土曜ドラマ「逃げる女」第6回(最終回)~滅びぬ愛 | 日々のダダ漏れ

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土曜ドラマ 「逃げる女」



第6回(最終回) 滅びぬ愛


美緒) 悪ぶってみせるほど私はいい子じゃないの。
    おねえさん。
    いい子なんて子供の頃に捨てた~。
    私の事分かりたいんだろ? おねえさん。

**********v・。

佐久間) 女房に男がいるんじゃないかと、
     俺はずっと疑ってた。
     毎日疑惑の目で見られてたら、
     我慢できないよな。出て行きたくもなる。
     人を信じるって何だ? 安藤。
     人を疑うって何だ?

**********

梨江子) 私、人の嫌がる事するのうまくなったのよ。
     あなたのおかげで。あなた見てるとなぜか、
     あずみの事を思い出すの。
     私…あずみの事何にも分かってなかった。
     分かってるって勝手に思ってただけ。
     私、あずみに聞きたかった。
     どうしてあんな事したの? 
     どうして…。どうして、どうしてって
     いっぱい聞きたかったのよ! 
フフフッ…。
     私ね、寂しさに付いての本を書いたの。
美緒) だから何だって言うんだよ。
梨江子) 寂しさなんて、何にも分かっていないくせに。
     世の中の事、何一つ分かってないのに。
     何でも分かった気になっていた。
美緒) だから?
梨江子) あなたがいろいろ教えてくれたの。
     いろいろ気付かせてくれたのよ。
美緒) 嘘つくんじゃねえよ!
梨江子) 嘘じゃない!
美緒) じゃあ何で
    おかあさんの話なんかするんだよ!
(携帯の着信音)
美緒) 携帯持ってんの? おねえさん。
電・梨江子) 電車の中で拾ったんです。
       かかってくるかなと思って。今ですか?
       平北町、3の11です。
       じゃこのまま待ってます。
美緒) ハハハッ…。嘘つくの下手だねえ、おねえさん。
    アハハハッ。お母さんの話ししてあげようか?
    私のお母さんはね、とっても優しい人でね。
    包丁の使い方や、箸の持ち方を教えてくれた。
    自分を傷つけると、相手の気持ちが、
    分かるとか思うおっちょこちょいでね。
    世の中の事なんか、何にも分かってないのに、
    分かってる気でいて…。
    相手の一番嫌がる話を聞いて、
    気持ちを近づけようとしたりして。
    死んだ友達にしてやれなかったから。
    一番嫌な話なんか、簡単にできねえんだよ!
(佐久間を撃つ美緒)
梨江子) ああっ! 何すんのよ!
美緒) あ~! ああっ!
    私を撃ちな。撃ちなよ! 私を撃ちな!
    この世で一番憎い女を、撃ちなよ!
(叫び声)
(引き金を引く音)
(叫び声)

**********

安藤) 西脇梨江子さんからお前に伝言があるんだ。
美緒) 知らないね、そんな女。
安藤) あなたは私を変えてくれたって。
美緒) バカじゃない。バカじゃ…!


**********

美緒) ♪これでいいのだ これでいいのだ
     ボンボン バカボン バカボンボン
     天才一家だ バカボンボン
     柳の枝に 猫がいる それが ネコヤナギ


**********

綾乃) これからどうするの?
梨江子) 分からない。
綾乃) 私も分からない。

**********

いや~凄い。久々に凄いものを見たって感じ。何が
凄いって、ある意味、何も説明されないまま(でも…
それが普通なんだよね。大抵の場合、みんな本当
のことなんて分からないまま生きているのだから)、
物語は進行し、そして唐突に終わる。あずみがどう
して嘘をついたのか、誰かに殺されたのか、事故だ
ったのか、美緒は何人、誰を殺しているのか…。す
べては断片的で…脳内補完するしかない上に、最
後まで答え合わせはしないという、不親切な結末。
でも、それでいいんだろうなって。第5話で佐久間が
言ったような事をきっと描きたかったんだろうなって。

人は心にいろんなルールを持って生きている。
優しい母親に育てられた安藤には、
それなりの親と子のルールがあるんだろうと思う。

時として人間は、
相手が自分と同じルールで
生きていると思い込んでしまう。
人はそれぞれ、
違うルールで生きているんだという事を、
つい忘れてしまう。

人を信じるというのは、相手が自分と
同じルールで生きている事を期待する、
虚しい希望なのかもしれない。

他人のルールが、自分のルールとは違うことに、人
はなかなか気づきにくい。同じものを見ていても、ま
ったく違う解釈を互いにしている事に気が付けない。

とにかく、美緒役の仲里依紗ちゃんが圧巻でした!
すっげえものを見たっていうか…いい演技でした。
心がザワザワと…揺さぶられるドラマでありました。


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