高校物理の熱力学、高校化学の気体の性質のところで次の2つを習います
ボイル・シャルルの法則:PV/T=P'V'/T'
理想気体の状態方程式:PV=nRT
化学の問題を解いていて、
ボイル・シャルルでいくか、状態方程式でいくか
悩んだりしませんか?
今回はそんな悩みにお答えします
2つの状態の状態方程式を立ててみましょう
P1V1=nRT1
P2V2=nRT2
辺々を割ると
P1V1/P2V2=T1/T2
変形して
P1V1/T1=P2V2/T2
これは、とりもなおさずボイル・シャルルの法則ですね
つまり、
状態方程式を知っていれば、ボイル・シャルルは知らなくてもよいのです
高校化学で、両方を学ぶ理由は
ボイルの法則が発見されて
シャルルの法則が発見され
両者を合わせて、ボイル・シャルルの法則となり
最終的に状態方程式に整理された
という化学史を疑似体験してもらおう、ということだと思います
ボイル・シャルルの法則の式を立てることと、
2状態の状態方程式を立てて連立することは同じです
だから、ボイル・シャルルは覚えなくてもよいのですが、
知っていると多少便利なことはあります
ポイントは、
「ボイル・シャルルでいくか、状態方程式か、どっちでいくべきか」
などと悩む必要はない、ということです
また、答えが求まらない、式が足りないからと言って
状態方程式に加えて、
ボイル・シャルルの式も立ててしまうのは、ダメ、
それは蛇足の式である、
ということになります。
というわけで
ボイル・シャルルの法則は、2つの状態方程式を連立するのと同じ
ということです。
参考になりましたか?