昨年超話題だったアニメ映画がNHK放映。ということで見てみた。
なんかあれですね、戦争ものアニメっていうとはだしのゲンとか、蛍の墓とか、そういうのが有名ですが、実はどちらも苦手です
はだしのゲンは申し訳ないけど、マンガの絵がとにかく強烈すぎて私は受け付けなかった。内容もとにかく強かったですね。
蛍の墓はあの悲惨極まりないラストとか、包帯ぐるぐる巻きの母親とか・・・もうトラウマです実際一回しか見たことない。
なぜか子どものときは戦争ものの小説を読むのがマイブームだったのですが。きっと想像力がなかったんでしょう。ガラスのうさぎとかね。よく読みましたね。
というわけで今時分、ちょっと苦手な季節になっております。
まあそこに比べると、この映画は相当ソフトにはなっていました。原爆も隣町からキノコ雲を眺めるっていうシチュエーションだしね。でもそれはそれ、防空壕で爆撃を受ける怖さとか(最近あの閉塞感がダメなので・・・防空壕だめだろうな)、不発弾で一瞬で家族を失う感じとか、淡々とした中によく表現されてると思いました。
普通の生活の中にそういうものがぽんと入ってくるのが、たぶん一番リアルに近いのだろうな。
子どもと隣町に買い物に行って、不発弾が爆発して、気づいたら子どもと右手がない、とかそういう唐突な感じ。
絵が得意だったのに、右手がなくて描けなくなったというところも、特にありがちな強調をするわけでもなく話はどんどん進んでいくわけで。
で、アニメも結構のほほんとした絵柄と音なので、ちょっと油断してみてしまう感じです。
強烈な表現を押さえてメリハリを利かせてるところがたぶん評価につながったのでしょうね。
でもまあ、原爆の表現も、最後の子供を連れて逃げるお母さんだけで十分でしたけどね
今さらながら、原爆ドームというのはあの爆発直下にありながら、よく残ったなあと思いました。
映画に強烈なゴア表現があふれる中、こういう伝え方は貴重ですね。