同棲して数年


家事全般は私がしている。

もう何しても「ありがとう」の言葉はなし。

ある日

アイロンしているとふと

「なんでこんなことしてるんやろ…あれ?なんで?」

という思いが込み上がってきた。

「あー。めんどくさいなー」

と独り言をつぶやきながらアイロンをしていく。


A男の転職は結局なくなったっぽい。

っぽいとは本人からなくなったとは言われなかったしずっと同じ仕事をしていたから。給料明細も一緒だった。

A男は給料日に自分で給料明細を見せてくる。


別日

A男とドライブデート中

フラッと店の駐車場に入っていった。

指輪やネックレスが売っている宝石屋さんだった。

(まさか‼︎結婚指輪というやつか‼︎)

とドキドキした。

店内に入るとカップルが数組。

宝石が眩しい…

店員さんもいろんな指輪を勧めてくる。

いろんな指輪をはめては外しを繰り返し。

最初

「うち指太いから入らんで」

と緊張と申し訳なさでいっぱいだったが

店員さん

「気にしなくて大丈夫ですよー。いろんなサイズあります」

と笑顔で言われてキラキラ光る指輪をはめてくれた。

私は全くアクセサリー系には興味がない。

興味がなかった私でも婚約指輪や結婚指輪をはめてもらうとドキドキするもので舞い上がった。

いろんな指輪を試した。

A男もはめたりしている。

指輪を堪能した。

指輪は買わずに店を出た。

車の中で

「綺麗やったなー」

など嬉しそうに話していた。

A男から

「指輪買うつもりないししばらく結婚も考えてないけどなー笑」

と言われた。

指輪試させて気分上げてからのその言葉はなにかショックだった。

「別に期待してないから」

と素っ気なく答えた。


また別日

A男

「新築分譲マンションができたから見にいこう」

と誘われた。

一軒家の見学によく行っていた時期だったのでなにも思わず

「いいよー」

と返事した。

一軒家の見学や分譲マンションの見学に行くということは結婚の話が出ていると思う方がほとんどだと思うが私は違った。

指輪事件で特に何も感じず冷やかし程度の気持ちで行ってた。(働いてる人ごめんなさい)

マンションの中に入ると見学者たちが集まり一室で空いてる部屋一覧を提示された。

被れば抽選みたいな説明がされていく。

見学者は若い人や年配の人様々。

(ここにおる人らは買う気なんかなー)

