Mac Pro 2009、MacBook Pro 2009ユーザーの方って、2022年になった今でも使っている人が多いのかな? 「Mac Pro 2009」の検索ワードで来て頂ける人が結構います MacBook Proも(文字が)似てるんで引っかかるんでしょうね。
今でも現役運用中
ブートローダーOpenCoreを入れてオブソリートMacであるMac Pro early 2009を現役最新OS(macOS Monterey 12.3.1)で動かしています。
かつてはmacOS Big Sur 11.3でMac起動時のプロセスに変化があり、ついにOpenCoreで最新OSの起動ができなくなってしまったかとビビりましたが、その後対処法をみつけてくれた開発者がいて今に至っています。
macOS Montereyの12.2辺り(詳細バージョン不明)で、macOS 11.3以降で必要だったOpenCoreパッチが不要になった模様です。逆にこれから最新OSを入れようとする人は何も知らず入れられるのかな?
代替ツール「OC plistlib generator」
最初はGitHubからOpenCoreのソースをダウンロードして、サンプルを元にしてconfig.plistを独学で修正していました。
しかしフォーラムの方から「変に弄ってると(ざっくり)NVRAMを壊してしまうかも」とアドバイスを受け、いわゆるトライアンドエラー的な対応は止めました。
じゃあどうするかとなり「OpenCore Legacy Patcher」となったわけです。それでしばらく更新して使ってきたわけですが、開発者が社会的事情により開発を停止せざるを得なくなりました。
じゃあ他に何か代替ツールはあるかなと思ってみつけたのがこれ「OC plistlib generator」でした。開発者は親切な方でアドバイスをいただき信頼できる人だなと思って、このツールを使うことにしました。
setup.pyを作るだけ
OpenCore Legacy Patcherのような「必要な要素を選んで構成を決めていくメニュー式」ではないので、ある程度知識が無いと使えないかもですね。開発者が用意しているexample settingsでも動くと言えば動きますが、最適化されているわけではないので、どうなるかわからないですね。
下手に扱えばMacを壊す内容なので「こう書けば良い」なんて安易に言えませんから、下記ドキュメント(特にConfiguration.pdf)を参考にsetup.pyを作ります。下記のドキュメントをにらめっこして項目をチェックしてsetup.pyを編集します。
setup.pyを作ったらコマンドでツールがOpenCore構成を自動的に作ってくれます。
【その前に】準備しておく物
- EFI化ビデオカード
- 念のため別メディア(例えばUSBメモリ)にOpenCoreを仕込んでおく。
例えばPRAMクリアとかして「起動ディスクを見失ったとき」、AMD RX580等非EFIビデオカードではOptionキー起動でのブート画面を表示させることができません。
- OC plistlib generatorをダウンロード。
- 任意の場所に解凍してsetup.pyを編集する。
- 解凍したフォルダ内の「OpenCore」フォルダをTerminalでカレントディレクトリにしておく。
Macintosh HD/Users/ユーザー名/ つまり自分のユーザーフォルダ直下に置いておいた方がわかりやすいかも。
- cd ツールフォルダ/opencore
python3 -B setup.py
またはmacOS 12.3以降ならばpython3 -B setup.py
を実行。
- 「ツールフォルダ/Volumes/EFI/EFIフォルダ」(システム的な/Volumeではない)が生成されるので、その中にある「OC」「BOOT」の2つのフォルダを起動ディスクのEFIボリューム/パーティション内のEFIフォルダ内に入れます。起動ディスクに当たる「disk??s1」です。
- これで完成。
- OC plistlib generatorは必要なソースを自動でダウンロードします。このツールで使用されるOpenCoreはOC plistlib generatorのリリース時に公開されているOpenCoreの最新バージョンです。知識があれば手動で手直しすればよいですが、なくて最新OpenCoreを追いかけたい場合は、OC plistlib generatorの更新を追った方が良いです。
さぁいつまで愛機Mac Pro 2009を使い続けられるでしょうか
P.S. その後macOS 12.4で...
自分の場合「Macが突然再起動する」不具合を起こしてしまいました。3,4分経過すると有無を言わさず突然Macの再起動がかかります。
自分の場合は(問題の)ユーザーフォルダ内のライブラリにある「preferencesフォルダ」の中にある「com.apple」で始まる設定ファイルを削除したら、強制再起動問題を解決することができました。
昔から継続しているOSの初期設定ファイルですからね、変なシステム設定でも溜まっていたのかな?