「あまちゃん」第64回~海女~ソニック、復活と母の遺伝子 | 日々のダダ漏れ

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「あまちゃん」 第64回(完全版)
第11週 「おら、アイドルになりてぇ!」
海女~ソニック、復活と母の遺伝子

 
海女のフェスティバル…
海女~ソニックまで、あと一週間。
 
<海女カフェ>
ヒロシ) オープニングは、
 アキちゃんの開会宣言。
アキ) はい!
 
海女~ソニックと銘打つからには、
それぞれに、見せ場を作らなくて
はいけません。
 
ヒロシ) 続いては、栗原さん!
栗原) よっ!

(金髪のカツラにサングラス、
 真っ赤な口紅を塗った栗原)



ヒロシ) レディ・ガガで、
 間違いないですか?


 
(通訳するアキ)
アキ) トップは厳しいそうです。
ヒロシ) え~次は、新人海女さん5人。
 「モー娘。メドレー」ですか?
桜井・坪井) はい!
新人海女) ♪「Wow Wow Wow Wow」




ヒロシ) はい、え~次が、
 美寿々さんの、レディ・ガガ。
美寿々) オウ、イッツ、エンジェル!




ヒロシ) いきなり、かぶりましたね?



栗原) 美寿々さんの、ガガっていうより、
 蛾ですよね。ハハハ!
美寿々) 何だこの野郎! 
 喧嘩すっか! おい!
ヒロシ) 話合いで決めて下さい。
 で、次が花巻さんの、レディ・ガガ?
 いい加減にして下さい!



花巻) よぐ見ろ!
(髭を付け、髪の毛を七三に分けた花巻)





ヒロシ) あ…レディオ・ガ・ガだ。
花巻) クイーンのな。
 分かる奴だけ分かればいい。



ヒロシ) で、次は、弥生さん。
 昭和ヒットメドレー、長そうだな。



弥生) ♪「ああ~」。
 休憩入れて2時間半。
ヒロシ) おなかいっぱいだよ! 
 潮騒のメモリーズにたどりつ
 頃にはおなかいっぱいだよ!

**********
 
<海女カフェ>
(手拍子)
ユイ) ♪「激しく~」

北鉄のユイちゃんが、復活しました。



せっかくのお祭りなので、
海女さんたちに、バックダンサーと
して踊ってもらうことになりました。
 
(海女たちを指導するユイ)
ユイ) ♪「来てよ タクシー」
 遅い遅い。移動は速やかに!
 かつ枝さん、上手(かみて)です!
かつ枝) 「かみて」って、どっちだ?
美寿々) 向かって右だべ!
かつ枝) 向かって右?
弥生) 中川家の、弟がいる方だべ。
かつ枝) どっちが弟だ?
坪井) つうか弥生さん、前に出過ぎ!
桜井) さっきからずっと
 うちらにかぶってんですけど。
弥生) うるせえ!
ヒロシ) 弥生さん、下がって下さい!



弥生) 気のせいだ。遠近法だべ。
 全体的にでっかいから、前にいる
 ように見えるんだ!
ヒロシ) 下がって下さい!
(下がる弥生)
ユイ) じゃあもっかい、戻って、
 2回やります!
一同) は~い!
ユイ) ♪「砂に書いた アイ ミス ユー」
 
**********
 
<スナック梨明日>
(足立が入ってくる)
足立) キャンプ場で食うカレー
 みたいなものだと、思うんだ。
大吉) 先生。
菅原) えっ、何ですか? いきなり。
足立) わざわざ…キャンプ場に行って、
 火をおこして、釜でご飯を炊いて、
 みんなで協力して、カレーを作る。
 その行為に、興奮するわけだよ。
 苦労して作ったから、うまい。
 ユイもそんな感じだと思うんだ。
吉田) え? な…何の話ですか?
菅原) いや、だから、わざわざローカル
 線さ乗って北三陸まで行って、ただの
 女子高生のためにお金を使う行為に
 興奮してるって事ですよね?
足立) そのとおり! 
 冴えてるな、菅原、殴るぞ!
(笑い声)
足立) だからさ、
 東京行っちゃ駄目なんだよ。
 キャンプ
のカレーは、キャンプ場で
 食わなきゃ駄目なんだよ。うん。
吉田) 会いに行がなきゃ、
 会えないアイドルだな。
大吉) 春ちゃんは、どう思う?
春子) どうって何が?
大吉) いやユイちゃんだよ。
 東京に行かせるべきか、
 引き止めるべきか。
春子) …本音言ってもいい?
大吉) もちろんだ。
春子) どうでもいいっていうか、
 関わりたくない。
足立) 天野!
春子) だって、アキも私もやっとこっちで
 暮らすって覚悟ができたんだよ。それ
 のに東京東京ってさ、トランクゴロゴロ
 引きずってさ。血眼になって止めようと
 してるあんたたちもどうしてるよ! 
 いつまでユイちゃんに頼ってんの? 
 行きたきゃ行かしてやりゃいいじゃん!
 …っていうのが本音かな。ごめんね。
吉田) はあ~。
春子) へへへ!
足立) 「去る者は追わず」か。
春子) え?
 
