日本は湿度が高いのでカビが生えやすいですが、
この気候風土をうまく利用して発酵食品を開発してきました。


味噌・醤油・納豆・漬け物が代表です。

かつお節も発酵食品なんですよ。


ちなみにヨーロッパは気候が乾燥しているので発酵用のカビが育ちにくく、
発酵食品はあまり発達していません。


せいぜい、チーズとヨーグルト位かしら。
ま、パンやお酒も広い意味の発酵食品ではありますが。


ヨーロッパではミルク、
日本では大豆、
てなところが発酵食品の材料の代表格でしょうか。



チーズを作るには子牛(子羊、子ヤギ)の4番目の胃(これが本来の胃)が必要です。
この胃だけにはキモシンという蛋白質の消化酵素が含まれています。


このキモシンが牛乳のカッパーカゼインという蛋白質を分解すると、
分解されたカッパーカゼインは凝集してチーズの元ができます。


凝集するには酸性条件が必要です。
胃酸がこの働きをしています。
チーズを作るときは乳酸菌を加えて酸性にしています。


牛乳にはカッパーカゼインが含まれていますが
人乳にはカッパーカゼインは含まれていません。
よって人乳を材料にしてもチーズはできません。


キモシンがあるのは子牛の時だけです。
しかも4番目の胃だけです。


キモシンは馬や肉食動物の胃にはありません。

偶蹄目(牛、羊、ヤギ)だけです。


離乳が始まり、食べ物が母乳から植物の葉っぱに移ると
キモシンは消滅します。
葉っぱの消化には不要だからでしょう。


以前は子牛の胃からキモシンを精製していましたが、
今は遺伝子組み換えの微生物に作らせています。




チーズ作りはヨーロッパだけではありません。

世界中で作られてきています。
日本でも大昔からチーズは作られていました。


鎌倉末期から南北朝時代にかけて
建武中興を行なったのは後醍醐天皇ですが、
この醍醐とはチーズのことです。


乳製品の最高の味のものを醍醐といいます。

仏教用語です。

醍醐味の醍醐ですね。



昔の人はよくこんな作り方を発見したものだ

と感心します。


乳酸菌の続きです


イヌイットは生肉だけを食べて生きている、

生肉だけしか食べなくても人間は生きていける、

と俗に、よく言いますが、これは正しくありません。


イヌイットは毎日生肉だけを食べているのではありません。


発酵させた肉も食べています。


キャビックといいますが、夏の間に穴を掘って、鳥を丸ごと草と一緒に詰め、蓋をして、2ー3年発酵させて作ったものです。


発酵した鳥はドロドロでものすごい臭い。


鳥を発酵させるにより原材料には含まれていないさまざまな栄養素が生まれ、

生肉と比べるとはるかに豊富な栄養を含んでいます。


これなら野菜の代わりになり、人間が生きていく上に必要な栄養が

ほとんどすべて含まれているようです。


いわば微生物が植物の代わりになるわけですね。



日経ヘルスという雑誌の4月号に2ページほど記事が載りました。



エツロー先生の食と健康のウンチク話-日経ヘルス2009_4月号




肝臓の働きに関することの説明です。



本屋で見かけたら立ち読みして下さい。

買わなくてもいいです (;^_^A。




エツロー先生の食と健康のウンチク話-日経ヘルス4p41 エツロー先生の食と健康のウンチク話-日経ヘルス4p40