ピアノを教える私のこと 続 | 京田辺市松井山手のピアノ、ソルフェージュ教室 「ピアノ教室momo」のレッスン室だより♪

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ピアノ教室momoでのレッスンでの出来事や、看板犬?柴犬モモとの事柄を綴ります。

京田辺市の ピアノ教室momo よしだ けえこですニコニコ

やってみたいな!の思いをたいせつにします。  

体験レッスン受け付けています。   

現在レッスン可能な時間はわずかとなっております。    

電話0774-64-0641   

ホームページご覧ください音譜 http://momo-pianostudio.com/音譜


今までの自分、これからの自分、大袈裟ではなく、これからどうやって生きていくのか?

考えないではいられないような出来事が我が家に起こりました。
晴天の霹靂、私の人生に起こるなんてあり得ない事。
内容は… 実はまだ解決していないので言えません。

ただ、一部分だけカミングアウトしますね。

運と流れで始めたピアノの講師ですが、私なりに志を持って、とにかく弾けるようにする事でピアノ自慢の子を一人でも増やしたい、と一生懸命レッスンしてきました。

自分のやり方に時には疑問を持つ事はありつつも、手ごたえもあり、これからも今までのように行くものだと信じて何の疑いもありませんでした。

それがある年、大事に思い育ててきた生徒が二人同時に私の元から去りました。

その生徒は音高受験を控えていました。はっきり言ってギリギリのレベルでした。

それまでの色々な関わりから、母娘共々信用して貰えているし、私を頼ってくれていると確信していました。ですから何としてでも合格させなければならない と私も必死でした。

だからこそ心配で「この曲(受験課題の中で一番簡単です)で受験するのを聞いた事がないから、あっちの先生(私のこと)がこれで大丈夫か聞いてほしいと言ってます」と聞いてみてくれない?と発した言葉がいけなかったようで、「もう吉田先生にはこの曲は習えない」と言って、習い始めて数ヶ月の音高の先生を選びました。

もう一人、やはり音高受験を目指していた生徒がいました。
我が子のように一緒に練習し、時間も関係なくレッスンし、彼女のレッスン第一に生活をしていたといっても過言ではありません。

彼女はきちんとやれば合格する力がありました。

その彼女も、私の元を去りました。音高の先生の週1のレッスンでは絶対無理な事は分かっていましたから、せめて合格するまではサポートレッスンするつもりでいたのですが、彼女も音高の先生だけを選びました。

30年近く仕事をして初めての痛みでした。

良かれと思い言った事が伝わらなかった口惜しさ、悲しみ。そして、今までの関係は何だったのか、何も築いていなかったんだと自信が無くなりました。

他の生徒たちのレッスンが怖くなりました。
どのように接して良いか、わからなくなりました。
レッスンが怖くて、辛くて、自信が無くて、最悪の精神状態でした。

あるもう一つの大きな不安な問題を抱えるさなか、このような今まで経験した事のない事柄が重なって、ついには「何の為に生きているのか?」を考えるようになっていました。

そうしてふと気がつくと、生徒たちが成長し塾や部活で辞めていき、生徒数が激減していました。

「塾や部活でピアノを辞める」という経験もこれまでほとんどなかったので、その事も私にとって痛みでした。

このままこの仕事をしていくのか?できるのか?していきたいのか?私のやりたいことは何なのか?自信の無さの根幹は大学からではないのか?

これから先に何の楽しみもない、不安だらけの未来。もう、早く死にたい!と思うこともありました。

最悪でした。

その頃ピアノを弾く機会が沢山あり、しんどい精神状態の中でしたが、断る事も出来ず必死に取り組みました。

そして、必死にピアノを練習している時は、私の身の周りで起こっている最悪の状態や、困難な問題を全く忘れ、ただひたすらに音楽の事だけに気持ちが集中している事に気付いたのです。

ピアノが弾けて良かった。この時ほど感じた事はありません。

そうして頼まれた伴奏や慰問演奏などをしているうちに「自分らしくやればいい」と少し光が見えてきました。


過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来


ある日、ラジオから聞こえました。

今起こっている問題で、私自信の事は自分でどうにかするしかない、その為には気付いた事は躊躇せずやってみよう!

そして人事を尽くして天命を待つ

それしかない。

そして、私が今まで一番心血を注いできたこと、それはピアノ。

ピアノでしか社会と接し、社会貢献する方法を知らないしできない。私らしく社会と接するにはピアノを教えていくこと。

これをもう一度本気でやろう!

そう思えるようになりました。自信が無いなら自信を持てるように学べばいい。その為には気になる事を全てやろう!

たくさん本を読み、今までしなかった事をどんどんやろう。

貪欲に学ぼう。

そうして今、講師としての第2章が始まり、新な取り組み中なのです。

思えば私が本当に自信があれば、あの時の生徒にももっと違った言い方をしたでしょうし、「音高の先生」という肩書きの人に、妙な片意地を張っていたのかもしれません。

私はわたし。それ以上でも以下でもない。

私を選んで来てくれている生徒が一人でもいる以上、プロのピアノ講師として、自信と志を持ちレッスンし続けます。

その為には、自分を見つめ学んでいくことを続けます。

これまでの自分と向き合い、これからの自分がどういう道に進むべきか、家族や生徒たち、そして関わりのある人たちに対する気持ちのあり方や感謝すること。

考えなさい、気付きなさい、そして自分で切り開く努力をしなさい と教えてくれたような気がします。


最後までお読みくださり有難うございました(^^)