イタリアンシェフのため息/Piccolo Piazza -365ページ目

全粒粉のパン

波野村(現阿蘇市)での田舎暮らしの世話をして頂いた役場の岩下さんは

バター、チーズ、原型が確認出来ない肉や野菜等が苦手で

煮込み料理はバツ。

当然、ハンバーグやコロッケも食べない。

店に来られても口にするのは(塩と強力粉と全粒粉とイースト菌と水の)

全粒粉パンとコーヒーでした。

$イタリアンシェフのため息-全粒粉パン
全粒粉パン

コーヒーと言えば

昔から自分で焙煎したいと思っていて、

土間のある築150年の古民家を借りることができたので

屋根の茅(藁でしたが)を燻すのも兼ねて七輪で炭をおこし、

豆煎り器でコーヒーを焙煎していました。

家の中で火をおこすのも魅力の一つでしたけれど。


緑の豊かな石神井公園でも

コーヒーを外で焙煎することはさすがにできないので

マンション暮らしの今、懐かしい思い出です。



スルメイカをさっと茹でてマリネ、トマトソースとバジルとアンチョビとケイパーのソースで

軽い前菜の一品
$イタリアンシェフのため息-ヤリイカのマリネ
スルメイカのマリネ


赤ピーマンのアイスクリーム

九州の阿蘇時代に定番だったアイスクリームに

赤ピーマンがありました。

なぜか、石神井公園ではまだ作っていませんでした。

ニンニクのアイスやゴボウのアイスに距離を置く人が多くて

食べる事にどん欲で喜びを見いだす方が少ないような感じだったので

作る事を控えていましたが、そろそろ良いかなと思って

今回、やっと作ってみました。

そうしたら、今日、阿蘇時代のお客様が突然いらっしゃいました。

赤ピーマンのアイスクリームをお出ししたら、初めて食べたとのこと。

ゴルゴンゾーラソースのニョッキも初めて、そう言えば、

阿蘇の赤牛を石神井公園の店に来て、初めて食べた熊本の方もいました。

$イタリアンシェフのため息-赤ピーマンのアイスクリーム
赤ピーマンのアイスクリーム

突然の嬉しいお客様は大分からで、阿蘇の店にはいつも車で来られたので、

ワインを飲む機会がなくて

避けていたメニューを思わず東京で食べる事ができたのかなぁ~と、思ったり。

そう言えば、沢山のお客様から泊まれる所を作るように、良く言われていました。

ワインが飲めるように。特に運転手役の方から。