グエムル | ありのす

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混沌とした毎日の日記
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映画チャンネルでちょっと前の韓国映画をやっていたので見てみた目

これ、公開したときの映像もかなり突飛というか・・いきなりな印象だったので、ずっと興味はありました。


単に怪物が出てきてどうの、というだけの話じゃなく、怪物が漢江に流された毒物によって突然変異したものだとか、政府がその隠蔽工作にのりだして、ウィルス説を流布する(ことによって、目撃者を全部隔離)とか・・。

いろいろの背景によって、怪物に誘拐された女の子は、生きていることが分かったにも関わらず、なかなか救出されないんですね。

家族も、お世辞にも賢いとはいいがたい普通の人々で汗場所をつきとめて救出に向かう前に、病院やら警察やら、様々な障害が立ちはだかります。

そのへんが本当に見ていてもどかしい。怪物より、こうした社会のゆがみのほうが主題のような気もしてきます。


全体としてかなり皮肉が利いた作品だけど、ところどころ(深刻なのに)笑えるシーンとかもあって、韓国の笑いのセンスって結構ブラックだけどユーモラス・・・。

2時間半くらいあるけど、飽きない展開でした。

怪物がグロいっちゃグロイけど、それほどスプラッタなシーンはないので、ちょっと変わった映画が見たかったらお勧め。


なにより印象的なのは、やっぱり前置きとかほとんどなく、怪物がどーんドンッと平和な町に出現しちゃうことかな。

ハリウッドみたいに、事前のほのめかしとか全然ないです。

それが今見ると、逆に実際に近いんじゃないかと思う。