「マッサン」第56回~な~んも分かってへん。日本の家は生きとんねん! | 日々のダダ漏れ

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「マッサン」 第56回
第10週 「灯台下暗し
な~んも分かってへん。日本の家は生きとんねん!


エリーをもっと喜ばせたい。
そのためにも、北海道工場を
実現させたいマッサンでしたが…。


欣次郎) 北海道やないな。
政春) いや…ええっ!?
欣次郎) 他にも、スコットランドみたいな土地がない
     とは限らん。大阪の近くで、探してみてくれ。


**********

エリー) やっぱり、ガスはいいな~。改築も!
     でも…もったいない? たぶん…。
政春) ただいま。
エリー) お帰り! 待ってたよ。マッサン!
     ガスの事だけど…。
政春) …全く!
エリー) キャサリン…キャサリンがね、
     ガス引くなら、改築もしたらって。
政春) 何を考えとるんじゃ。
エリー) あっ…ごめん。
政春) 「全部任せる。思いどおりにやってみ」
    言うたくせに!
エリー) そう…やめる!
政春) 何でやめんにゃいけんのじゃ。
エリー) えっ?
政春) 大将じゃ!
エリー) ああ…えっ!?
政春) 「北海道はコストがかかり過ぎる。
    大阪の近くで探せ」言うんじゃ。
エリー) なるほど。
政春) え? エリーは行きとうないんか? 北海道。
エリー) いいえ…日本の、スコットランド行きたい。
     本当に。
政春) はあ~…。このままじゃ完成するまでに、
    2年はかかるのう。
エリー) そうなの?
政春) ああ…。
エリー) だったら、ここで。
政春) 何がじゃ?
エリー) 私のプレゼントの話。
政春) プレゼント?
    ガスでもミシンでもええ言うたじゃろう!
エリー) そう…。ガス。(英) そうね。
     じゃあ…改築してもいい?
政春) 改築?
エリー) うん! キャサリンがいろいろアドバイス。
政春) あ~もう好きにしてええって! 好きにせえ!
エリー) そう…そう? 分かった!
     (英) あなたいつもそう。
     私の話聞かない!
政春) ああ…。
エリー) 今でもマッサン! マッサン!
政春) あ?


鴨居の大将から出された難題を前に、
話を聞く余裕のないマッサンでした。


エリー) ね?
政春) ああ…。


**********

大阪周辺のさまざまな土地を回り、
ウイスキー造りに適した場所を
探し回ったマッサンでしたが…。


政春) 水と空気。それと交通の便を考えて、いろ
    いろ探してみよるんですが、やっぱり北海道。
    北海道に勝る条件はありません!
紺野) 北海道?
政春) ああ。
欣次郎) 他は、どこ行ってみたんや?
政春) 西成郡の佃、三島郡の吹田、北河内郡の枚
    方、武庫川沿いの小林。そして、京都と大阪
    の境にある、山崎です。なんとか北海道じゃ、
    いけんですかのう?
欣次郎) この5か所の中で選ぶとしたらどこや?
政春) え? 交通の便はともかく、いずれも水質に
    おいては、それぞれ良さはありますが、ちい
    とウイスキー造りは、不向きかと…。
欣次郎) 山崎にしよう!
政春) ええっ!?
欣次郎) 山崎いうたらその昔、羽柴秀吉が、織田信
     長の弔い合戦に、明智光秀を打ち破った山
     崎峡や! 北に天王山を背負い、その山あい
     で、木津川、桂川、宇治川の3つの川も合流
     しとる。たぶんいけるで、山崎で。
紺野) 天王山を制した秀吉は、後に天下人となった。
    山崎、最高やないですか!
政春) 北海道の方が断然。
黒沢) 山崎いうたら、
    千利久が茶室、こしらえた所だすな。
欣次郎) 待庵やったな。
紺野) 千利久がお茶たてた水やったら
    間違いないんちゃいます?
    「利久も驚く鴨居のウイスキー」。
    これもいけますよ。
政春) なんぼええ水が出ても、
    ピートが取れる北海道にゃかないません!
白井) 輸送の経費がかかり過ぎる。
政春) 日本でピートが取れるんは、
    北海道だけなんです!
紺野) 大将、ピートやったら、
    輸入もできるんちゃいますか?
白井) 輸入で十分や思います。
政春) 確かに、輸入もんのピートでも、ウイスキーは
    造れます。じゃけど大事なんは大将…ピートが
    取れる、土地の空気、ピート層をくぐり抜けて、
    湧き出す水なんです。灘の銘酒が、灘の宮水
    を使うて、ええ酒を造り出したように、全ての酒
    は、水と環境がものを言うんです!
欣次郎) なるほど。
政春) お願いします。行かしてつかぁさい!


