ミュシャ展行ってきた | ありのす

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以前から行きたいと思いつつ、仙台でも東京でもタイミング合わず、そうこうするうちに松本に来てくれたミュシャ展。

ようやっと行ってきました。

本当は東京のスラブ叙事詩が見たかったのだけど、台風でダメだったんだよね。

相変わらず草間彌生の水玉いっぱいの美術館。

規模が小さいのかなと思っていたけど、目当てのカラフルなポスターをたくさん見られて満足でした。

意外と大きいんですよね。描かれている女性が等身大くらいになる。

その大きさでも隅に描かれている紋様が細かくて繊細。髪の毛がくるんと波打つ表現がデザイン力の極みだなあと感心しました。

1900年以降の作品が多いけど、100年後の今でも全然通用する美しさ。

今手書き(リトグラフですが)のポスターって逆に新鮮かも。

つくづく好みだと思ったのは、デッサン力が確かで、描かれているものの形が凄く綺麗。

これ、若冲の水墨画とかでも思ったのですが、人の姿や花の形がことごとく整っていてすっきりしている。線に迷いがないのです。

背景のデザインされた紋様もCGかというくらい整っているけど、よく見ると手書きなんですよね。

リトグラフは線がさらにくっきりして、ミュシャの作風に凄く合っていると思います。

 

松本展のテーマはミュシャから今の漫画までの流れを追ったもので、山岸凉子さんとか天野喜孝さんといった今の漫画家イラストレーターの原画も少々拝むことが出来てラッキーでした。

日本のお花しょって髪がびろーんとなったおめめキラキラ少女漫画もミュシャの影響なのか。そう思うと凄いな。

 

ちなみに恩田陸さんの小説で見て原画が見たいと思っていた「イヴァンチッツェの思い出」はきてなかった。これは現地にあると聞いた気がします。イヴァンチッツェはミュシャの生誕地。いつかチェコで見たいなあ。