BSで海外のコロナニュースをよくやっていて、休日に見ます。
昨日はニューヨークとリオのファベーラ(貧民窟)の状態を取材していて、続けて見てあまりの格差に唖然。
ニューヨークは一日6000人居た感染者、22人まで減ったそうです。東京追い越されてるよ・・・。継続は力なり。
人工呼吸器が3万台いると要求したのに、400台しかよこさなかった連邦(トップはコロナを風邪というあのお方)にたいして、「400で何ができるってんだ!」と激怒してたクオモ知事が印象的でした。
そうだよ。マスク2枚でなにができるってんだ!と日本の知事にも激怒してほしいもんです。
そして、知事の呼びかけに対してアメリカ全土から続々と駆けつける支援の医療関係者たち。トップがアレでも、アメリカの州は団結して頑張ってる。そう思える映像だった。
対して、ブラジルは壊滅的。データでなんとなくそう思ってたけど、やはりボルソナロ(この人の名前、今やボロクソにしか見えないのですが)の政治は政治じゃないね。「コロナは風邪」と医療データを無視してるだけで、貧民窟に対しては何の援助もないそう。
裕福な人がイタリアからもってきたウィルスが、お手伝いさん等を通してファベーラに遷り、今や蔓延している。富裕層は自主的に閉じこもり治療も受けられるから重症化しないが、医者にいっても診るのを断られる下層の人々は治療を受ける前にバタバタと亡くなっている。
しかしその中で民営組織を作って頑張ってる活動家の人々がいて、困窮している人にご飯を配ったり、自主的に感染者数を調査したり、街を消毒したり、水道を直したりしていて、よほど彼らの方がきちんと福祉活動できている。お金のない中で。
無料で医療が受けられる制度がもともとあったのだけど、経済停滞のせいで、ボルソナロが低所得層の医療をどんどんカットしていったらしい。
富裕層から高い税金をとって、低所得層に回し、彼らが経済活動をできるようにして経済活性化をはかるのが本来のリーダーの役目じゃないの?やっていることが逆。
トランプもあれだけど、それを超えるアレだったなやっぱり、という感想でした。ブラジルは日系の方も多いし、このままいくと国が機能しなくなるのではと心配です。自分たちでこの大統領を選んだとはいえ、感染症の時代になってしまった今、明らかにミスチョイスだった。
選ぶリーダーを間違えると結果があまりにも違うというのを、今世界の国々が身をもって実践しているところです。だから世界ニュースも見ておく価値があると思います。日本も人ごとでないよ。
ちなみにEU離脱で、大丈夫なんか?と思っていたイギリスのボリス首相は、この非常時に意外と頑張っているのではと私は思っています。自分が真っ先に感染するというのがなんか想像通りの抜けた人だったけど、その後は率先して感染症対策を呼びかけている。現地の人のブログとか見ていると、国内での首相の印象って、政治家と言うよりマスコットに近いのでは・・・。やれやれという風にゆるく受け止められているというか。ゆるキャラか(笑
国会での毎度の寝癖バリエをみているとまあわからなくもないが。国会で寝癖・・・あんまりよそで見かけないような。
という風に、この時期世界ニュースを見ていると案外と勉強になるのでおすすめします。
世界から見ると日本の現在の対策は、確かに頭おかしいと言われても仕方ないくらい緩いね。実は一番コロナを舐めてるのではないだろうか。
関係ないが今の大峰高原。誰もおらず。