**********

キャサリン) ずばり、
     今回の改築のテーマは、「モダン」や!
エリー) そう! そうそうそう。モダン。
信ちゃん) モダン…?
キャサリン) ボタンちゃうで。モダン・アンド・ゴージャス!
信ちゃん) モダン・アンド・ゴージャス。
エリー) はい。イグザクトリー!
     ぜいたく、いっぱいします。
キャサリン) おっ。
春さん) どうしたんね? エリーちゃん。えらい
     吹っ切れとるのう。マッサン大丈夫か?
エリー) 何が? マッサン関係ない。
キャサリン) ええぞエリー。そやそや、その調子!
エリー) 信ちゃん、まず…玄関を、ドアにしたいです。
信ちゃん) ドア?
エリー) はい。
キャサリン) キッチンのへっついさん外して、
     ガスを引きます!
秋) ガス? ええねえ。
キャサリン) ふすまと障子もやめて、ドアにします。
信ちゃん) 家ん中に、ドア?
キャサリン) そう。ドアは、鍵付きやで。
エリー) そう! マッサン入ってこれない!
キャサリン) あと、畳みもやめて、板張りの床にする。
     靴履いたまま、家に上がれるようにな。
春さん) 靴で家に上がる?
     雨の日は家ん中わやになるど。
キャサリン) ああ…それもそうやな。ほんなら、靴は脱
     いで上がるとしてや。さあ、リビングルーム
     の天井には、シャンデリアがキラキラ~ッ!
エリー) お~ホホッ! 素敵~! キャサリン、最高!
キャサリン) おっ!
信ちゃん) シャンデリア? ガスは分かるけど、
      あとは和室でええやろ。
キャサリン) あかんあかん。ほんなもん!
     日本の男はほんま頭固いな!
エリー) そう、日本の男、人の話聞かないね。
信ちゃん) 聞いてるわ!
      この家全部西洋式に変えたらええんやろ?
キャサリン) できんの?
信ちゃん) そやけどな、日本には春夏秋冬、四季が
      ある。西洋風の家は、寒暖の差が大きい日
      本の風土には合わへん。
エリー) カン…カンダンノサ?
秋) 暑さ寒さの事。
信ちゃん) 日本の家が、ふすまや障子で間仕切りさ
      れとるんは、日本が夏暑うて湿気がきつい。
      冬は寒うてかなわんからや。
エリー) どういう事?
信ちゃん) 日本の家は生きとんねん!
エリー) ちょ…ちょっと待って。よく分からない。
キャサリン) あんた、大工やろ?
     注文どおり仕事したええねん。
信ちゃん) な~んも分かってへんな。

**********

白井) 亀山はん、何を考えてんねん。
政春) え?
紺野) 亀山はんは、大将のウイスキーを造る為に、
    この会社入ってきはったんですよね?
白井) 何で大将をそそのかすような事を言うんや。
政春) そそのかす?
白井) この計画が、
    どれだけ危ない事業か分かってるんか!
政春) 国産初のウイスキー工場をつくるんです!
    最高のウイスキーを造るためにわしゃ…。
紺野) 北海道の何を知ってるんです?
    行かれた事あるんですか?
政春) それは…いろいろ調べて…。
紺野) 大将の右腕として採用されたあなたが、
    根拠のない事で盾ついてたら、計画は前
    に進まへん。
白井) 現実が何にも見えてへんのや。
黒沢) まあまあ、お二人とも…。工場長も、まだ、
    鴨居商店に入ったばっかりだすし…。
白井) 最初が肝心です。
紺野) 北海道やなんてアホみたいな事言うてんと、
    大将を信じて、よう考えて動いてもらわんと。

**********

エリー) ♪ガスが来る ガスが来る どこに来る

(回想)
信ちゃん) 日本の家は生きとんねん!


