ますのに、それでも集まってしまうんだす。
よの) 千代。
千代) おばあちゃん…。
よの) 今日はな、うちが、お母ちゃんのそばについて
    てあげますさかい、あんたな、家ちょっと帰って、
    ほら…体休ませなはれ。ん?
かの) そうだす。うめさんもだっせ。
うめ) いいや、うちは…。お千代様。 
    どうか、お休みになっとくれやす。

(首を横に振る千代)

**********

忠嗣) 新次郎さん。

それは、あさの弟の、今井忠嗣でした。

忠嗣) 新次郎さん。姉の様子は?
(首を横に振る新次郎) 
忠嗣) そうですか…。

**********

忠嗣) あさ姉…。あさ姉、しっかりしぃや。
新次郎) 忙しいとこ、
     わざわざ東京から来てもろて。
忠嗣) いいえ。実は、代替わりしてからというもの、
    父も、あんまり具合がようないもんで…。
新次郎) 今井のお父さんが?
忠嗣) はい…。母も、看病で付きっきりやさかい、
    2人とも、こちらに来られへんのです。
新次郎) そうだすか。


**********

あさの病状は、
数日たっても、まだ回復しませんでした。


大隈) 我が輩は、白岡あさ君に会う事によって心を
    決めたのである。我が輩は必ず政府に戻る。
綾子) まあ、あなた、
    ようやく、その気になりましたの?
大隈) その気にさせるために
    彼女に会わせたのであろう?
綾子) あら、何の事かしら?
大隈) いいから書きなさい。
綾子) はい。
大隈) そして、白岡あさ君、あなたの言う、女子の
    大学校という、新しくも神聖なものを、国を挙
    げて協力したいとこう思っているのである。
    日本のこれからのためにも、貴殿の回復を、
    心から祈っておるのである。
    あなたの友、大隈重信。


**********

成澤) そうだ。白岡さんが死ぬはずない。
    死ぬはずないのだ! あっ…! イタッタタ…。


(回想)
平十郎) 元はといえば、あんたのせえやろ!


(あさにつくってもらったスーツを見つめる成澤)

**********

(寝ているあさの脚をさする千代)
千代) お母ちゃん、痛ない?
    お母ちゃん。お母ちゃん…。
    (すすり泣き)
新次郎) まだいてたんかいな。
     ここはな、わてだけでええさかい。
     今晩は、おばあちゃんと家帰って
     寝ときて言いましたやろ。
千代) お父ちゃん、うちな…お母ちゃんいうのは、
    一生死なへん人や思てました。ハハッ…。
    一生死なへんて、けったいな言葉だすなぁ。
    そやけど、何があっても死なへんいうか、
    どないな事があっても、生き残るゆうか…。
新次郎) なんて事言いますのや。
     お母ちゃんかて人だっせ。
千代) お母ちゃん…死んだらどうしよう。(泣)
    もし、このまま、お母ちゃん死んだら…。(泣)


**********

忠政・あさ) ♪うさぎ うさぎ なにみて はねる
        じゅうごやおつきさん
あさ) ♪じゅうごやおつきさん みて はねる
新次郎) あさ? あさ。どこにも行ったらあかんで。
     わてなぁ、知ってる思うけど、あんたに惚れ
     てます。あんたのする事なぁ、何でも応援し
     たげる。何にも怒れへん。そやけどなぁ…
     わてより先に死ぬ事だけは、
     金輪際許さへんで。(すすり泣き)
     許さへん。わて、置いていったら、
     許さへんで…あさ!(泣)
あさ) ん…。いやや…。
新次郎) あさ。今、何か言うたか? 言うたな?
     言うたやろ! ほれ、もういっぺん言うてみ!
あさ) いやや…。まだ、死にとうない…。
新次郎) うん…。うん! せや。せやろ!
     ほれ、あんた、起き上がらな!
     「九転び十起き」やろ? 「九転び十起き」!
     「九転び十起き」や!
あさ) 「九転び…十起き」。
新次郎) せや。「九転び十起き」!
あさ) 「九転び十…」。

(目を開けるあさ)
あさ) うち、何してますの? 旦那様?
新次郎) あさ…! あさ…。よう頑張りましたな。


あさ、奇跡の生還でした。

**********

お父ちゃん、うちな…お母ちゃんいうのは、
一生死なへん人や思てました。ハハッ…。
一生死なへんて、けったいな言葉だすなぁ。
そやけど、何があっても死なへんいうか、
どないな事があっても、生き残るゆうか…。

うんうん。親は一生死なないと、ずっと生きていてくれ
るものだと、子供は思っていたいもの。ずっといてくれ
るもんだと思い込みたいし、思い込んでいるから、わ
がまま言ったり、反抗したりもできるっていうのもある。
そんな子供の勝手を受け止める親も大変なんだけど、
おかげで子供は、安心して、子供でいられるというか。

ターミネーターか、ゾンビ(…ってそれは違うかw)か、
男どころか、無敵の不死の人だと思っていたのか?
千代のあさへのイメージは人間離れしていたようで。
ケンカしたまま、誤解したまま、本当の気持ちを伝え
られないまま、相手を傷つけたまま…このまま話が
できないままになったら…。千代が、どれだけ不安
でいる事か、子供の気持ちになって泣けてしまった。
頭で分かっていても、実際に失いそうにならないと、
ようやく気づけないことがありすぎるよね…人間は。

一方、川の流れの向こうから聞こえてくる、おじいちゃ
んの声。ここはどこ?って…そこ、三途の川だからね。
懐かしい歌声だけど、懐かしいけどついてっちゃダメ。
立つんだジョー! …じゃなくて、立つんだあさ! 起き
上がるんだ、あさ~! 三途の川を渡っちゃダメ~っ!

昨日から、新次郎のかっけえ!が止まらない。何とな
く影が薄いように思えた日々は、今日の日のための
助走だったのね。髷の頃のカッコ良さ、完全復活~!

あさ。どこにも行ったらあかんで。
わてなぁ、知ってる思うけど、あんたに惚れてます。
あんたのする事なぁ、何でも応援し
たげる。
何にも怒れへん。そやけどなぁ…
わてより先に死ぬ事だけは、
金輪際許さへんで。

関白宣言か!…と俺より先に死んではいけない宣言。

許さへん。わて、置いていったら、
許さへんで…あさ!

置いていったら、泣くからねっ!泣いちゃうからねっ!
寂しくって死んじゃう、うさぎになっちゃうからねーっ!
って、甘えた男子でいてほしかったけど、いつのまに
か新次郎はすっげえかっけえ大人の男になってたよ。
愛ですよ、愛! 必ず最後に愛は勝つ~!ですよ!!
フィクションでも、いいや、フィクションだからこそいい。
こんな夫婦愛が見たいんだもの。こんな旦那様がい
てほしいんだもの! 泣き顔が最高にかっけえ新次郎
に激萌えした朝でした。はぁ…マジであさが羨ましい。


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