ジェーン・エア / シャーロット・ブロンテ | 趣味は読書です

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ひたすら読んだ本たちの記録

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孤児として、伯母に育てられたジェーンは、

虐待され、ローウッド寄宿学校にいれられる。

そこで八年を過した後、

広告を出し家庭教師として赴いた先に居たのは

子供と家政婦だけだった。

散歩の途中助けた人物こそ、屋敷の主人

ロチェスターであると知ったジェーンは、

彼と名門の貴婦人とのロマンスを聞き、胸が騒ぐ。

孤独と戦いながらも

不屈の精神で生きぬく女性を描いた青春文学。






ブロンテ姉妹の作品といえば、

以前「嵐が丘 」を読みましたが、

今作も面白かったです!

シャーロットは、ブロンテ3姉妹の長女ですね。

1847年刊行。

日本でいうと、江戸時代。

徳川11代将軍の時代です。そんな時代に、

普通に現代のドラマでありそうな、

メロメロの愛憎劇を書いていたなんて・・

すごいです。


後、ジェーン・エアといえば、

プリンセス・ダイアリー 」!確か、作中で

やたらにロチェスター様が出てくるんですよね。笑

後、どうでもいいことですが(いや、どうでもよくはない)、

下巻のあらすじで

結末の全てを書いてしまうの、

本当にやめてほしい。笑

慌てて目を背けましたもん!

皆さんも読む際はご注意を。


普通に最初から

家庭教師時代の話が始まるのかと思いきや、

ジェーンが小さい頃の話から始まり、

寄宿学校に入れられるところなどが描かれていました。

この学校時代の部分も面白かったですね。

もう、食べ物の描写がまずそうすぎて・・;笑


そして肝心の愛憎劇ですが、すごい急展開でした。

まあそうなることはわかっていたけど、

そんなぬるっと相思相愛確認しちゃう?!

って。笑

まあでもやっぱり嬉しいですよね。

イングラム、ざまあみろって感じです。


しかしその後がまた大事件勃発です。

あまりに幸せ描写が続くと、

これ絶対地獄に落ちるフラグやん・・

と思ってしまいます。

まさにその通りになりました。


えっ別に狂った妻がいても

相思相愛なら問題ないやん、と思ったのですが、

そこはキリスト教の世界。重婚は厳罰なんですって。

しかも昔の時代ということで、

結婚相手がいるのにもかかわらず

一緒にいるということは、

“情婦”ということ。

ロチェスター様は私を情婦としてそばに置くのだ・・と

ジェーンも大暴走。

今の私たちには理解できない感覚です。


ジェーンの逃亡先でのお話も、よかったです。

あまりに最後までその部分が続くので、

えっこのまま終わるの?

と思ってしまったほど。

しかし最後はロチェスター様のもとに戻り、

めでたしめでたしです。


いったん絶望の淵にいた人が愛を取り戻す様子、

その幸せを現実とは中々信じられない様子、

結構泣けました。

ロチェスター様、失明してたんですよ。

なのでジェーンが部屋に入ってきても

最初は気づかないのです。

でもその声や喋り方、手の感触なとで

ジェーンが帰ってきたと理解したところ・・

最高のクライマックスでした。


やっぱり定期的に、こういう古典的名作は

読むべきですね。次は何を読もうかな?

おすすめがあれば教えてください!




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