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月に1回ずつ、今回で3回目。
多くを学ばせていただいた、脳卒中後遺症の方がいます。
60代の男性。
5年前に脳卒中を発症、右半身の麻痺と感覚の障害。
もともと職業柄な頑固な性格に加えて、
失語症を患って、なおさらにコミュニケーションが難しくなった。
と奥様は話します。
介護保険の通所リハビリや、訪問リハビリを受けてきたが、
担当スタッフと折り合いがつかず拒否。満足にリハビリを受けられていない。
と、心配する奥様からの相談が始まりでした。
そんな、心配する奥様に連れられてきた初回。
常に下を向き、質問しても頷く程度。
Yes/Noで答えられない質問をすると、奥様に「返事せぇ」って感じで、合図。
奥様という通訳を介して、ギリギリでコミュニケーションが成立しました。
通訳を介して、
『 たまに起こる脚の痛みをなんとかする 』
という要望を頂きました。
今思えば、この時は試されてたくらい。
これを治めたくて来られた訳じゃなかったんだろうなぁ。って思います。
さ、
動作分析に基づいて、
歩く中で、過剰に働いている麻痺側の負担を軽くするという目標を立てて、身体を触っていきました。
誰がみてもわかるくらいに歩き方は楽になって、その場の痛みはなくなりました。
しかし、奥様が感動している傍らに、本人は「よく分からん」って。。
当然、信頼関係は得られるハズもなく、最後まで目と目が合うことなく終わり。
もう会うことはないのかなって。
およそ一ヶ月後の、2回目のご来店。
前回の結果を、自宅に戻ってから何か色々と感じたんだろうか!?
予約が入った時には少し期待したものの、今回も目が合うことはありません。
自分との信頼ではなく、奥様の説得により来店したことは明らかでした。
悩んだ末に、
本人に期待することを全て辞めてみることに。
ただ足を運んでくれたことに感謝して、身体に触れてもNoと言わないことに感謝して。
できないことではなく、できていることに意識を向けます。
身体に触れる際も、
動作分析に基づいた目標を、こちらから提示するのではなく、本人の手法で動くことを助けてみました。
こちらの視点で言う"良い動き"の提示ではなく、代償動作を助ける、と言う方法。
分かりやすく言うならば、
自分で動かしやすい麻痺のない側の手足や頭の動きから、全身に働きかけていきました。
こちらから目標を提示しない。
本人のやり方を支援する。
確認もしない。
本人が何をしたいか?をただ観察して、それを助けます。
ただ仰向けで寝ているようですが、
本人はなんとか麻痺側の肘を伸ばすように意識している瞬間がありました。
それを、
自覚可能な左半身からの操作で助けてみたり。
なんか伝わったかな。。
そんなことの繰り返し。
ほぼ無言のまま終了でした。
僕の持つ技術を使って、この方の手法を助ける。
ただ与えるのみの2回目。
また一ヶ月後。
いつものように奥様に連れられて。
ただ今回は何か違いました。
来店するなり、本人の口から
『 しばらく裸足で歩いてないんだ。ここで練習は出来ないか? 』って。
装具を使わずに、裸足で歩きたいって、リクエストを頂きました![]()
でも理学療法的な視点から言わせると、
裸足で歩くには、段階を踏んでいくことが必要だし、練習をしたってすぐに裸足で歩けるようには・・って予測がたちます。
でも、やらない理由もありませんでした。
発症して5年。
初めて前向きなリハビリの意思を、自分の口から言ったんですから。
その際のリスクはこちらで保証可能でした。
当の本人が感じていたこと、やりたいこと、目標があって。
それを失語症で上手く話せないもどかしさ、があって。
でも僕らのようなリハビリの専門家は、勝手に身体を見立てて、効率ばかりを意識してGoalを立てます。
それらが見事に乖離していっていた事に対し、
憤り、拒否という行動になっていたのかもしれません。
リハビリセラピストあるある♪
本人のやりたい事と、専門家の見立てが遠いところにある時。
僕らは「現状把握 不十分」として、効率の良いリハビリ戦略を選びがちなのです。
対象者の言う通りやってエラーが起きることが怖いのかもしれません。
エラーを通してやっと気づく、っていうことも、対象者のプロセスとして重要な場合もあるかもしれません。
さ、
裸足での歩きを分析して、
それに必要な要素をレッスンして、
もう一度、裸足で歩いて確認。
決してこの方にとって、
効率の良い手順ではないかもしれないけれど、
本人の選んだ道。
交わす言葉は相変わらず少なめでしたが、
手を通して伝わってくる身体の動きからは、少なからずの信頼を感じ始めました。
勝手にこちらが目標を設定するのではない。
対象者がどのような現状把握をしていて、目標があって、それを支援するのが僕らの仕事。
改めて学ばせてもらいました🙇♂️
最後までお読み頂き、本当にありがとうございました!!