お世話様でございます。船井総研井口です。
船井総研では、私が入社する前(25年以上前)から、「価値/価格」(価格分の価値)という考え方があります。
単純に考えると、価格以上の価値があれば、お客様の満足度は高まるということです。
ところで、今、いろいろなものの価格が上昇しています。
コロナによる物流の停滞や、ある見方をすると各国の鎖国政策のような自国対策、
またロシアのウクライナ侵攻による、さまざまなものの流通の異常事態の発生、
その前からあるデフレ日本の世界での購買力の低下、
このようなことを要因に仕入価格は上昇するのではと、昨年末から年初の動きを見て想定出来ていました。
ご支援先様の中でも、今年は、105%~110%の範囲で仕入れコストが増えるだろうと想定し、
早い段階で今シーズンのプランを仕入価格値上げを想定して作成しました。
仕入価格が上がり価格を据え置けば、単純に粗利益が減るということになります。
利益が出づらい経営になるということです。
ここで注意したいのは、仕入れが上がるから価格を見直すのですが、
根本的に「価値/価格」が、1以下であったら安易に値上げは出来ません。
お客様離れを引き起こすだけです。
「価値/価格」が大きく1以上であるからこそ、価格を上げることが出来るのです。
今後、物価高がもとにもどる可能性は低いのではないかと想定しています。
したがって価格の現状維持は利益を圧迫することにもつながります。
お客様にご納得いただけ価値を感じていただけるもの、時間、空間をご提供できる体制を整え、
適正な価格で商品をご提供しご購入いただけるようにしていくことが大切です。