「クロコーチ」第9話~三億円事件全真相 | 日々のダダ漏れ

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「クロコーチ」

第9話
三億円事件全真相


三億円事件発生から、5年。現場に残された、多くの
遺留品から、様々な犯人像が浮かび上がっていた。
三億円事件は、今もなお、未解決。

**********

黒河内) 45年前、少年Sには仲間がいたんですよね
     え? 何ていったかなあジョニーじゃなくて、
     ジョー
その人の口も、あなたが封じちゃっ
     たんですかあ?
高橋) 
そんなことを聞いてどうするんですか?
黒河内) いや、それを知りたがってた人がいて、
     れを受け継いじゃった僕がいて、
聞かないと
     終われないんですよ。
高橋) フフフ。それだけですか?
黒河内) はっきり言っていいんですか? それだけで
     す~!
そちらはなぜ、三億円を強奪したんで
     すか?
単に金目当てだったってだけですか?
高橋) じゃあ、私もはっきり言いましょうね。これは、
    沢渡さんの暴走を防ぐために、奪ったんです。
黒河内) はあ?
高橋) また一人、殺されたようですね。
黒河内) あの人ですよねえ?

**********

黒河内) よからぬ計画?
高橋) 
沢渡さんは、この金を使って、よからぬ計画を
    しているんです。
黒河内) ああ~例の計画ねえ。
高橋) さすがにそれは、知りませんよね?
黒河内) はい、知りません。
     あっ、でも、そのパソコンだけじゃ350億の現ナ
     マを引き出せないことは、知ってますけどねえ。
     それで僕を拉致したんでしょ?
高橋) そうです。あなたに、沢渡さんから暗証番号を
    聞き出してほしいんです。
あの人を止めるには、
    会の資金源を断つのが、一番ですからね。
黒河内) そうなんですかねえ
     沢渡を脅したいなら、ご自分の事を世間に公
     表すれば
いいじゃないですか。三億円の歴史
     を知ってる、生き証人なんだから。
僕もずーっ
     と知りたかったんですよ、あなたの歴史を。
高橋) それは、できません。警察への信頼が、損な
    われてしまいますから。
黒河内) わかりました。じゃあ、暗証番号を聞き出し
     たら、全部教えてもらうという、取り引きは?

**********

沢渡) 何か用ですか?
黒河内) とりあえず今日は、ご挨拶に伺いました。
沢渡) 入会したんですか?
黒河内) ええ。成り行き上、
     別の派閥に入っちゃいましたけど。
沢渡) それで?
黒河内) 必ず奪ってみせますよ。
     真実を知りたいんで。
     三億円はどうやって盗まれたか。
     目的は何だったのか。
沢渡) 私も知りたいですね。
黒河内) 待っててくださいよ。
沢渡) 楽しみに、お待ちしています。

**********

高橋) 困った人ですねえ。
黒河内) 殺人犯は捕まえないと。これでも警察官です
     から。
あっ、あなたも一応警察官ですか~。ま
     た、お仲間と離れ離れになっちゃいましたねえ。
高橋) どういうおつもりですか?
黒河内) あなたの望みを叶えただけじゃないですか。
     だって、捕まった加賀が全部しゃべっちゃえば、
     止められますよね? 沢渡のクーデター計画。
高橋) 綾川さんに、聞いたんですね?
黒河内) ええ。桜吹雪会が、赤刃組に自作自演で犯
     罪をやらせて、警察の検挙率アップに繋げて
     きたみたいに、あの人はそれをもっと派手にや
     ろうとしてるんじゃないですか?海外から兵隊
     呼び寄せて。それはさすがにやり過ぎだろうっ
     て思ったから、あなたと加賀は、沢渡を裏切っ
     たんでしょう。
高橋) そのとおりです。
黒河内) あっ、でも、あれか。
加賀が取り調べであな
     たのことも喋っちゃうかもしれませんけど

     もう終わりですね。どうします? 警察行って、
     加賀殺しますか? どうしますか? 人に告白
     される前に、自分から話したらどうですか?
     よーく、お考えください。
高橋) 失礼します。

