天気の子 | ありのす

ありのす

混沌とした毎日の日記
本・ドラマ・おいしい店・音楽・旅行・乗馬

昨日早朝に見てきました。

ふだんより早い時間に起きて眠いくらいでしたが、面白かったので頭もすっきりした。

 

今回も映画のポイントで効果的に音楽が使われてて、私は結構好きでした。Radも、バンドとしての音楽を聴くことってあまりないんだけど、映画のサントラはより普遍性のある曲になっているのか、すごく好きですねー。

なにより、話が分かりやすい。いっ時のジブリみたいに、何も考えずばーっと見て理解できるので、流れに乗りやすい。こういうのって大事だと思う。ドラマの映画化とか、最近のジブリとか、なんか複雑になりすぎてわけのわからなくなってるものもたまにあるので、没頭できる映画っていいなと思います。

あと、背景の東京の風景(主に新宿かな)がすごくきれい。地面の雨粒の表現とか、意外に崩れかけた廃ビルの画像とかも綺麗ではないけどリアルに描きこまれてました。映画の切り取り方だと、今東京ってこんななんだ、というちょっと目から鱗が落ちる感があるというか。綺麗にスラム化しつつあるアジアの一都市という客観性があるかな。

 

主人公たちは二人ともお金がない困った状況にあるのですが、日本って今や何不自由ない子供ばかりの国ではなくなってるんだなと実感しました。割と現在の状況に対してリアルさをさらっと取り入れられるところが、監督の若さだなと思う。全然恵まれてなくて、食事とかも健康的とは言えないのですが・・・これが今の少年の世代の感覚なのかなと。レトルト食品をテーブルいっぱいに並べるのが御馳走なのだなという。登場人物もパッと見品行方正な人物はあまりでてこない。

 

まあそういう状況と、雨ばかり降ってる近未来的な東京というのが結構調和していると思いました。天気、というあまりないネタに注目したのも新しいと思う。

いろいろ残る映画なのでこれはお勧め。

しかし、天気の行く末といえば、今はこっちというより、おいおい砂漠化していきそうな気がします・・。それか本当の熱帯になるんだろうね、日本。