伊坂幸太郎のエッセイ集「3652」を読んでいたら、行ったことのある温泉が出てきた。
峩々温泉
これでガガ温泉と読みます。アメリカのアイドルとは何の関係もない。
昔仙台に住んでたころに、両親につれてってもらった。結構秘境っぽいところだった。温泉の建物のすぐ横に渓谷があって、いつも水の流れる音がしていた記憶がある。
子供には渋すぎるような環境だったけど、割と覚えている。親がおにやんまを捕まえてくれて、それを虫かごにいれて喜んでたこととか。ただ、温泉自体のことは全然記憶にない。
伊坂氏のエッセイにもその記憶とたがわないようなことが書いてあった。
彼の作品には毎回といっていいほど、仙台(およびその周辺)が出てくる。伊坂氏はたしか千葉のご出身だったと思うので、未だに仙台にいるということはよほど街が気に入ったのだろうと思う。
私は仙台付近の出身で、他の場所に越してからも「仙台」というのは生まれ故郷と同時に一種の憧れの土地というスタンスにある。なんかこう、自分の中でやたら美化されている気もするけども。
伊坂氏の書く仙台という街は、ミステリという性格上、どちらかというと犯罪も多いような土地としてかかれることが多いが、それでも読んでいて仙台愛を感じるところにいつも共感する。
舞台はここじゃなきゃいけないんだよ、というメッセージをいつも感じながら読める
昨年映画化されたゴールデンスランバーは、オール仙台ロケということもあり、そんな私の嗜好ドツボという感じだった。住んでいる親兄弟よりも盛り上がっていた
なにより、仙台市内で見られたというのも嬉しかったし、映画館で地元の老若男女が盛り上がっているのを見るのも楽しかった。
堺雅人さんが知っている場所を走り回っているのをみるだけで、うっとりした。
こないだ見た「アヒルと鴨のコインロッカー」も仙台ロケ。こちらは題名の仙台駅構内のコインロッカーが最後にでてくる。大体場所の検討はつくので、今度行ってみようかと思っている。
もちろん中にラジカセ入れたりはしないけどね(そういうシーンがある)。