**********

加賀) いつまで、続けるつもりですか?
牛井) 誰の指示で殺したんですか?
    よく考えてお答えください。誰の指示か。
    
よーく考えてお答えください。

**********

黒河内) でも、また一人になっちゃったあなたに、何が
     できるんですかねえ。45年前みたいに、雲隠れ
     を示唆してくれる人もいませんしねえ。
     昔は仲間がいたのに、捕まったんですよね。
     警察官の家庭に育ったお人が、何をきっかけに、
     足を踏み外しちゃったのかなあ。もう全部喋っち
     ゃってくださいよ。やっぱり、この富田ジョージっ
     て人に、唆されちゃったんですかねえ。
高橋) 彼は、手伝ってくれただけですよ。
黒河内) それ、認めたってことですよね? やっぱり少
     年Sには、仲間がいたんですね。全部話してい
     ただけませんか? 話してくれたら、世間には公
     表しませんから。
高橋) どうしてあなたはそこまで?
黒河内) 言ったでしょ。ずーっと知りたかったって。
     45年前、少年Sは何を見たんですか?
高橋) 
私の夢は
警察官になる、事だったんですよ。
    ですが、当時、学生運動が盛んでしてね。警察で
    も太刀打ちできないものがあるという事を、
目の
    当たりにしたんですよ。
警察が弱くなってしまった。
    そう、私には思えたんですよ。
警察は、絶対的な
    存在で、あってほしかった。そんなとき、ゴロツキ
    に絡まれて、たまたまオートバイで通りがかった
    彼が、助けてくれたんです。彼は、立川グループ
    と呼ばれる、今で言う、暴走族の一員でした。
黒河内) 立川グループって、ダイナマイトに見せかけ
     た発煙筒を使って、スーパーを襲ったりしてた
     人たちですよねえ。
高橋) そうです。その話を聞いて、
    私の頭に、ある計画が、浮かんだんですよ。
黒河内) それが、三億円事件。
高橋) 当時は、数千万円の強奪事件で大騒ぎをする
    ような時代でした。そんなとき、三億円という大金
    を強奪したら、警察は、どうなると思いますか?
黒河内) 日本の警察は、前代未聞の赤っ恥をさらす。
高橋) そのとおりです。
黒河内) 
つまり、3億円事件を起こした目的は、
     金じゃなくて、警察に一石を投じたかった。
高橋) それをきっかけにして、警察が体制の見直しを
    してくれるんじゃないか、そう、思ったんです。
    そして、その話を彼に、もちかけました。
準備を
    含めると、1人ではできないと、思ったんでねえ。
    彼は、二つ返事で、
賛同してくれました。
黒河内) じゃあ、仲間は2人だけですか?
高橋) はい。
黒河内) 確か、遺留品の中には、ハンチング帽とか、
     女性物のイヤリングなんかもありましたよねえ。
     あれは捜査をかく乱するためのカムフラージュ
     ですか?
高橋) はい。それを含め、私は入念な計画を立て、準
    備をしました。いけないことだとわかってはいまし
    たが、あの頃が一番、輝いていました。これをき
    っかけに、警察の体制を見直させるんだ。これは
    善なんだとね。
黒河内) でもその一部始終を、警察の1人の男に見ら
     れていた。当時公安の、城尾刑事ですよね?
高橋) 不覚にもまったく、気づきませんでした。公安に、
    マークされていたとは知らず私たちは、あの日の
    朝を迎えてしまったんです。
黒河内) 昭和43年12月10日、どしゃ降りの雨の朝。
     
で、三億円の現ナマは城尾に持ってかれ、
     澤村秀人は自殺したことになった。
     あれも公安の計画だったんですね。
高橋) 私に断る自由は、ありませんでした。
黒河内) 富田ジョージさんは、どうなったんですか?
高橋) 事件以来、一度も会ってません。
    待ち合わせ場所に私、行きませんでしたから。
    会えば彼も、巻き込んでしまいますから。
黒河内) 45年前、あなたが見たものって、
     警察の裏の顔だったんですね。
     それから、どうしたんですか?
高橋) 公安のコネで、
    外国の赤十字や、大使館で働いていました。
黒河内) どうりで捕まらないわけですね。
高橋) ずーっと捕まっていましたよ。
黒河内) ということは、桜吹雪会に入ったのは、
     あなたの意思じゃなかった。
高橋) 日本という、檻の中で飼われるしか、
    なかったんです。生きていくためには。
黒河内) あなたの人生は、
     警察の裏の歴史そのものってことですか。
     
だからって殺しに手を染めちゃダメでしょう。
高橋) それは あの人がトップに立ってからです。
黒河内) 沢渡、一成ですか。
     なぜ、今まであの人に従ってきたんですか?
高橋) むか~し、城尾さんが約束をして、くれたんで
    すよ。桜吹雪会をいつか必ず、国の正式な捜査
    機関として、表舞台へ出すと。
黒河内) そうはなってませんけどねえ。
高橋) なるはずだったんですよぉ。
    あなたが邪魔をしなければ。
黒河内) 沢渡を逮捕したことですか?
高橋) はい。あの人は今年、会のために、国政に打
    って出る予定だったんですよ。それが逮捕され、
    国政への道を閉ざされてから何かが、崩れてき
    たんです。
黒河内) まあ、僕の狙いどおりなんですけどねえ。
     そのパソコン、どうしますか? 最初にあなた
     が盗んだ金ですから、最後もあなたがケリを
     つけるべきじゃないですか?
高橋) 沢渡さんを、止められますか?
黒河内) そこは
警察ですから。
     (パソコンを受け取り) 確かに。
高橋) 黒河内さん。
黒河内) はい。
高橋) あなた本当に信用できない人ですね。
    でも

**********

警察官の家庭に育ち、警察には、常に強い警察であ
ってほしいという、青年らしい、でも間違った正義感。
三億円事件を起こした動機としては…なくもないか。
というのも、すぐに公安に知られる程度の犯罪計画
であり、最後公安に利用されたとすれば合点がいく。
三億円事件の計画を知ると同時に、城尾の三億円を
運用していく壮大な計画も始まったという事だろうし。

キツネ(沢渡)とタヌキ(高橋)、そしてクロコーチ、そ
れぞれの化かし合い。まさに、誰が善で、誰が悪か。
誰が今、リードしてるのか、負けてるのか、表情がく
るくると変化して、シーソーゲームのように、逆転に
つぐ逆転。これはもう最後までわからせないぞって
いう制作側の意欲が感じられて…実に面白い!w
最初から何気に怪しい牛井は誰の敵なのか味方な
のか。それともまだ他にもまだ仕掛けはあるのか?
いや~ホント、まさかこんなに面白くなるとは…。
嬉しい誤算のドラマになりそう。観て、せいか~い!


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第1話~三億円事件、昭和最後の謎!!
第2話~ニセ警官の決着!
第3話~三億円犯人の顔
第4話~ニセ警官の逃避行
第5話~警察の真実暴露!
第6話~少年Sは、お前だ
第7話~燃える三億円!
第8話~三億円現れる!
第9話~三億円事件全真相
第10話~完結~三億円燃ゆ

●「クロコーチ」HP


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