エリー) はあ…マッサン! 遅いよ。

**********

政春) あ~分からん! わしゃさっぱり分からん!
    何が全部わしに任せるじゃ。結局全部自分で
    決めとるじゃろうが!
春さん) しょうがなかろうが。相手は殿様じゃい!
     足軽が殿様の事聞くのは当たり前じゃろうが。
政春) 誰が足軽じゃ! わしゃ工場長じゃ!
    しかもあいつら、何が天下人じゃ。
    何が千利久じゃ。訳分からん。
春さん) ええ給金もろて家を建て直しするんじゃろ?
     ドアにシャンデリア…豪勢じゃのう。
政春) 何の話じゃ?
春さん) マッサン、
     エリーさん待っとるんじゃないんね?


**********

政春) ♪カチューシャ かわいや わかれのつらさ
(戸が開く音)
政春) 帰ったど~。
    エリー? おらんのか? あ? おっ…。
    どうしたんじゃ?
エリー) 家でご飯食べるって言ったでしょ?
     何で、まっすぐ帰ってこないの?
政春) ああ…すまん。水くれ、水。
    あ~…イテッ。イテテ…。エリー。
エリー) はい。
政春) わしゃのう…負けんど。 
    わしゃ…絶対負けんけぇのう。
エリー) (英) わかってるよ。

**********

エリー) おはようございます。
梅子) おはよう。
桃子) おはよう。
エリー) おはようございます。
梅子) 何や、うちのが、偉そうな事言うたみたいで。
    ほんま、堪忍やで。
エリー) いえいえ…私が、失礼な事言いました。
梅子) ああ…何言うてんねんな、もう、うちこそやわ。
桃子) エリーちゃん、どないすんの?
    西洋風にするん?
エリー) う~ん。まだ、分かりません。
     でも、信ちゃん、仕事、もう行きました?


**********

信ちゃん) 高温多湿いうんは、気温が高うて、
      湿気が多い、いう意味や。
エリー) じゃ…ごめんなさい。信ちゃん、ちょっと待っ
     て。木の柱、ふすま、障子、畳が、生き物っ
     て…生き物って、どういう意味?
信ちゃん) それはな、う~ん…。


**********

永遠に続くのか? 繰り返すのか? この夫婦喧嘩…。
もういい加減飽きているので、そのへんはスルーでw

とことん、マッサンは「つくる人」なんだなw 住吉酒造
でも言われてたけど、現実が見えていない、いや、見
る気がない、商売を考える気がない人なんだな。くし
くも春さんが言ったとおり、足軽が殿様に盾つくの図。
頑固で職人気質はいいとして、社会人としての上下
関係が分からない人だったとは到底思えませんが…。

なんかね、激マズの料理を作る人って、基本どおりに
作る事をヨシとせず、どうしても自分のアレンジで作ろ
うとするのが原因のようなのですよ…。それってこの
脚本に似てるなあと、ふと思って。史実どおり、レシピ
どおりに話を進めていれば、外さない味になったはず
なのに、どうしても自分流のアレンジがしたくって、あ
れこれいじった揚句、まったくつまらない物が出来上
がってしまった…みたいな? 美味しい材料が揃って
いたのに、普通に料理すれば絶対美味しい料理が
出来たはずなのに…創作料理が出て来たみたいな。
茹でたての蟹はそのまま食べさせて! マヨネーズ、
ケチャップ、ウスターソースにあえたりしないで~!
みたいな? 美味しい材料(エピソード)のまま、見せ
てほしかったよ~本当に! (…以上、愚痴でしたw)

エリーの暴走、怒りの改築かと見せて…日本家屋の
良さを教えてくれそうな展開は○! 余計な夫婦喧嘩
はいらなかったけどね~。信ちゃん役の人の声がい
い声してて、惚れ惚れしてしまった。梅子さん、やるじ
じゃ~ん♪ 役名がある割には出てこないのね~と思
っていたらここが出番だったのね。よかったよかった。

さて、今日のツボは、あまちゃんの「あま絵」で知った、
漫画家さんの「マッサン絵」。大将の右手、マッサン。
大将のミギーとなったマッサンの図に笑ってしまった。
辛気くさいミギー。こんなのが右手にいたら嫌だw↓
大将の右腕
ちなみにあまちゃんファンとしては、こちらもツボw↓
広島から呼び寄せるのは

本編がイマイチの時は、絵師さんたちのイラストに救
われるこの頃。ごちそうさんでもそうだったけど、イラ
ストになると、み~んな可愛く見えてくるから不思議。
マッサン絵 まとめ


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