「去る者は追わず」。
それは、ほかならぬ母、夏の口癖。
まさか無意識に自分の口から
出るとは。母の遺伝子を、
自分が受け継いでいることに、
改めて戸惑う春子でした。
 
**********
 
<天野家・居間>

そして夜になると、
アキは毎晩遅くまで、
「潮騒のメモリー」を見ていました。
繰り返し、繰り返し。
昭和のアイドル映画が、
こんなにもアキを夢中にさせるとは。
主演女優、やはり、
鈴鹿ひろ美の存在感でしょうか。

アキ) 「新助、
 その火を飛び越えてこい!」。



著作権の関係で、
お見せできないのが残念です。

アキ) (泣)
春子) アキ…。アキ?
(部屋から出てくる春子)
(涙ぐみ映画を観ているアキを
 不安げに見つめる春子)
 
**********
 
<喫茶リアス>
吉田) えっ、いいんですか?
春子) うん。うちにあるとついつい
 見ちゃうからさ。ありがとね。
大吉) じゃ次借りていいか?
吉田) いいけど駅長んどこ確か、
 ベータでしたよね?
大吉) バカ言うなこの!
 20年前にVHSに買い換えたっつの!
菅原) 20年前って、おらだけ今年から
 ハードディスクレコーダーだ。
大吉) ハ…ハード?




吉田) つうか、勉さん、何だい?それ。
勉) あ、これ? 携帯。
吉田) え?
一同) またまたまたまた~!

 
2009年夏、
まだスマートフォンが珍しかった時代。



勉さんは、北三陸で1番最初に、
スマートフォンを買った男として
一目を置かれ、「スマート勉」
と呼ばれるようになります。



春子) あ…そういえば最近
 ヒロシ君見かけないけど?
菅原) ああ、あいつ
 海女カフェで忙しいから。
春子) 海女カフェ担当だもんね。
 ユイちゃんは?
 相変わらず出てきてないの?
大吉) いやいや、あれ?
 アキちゃんから聞いてねえか?
春子) 何が?
大吉) えっ、いや、ユイちゃん
 復帰したんだよ。
春子) そうなんだ。
 じゃあよかったじゃんね。
大吉) 先週か?
吉田) はい。えっ、本当に
 知らないんですか?
春子) 何、何?
大吉) いや、アキちゃんが
ユイちゃん
 誘って、2人で歌うんだと。
春子) え?
吉田) 海女~ソニック。
菅原) うん。潮騒のメモリーズ、復活だ。
春子) 何それ? 初耳。聞いてない!




吉田) 夏休みの間は
 毎日歌うらしいですよ。
春子) はあ~!?
 
**********

電・水口) 何だよ、もっと早く言って
 くれたら見に行ったのに。
電・アキ) ごめんなさい、
 バタバタして。
 池田さんも来てるんです。
 生中継してくれるんです。
電・水口) 録画送ってもらうよ。
 ユイちゃんは?
電・アキ) 超元気だ! 振り付けと、
 演出もユイちゃんが考えたんだ。



電・水口) へえ~すごいじゃん! 
 必ず送ってよ。上層部に見せるから。
電・アキ) はい。
池田) CM入りました。30秒前。
電・アキ) 30秒前だがら切るね! 
 うん、また!
電・水口) は~い。

(電話を切る水口)

**********

リポーター) はい、今週は、北三陸、袖が
 浜の、海女カフェから、生中継です。
 ミス北鉄の、足立ユイちゃんが、番組
 に復帰するんです! しかも、海女の
 アキちゃんとの、スペシャルユニット、
 潮騒のメモリーズの、生ライブつき!
 という事で、早速、中に入ってみましょう。




桜井) いらっしゃいませ!
リポーター) こんにちは!
(歓声)
リポーター) ご覧下さい、この熱気。
 皆さ~ん、こんにちは!
一同) こんにちは!
(歓声)
ヒビキ) せ~の!
一同) 海女~ソニック、2009!

(歓声)

**********
 
<喫茶リアス>
(不機嫌な顔でテレビを見ている春子)
テレビ・ヒビキ) 「北三陸に、
 潮騒のメモリーズが、来た~!」


**********
 
<控え室>
アキ) 緊張するな! 何か月ぶりだ?
ユイ) お座敷列車が
 3月だから、5か月ぶり。
アキ) そっか。
ユイ) ありがとね。
アキ) うん? 何が?
ユイ) 前もアキちゃんに励まされた。
 また借りができちゃったね。
アキ) 貸し借りじゃねえべ。
 友達だもん。おらも得した気分だ。
ユイ) 本当に?
アキ) ああ、本番前の、この緊張感ど、
 ワクワクする感じ? おら、好ぎだ。
 なんか、クセになりそうだ。
ユイ) 私も。
アキ) いいな、ユイちゃんは。
ユイ) 何が?
アキ) デビューしたら、こういう気分、
 毎回味わえるんだもんな。



花巻) アキ、
 いいあんばいに温めといたぞ!



