昨日のレッスンでの話。
今年高校1年になったRちゃん、中学の部活に引き続き吹奏楽部でクラリネットを担当。
中学校での部活が超ハードだったので、「ゆる~くて、だる~い」そうです。
それはともあれ、高校での部活では「とにかく大きな音をだせ!」と言われ、彼女はそれが耐えられないみたいで、「私は音色で勝負したい」と。クラリネットやオーボエなど音がすぐに床にあたる構造の楽器は、他の楽器以上に音の出し方を意識しないと、きつくて汚い音になると熱く語っていました。
それを聞いていて私にも思い当たる事が…
アマチュアオーケストラでピアノを担当していますが、管楽器の人は殆ど吹奏楽からの人で、大人だし自覚もあるのでそれなりに考えられた良い音色ではありますが、それでもやはりクラシックをずっとやってきた人の音とは違い、はじめはストレートな音色の人が多く見られます。そして、クラシックの楽曲(少人数の室内楽やアンサンブル)をやっていく内に音色が変わっていくのです。
私も昔、部活でクラリネットをやっていて、たまたま助っ人で来た専門に進むつもりでクラリネットのレッスンを受けている人の音を聞いて、「これって同じ楽器なの」と愕然とした経験があります。
中学で初めて楽器を吹くとき「きれいで大きな音を」ならまだしも、「とにかく大きな音を」というのは問題です。本来は「きれいな響きのよい音を」と指導してほしいです。
ピアノも同じですが、「どんな音を目指すか」が大事です。自分の理想とする音のイメージがあれば、それに近づくようにと努力できます。