今年のゴールデンウィーク前半にやってきた伊豆半島一周サイクリング。
サイコンの操作を誤りデータ取りにミスり、そのデータ修正方法をまとめてみましたメモ

 

 

自転車にはサイクルコンピュータ(サイコン)を付けて、スピードや距離、傾斜度などをチェックしながら走ってます。GPSも付いているので、後で走った軌跡もチェックできるんですよね。面白いウインク
サイコンで一番疑問なのが「傾斜度」表示。どうやって傾斜度を測ってるんだろう?

その場で傾けても斜度が動くわけでもない…。GPS情報に傾斜度が含まれてる?う〜ん謎ニヤリ

 

 忘れてしまう走行記録ON/OFF

 

信号ぐらいの停車じゃもちろん走行記録の停止はしませんが、休憩時など明らかに走行から脱線するときは記録を止めています。休憩入るときや休憩明けて再スタートしようとするとき、結構忘れてしまうんですよね時計

 

今回の伊豆半島一周サイクリングでも数回やってしまいました…。

 

特に酷かったのが…

 

小田原から横浜まで記録が続いてるっ!

 

鬼ダッシュでJR小田原駅に23時頃着いて、F1のピット作業並みに超高速で輪行バッグに収納しホームへ行き「停止ボタンの押し忘れ」をしていたようで電車での横浜への移動も記録されてしまいました笑い泣き

 

 

 データを修正しよう

 

自分のサイコン(Bryton)のデータは「fit」というファイル形式で保存されています。

FIT(Flexible Image Transport System Format):
Garmin GPSスポーツデバイスおよびGarminソフトウェアで使用されるGISデータファイル。走行、その他の運動イベント中にGPSデバイスに記録された場所と時間の情報、アクティビティ詳細、ユーザーの運動に関連するその他の情報が含まれる。

このfitファイルを編集してデータを正しく整形しようじゃないのグッド!

 

 

 編集ツール探し

 

fitファイルはそのまま開いて編集できるわけではありません。さぁどうやって編集できるかググってみます。そこで見つかったのが下記メモ

  1. Fit File Tools https://www.fitfilestools.com

     

  2. FIT SDK https://developer.garmin.com/fit/overview/

     

以上の3つが見つかりました。
 

 

  Fit File Tools 

https://www.fitfilestools.com

 

ここはWEBブラウザ上で編集・加工できるWebサービスです。
サイコンから取り出したfitファイルをサイトに取り込んで、指示に従えば加工データをダウンロード、もしくはSTRAVAに直接アップロードできます。

ここが一番手軽でしょうね。

 

が、しかしガーン

 

自分はここが使えませんでしたショボーン
処理は正常に完了するのですが、いざ修正されたデータを自分のサイコンのデータ管理サイトBryton Active Webに取り込んでみると、まったく加工されていません。

 

いちいちこのBryton Active Webに取り込んでデータ確認をするのも時間がかかって面倒。※Brytonサーバがとにかく遅い。

MacでFITファイルの内容をチェックできるアプリケーションがないか探すと一つだけありました。

FitFileExplorer」※これは閲覧するだけのFITファイルブラウザです。

 

このアプリケーションで開いてみるとやはり何も変わってない(と、思う…)。

ということで、次。

 

 

  Fit File Repair Tool

 

ここはMicrosoft Accessを利用してFITファイルを編集できるAccessアプリケーションをダウンロードできます。MacにはAccessはありませんからWindowsへ。
 

アプリケーションを開いてファイルを読み込む。
 

ん、開かない…ガーン


エラー「プロシージャの呼び出し、または引数が不正です。」
そんなAccessに詳しいわけでもないので詰んだ…。
はい、次。

 

 

  FIT SDK

 

ここはFITファイルを提唱した本家Garminのデベロッパーツールサイトです。
結果から言うとここのツールでデータを編集できました。
FITファイルをCSVへ変換し、直接ファイルをエディタで編集します。

 

  1. まずは懐かしきJavaが必要となるので、久々にMacにJavaをインストール
    ※Java、いつの間にか復活してたんですね。
  2. FIT SDKをダウンロードして、ZIPファイルを任意の場所に解凍。
  3. ここからはコマンドラインでの処理です。
    カレントディレクトリを先ほど解凍したフォルダのjavaフォルダにしておきます。
     
    • 詳細なやり方:Macの方はこちら。Windowsの方はこちら
      1. FIT CSV Tool.jarを使ってFITファイルをCSVに変換。
        » java -jar fitcsvtool.jar -b 変換元FITファイル名 変換先CSVファイル名
      2. 変換されたCSVファイルをエディタを使って編集。
        自分はLibreOfficeを使用しました。ATOMとかテキストエディタでも編集可能です。ファイルは通常のCSVファイルです。
        FIT CSVファイル
      3. 文字をにらめっこして、要らない項目を探し出します。
        FITファイルの仕様について気になる人はこちら
      4. 自分の場合は、JR小田原駅からJR横浜駅間のデータが不要なのでこの部分のデータを行単位で削除。
      5. 距離だけじゃなく「時間」も調整しないとなりません。この時間調整が一番厄介でした。まぁだいたい項目名で推測できるのですが、時間表記形式がtimestampという形式です。いわゆる秒でもない。しかもさらに厄介なのが、入力する時間は「1989年12月31日 0:00 UTCから現在まで」の時間をtimestampで表します。timestampの計算はここで行いました。
      6. CSV編集を終えたら、CSVファイルをFITファイルに戻します。
        » java -jar fitcsvtool.jar -c 編集済CSVファイル名 完成FITファイル名
      7. これでファイル編集完了。
  4. FITファイルをBryton Active Webへアップロードする。

 

 データ編集完了

 

テキストとにらめっこしながらやっとできましたグッド!
はい、できあがり照れ

 

 

Bryton Active Webでデータを見てみる。
走行記録をグラフ化してくれています。

 

 

伊豆半島一周の速度と高度のグラフです。
最初に一気に箱根を登って一気に下って、細やかなアップダウン、大きなアップダウンの繰り返し。
いつも自分の伊豆半島一周サイクリングは「反時計回り」ですが、時計回りに走ると徐々に斜度が上がっていく感じですね。そして最後に箱根越え…。やっぱり反時計回りでいいやウインク

 

「ちゃんと記録のオンオフを忘れずにやろう鉛筆

 

せっかくのロングランですからね、変な記録は残したくない。

今回データを編集して改めて思いました。

今回の自分のデータ修正は簡単な部類だと思う。だけど結構時間を使いました。

もっと細かい修正となったら…考えられない。

 

でもFITファイルは変換できるのはわかりました。久々に良い勉強になりました爆  笑