アキ) ありがとうフレディ!
花巻) うん!
ユイ) 頑張ろうね!
アキ) うん!
(握手をする2人)



**********
 
<海女カフェ特設ステージ>
リポーター) さあ、お待たせしました! 
 北三陸の、いや、岩手県が誇る、伝説
 のアイドルユニット、潮騒のメモリ―ズ、
 奇跡の復活です! 今日は、海女クラ
 ブの皆さんをバックダンサーに従えて、
 スペシャルバージョンでお送りします。
(ステージにユイとアキ)
(歓声)
アキ・ユイ) ♪「来てよ その火を 
 飛び越えて 砂に書いた 
 アイ ミス ユー♪」







一同) Y! U! I! ラブ!
 Y! U! I! ラブ!
 不思議の国の北リアス
 ユイのかわいさ 
 じぇじぇじぇじぇじぇ~!
ユイ) ♪「北へ帰るの 誰にも会わずに」

**********
 
(表の受付に座り、
 チケットを数える夏)
(足音)
夏) 申し訳ございません。
 当日券売り切れで…。



夏) 春子。
春子) 入っていいよね、保護者だもんね。



(会場に入る春子を目で追う夏)

**********

アキ) ♪「ジョニーに伝えて 千円返して」
アキ・ユイ) ♪「潮騒のメモリー 17才は」








アキ・ユイ) ♪「寄せては返す 
 波のように 激しく」



アキ・ユイ) ♪「来てよ 
 その火を 飛び越えて
 砂に書いた アイ ミス ユー
 来てよ タクシー捕まえて
 波打ち際の マーメイド
 早生まれの マーメイド マーメイド」





 
一同) ユイ ラブ! ユイ ラブ!
 まめぶ! やませ! ユイ! ラブ!
 アキもそこそこ じぇじぇじぇじぇじぇ~!
アキ) ♪「好きよ~」



アキ) じぇ!


 
(最後列で見ている春子に気付き、
 顔が強ばるアキ)
ユイ) ♪「嫌いよ~」





ユイ) ありがとう皆さん。
 本当にありがとう!
一同) ユイちゃん!
(歓声)
(アキを睨みステージに向かう春子)

**********

海女~ソニック。ヒロシが淡々と事を進めるとこ
ろが何気にツボ。なぜか大人女子はレディガガ
がお気に入り。北の女はセクシー路線が好き?
そこにさらに、レディオ・ガガと称する花巻さん。
いつもの「わかる奴だけわかればいい」的素敵
スタンス。一番見たいのは花巻さんの姿かも♪
だって、あのメイク、あの胸毛!! 花巻さんが
隠し持つ底知れぬ花巻ワールドが知りたいっ!

去る者は追わず。無意識に口にした言葉は、夏
の口癖。そう・・・遺伝子は知らぬまに忍び寄る。
いつのまにか、同じ口癖を、同じ仕草をしている
自分に気づいて、いつしか鏡の中にもその姿を
見るようになる。そして春子は夏の、アキは春子
の遺伝子をしっかり受け継いでいて。面白いよう
に歴史は繰り返すというか・・・やっぱり親子、や
っぱり遺伝子。どこか似ていて、どこか違って。
似ていても違う遺伝子は、そうやって、少しずつ
進化していくのかもしれない。ということは・・・♪

ファイナル勉さんは、いきなりスマート勉さんに。
古い琥珀の男から最先端の男になった勉さん。
私はまだガラケーなのに~(勉さんに負けた~)

そしてついに、潮騒のメモリ―ズ。お座敷列車か
ら随分と進化、上手になっている気がします。ま
るで秋葉原かのような会場。合いの手も出来て
るし。(じぇじぇじぇの合いの手が結構よかったw)
アキとユイはダントツに可愛い。ステージ前の緊
張感を楽しめるなんて、絶対にアイドルに向いて
るし。このステージの動画を観て、スカウトに来
ないはずがないよねえ。A○Bよりカワイイしぃ♪

鬼の形相の春子がステージに接近。反対する
のも遺伝子、歌いたいのも遺伝子。そして・・・


2015年の再放送時の感想はこちら↓
あまちゃん日記(64)~第11週「おら、アイドルになりてぇ!」

 

2023年の再放送時の感想はこちら↓
第64回~第11週「おら、アイドルになりてぇ!」


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