など話は聞いてなかった。

個別に部屋見学。

すごい機能がある部屋だった記憶がある。

駅から徒歩5分で駅前にスーパーがある。

など立地としてはよかったはず。

店員さん(?)が

「奥様どうですか?」

みたいなことを聞いてきたので素直に思ったことを伝えた。

「すごい良い部屋ですね。駅から近いし。でもまた満員電車に揺られる時間が長くなるのが嫌ですね笑」

と言うた。

店員さん(?)には悪いけど少し八つ当たりしてしまった。

結婚する気もないくせに見学に行って何したいねん‼︎とイラっとしていた。

A男

「でも今よりだいぶ近なるやん」

「近なるけど満員電車経験したことない人には言われたくない‼︎どんだけしんどいかしらんやろ」

少し空気が凍った。

店員さん

「満員電車しんどいですよね。でもここは最終駅から2個目なのでそんな混まないと思いますよ」

「今2駅隣から乗ってますけど激混みですけどねー。職場の最寄りから近くなるならともかくまた遠くなるとかねー笑」

完全に八つ当たりをしてしまった。

A男

「また話し合ってみます」

と言い見学は終わった。

その日はこのことについてなにも触れずに終わった。



長くなりました。

また続きます。


同棲を始めてなんやかんやと衝突や不満やイライラはあったがたまに休みを合わせて旅行に行ったりと楽しく過ごしていた。


ある日A男がネット通販で外国製の電動自転車を買ってくれた。

バッテリーがめっちゃ重い…

でも電動なので坂道スイスイ。

移動楽々。

前カゴないのが悲しいところ…

いっときよく見た小さめの電動自転車。

買い物と自分のカバンは両ハンドルにかける。

トイレットペーパーやティッシュペーパーなどかさばる物を買った時は困った。


ある日

仕事終わり自転車で帰宅中

いきなり電源が切れた。

バッテリーがめっちゃ重いので電動じゃない自転車より進まない…

平坦な道でもめっちゃキツイ筋トレ並み。

乗るのは諦めて押して帰るも重すぎて進まない。

上り坂にいたっては途中何度も休憩を挟みながら押した。

ゼェゼェしながらやっと帰宅。

バッテリーを充電器に挿す。

充電中のサインが出ていない…

翌日まで様子見。


夕飯時A男に話す。

爆笑された…

「明日、日勤やからもし動かんかったら駅まで送ってなー」

A男

「えぇー。早めに出なあかんやん」

「え?いつでも送っていくって言うたやん。壊れてるんかもしれんやん。駅まで片道約40分やで?」

拗ねた顔しながらA男は

「わかった」

と言うた。

そんな拗ねるなら最初から国産のいいやつか保証ついてるやつ買ってくれよ‼︎

とイライラした。

翌日

案の定、壊れていた。

休みの日に駅前の自転車屋さんに見てもらいに行ったが外国製なので直せないと断られた。

また必死で押しながら帰った。

また普通の自転車を使う。


私の休みの日は基本掃除と食事作りとアイロンと洗濯で潰れた…

一人暮らしならすぐ掃除も洗濯も終わっていたのに…

掃除は部屋が広く多くなりやけに汚れが目立つようになったので時間がかかる。

洗濯も1人用の洗濯機なので量がそんな入らないので何回も回さないといけなくなった。

アイロンは数日分溜まっている…

私が焼きの日は食器の洗い物がやたら溜まっている。

なんでや…

なんでうちばっかり家事してるんや…


寒い日

夕飯は鍋が続いていたので飽きたかなと思い熱々のグラタンを作った。

缶詰のグラタンソースを使い牛乳でのばしたり色々美味しくなるように時間かかりながら作った。

帰宅メールが来たら焼き始める。

チーズを乗っけてあとは焦げ目つけるだけの状態。

メールが届いた

「もうすぐ着く。」

いつも逆算して仕上げしてるのにその日に限ってすぐに帰宅してきた。

トースターに入れ焼き始めた。

「今焼きだしたから先風呂入ってきたら?」

A男

「わかった」

いつも長風呂のくせにその日に限って早かった。

A男

「まだなん?」

「あとちょっと」

5分くらい経っていい感じに出来上がった。


熱々。美味しくできてる‼︎

内心

(めっちゃよくできてるやん‼︎うち最高ー)

と思い食べていたら

A男

「俺さー明日も仕事やねん‼︎こんな熱いし時間かかるもんやめてや‼︎」

と言われた。

「は?今日寒かったし鍋ばっか続いてたから飽きたかな思ってグラタンにしたのに…」

A男

「それなら鍋でいいし。車やからそんな寒ないしな」

「もう食べんでいいわ‼︎」

めちゃくちゃ腹たった。

その日以降、グラタンはしていない。

毎日鍋にした。

別日に

A男

「鍋ばっかやな」

「鍋がいいんやろ?嫌なら作って。うちが夜勤の時に好きなもん食べたら?」

とイライラしながら伝えた。


同棲して3年経過

相変わらず家事は私。

たまにA男がご飯を作る。洗い物は私。

アイロンはスーツのズボン以外私がしている。

感謝の言葉なし。

患者さんの方が感謝してくれる。

仕事は感謝して欲しくてしてるわけじゃないけど「ありがとう」と言われるとめちゃくちゃ嬉しい。

家事は感謝してほしい。一緒にしてほしい。

特にアイロンなんて私には関係ない物。

1番感謝してほしい。

そんな不満を抱えながら生活していた。

不満より旅行とかの楽しいが勝っていたので多少の不満くらいは我慢しようと思っていた。


続きます




仕事休みの日


ついに‼︎この日が来ました‼︎


山になったハンカチとワイシャツそして1枚のスーツのズボン


まずはハンカチから。

遠い記憶でハンカチはタオルを履いてアイロンした方がいいと習ったような…

間違えているかも…

しばらく悩んだ

今ほどネットもYouTubeも普及されてなかった。


ハンカチを広げタオルを乗せる。

アイロンかけてみる。

イマイチシワがのびてないような…

タオルをどけてみた。

シワがなくなる‼︎

タオルなしでアイロンをする。

5枚くらいあったハンカチがシワなく正方形に折られていく。

ハンカチはスムーズにできた。


次はワイシャツ

3枚くらいあった。

前面はボタンの間を縫うようにアイロンしていく。

それだけで時間かかった。

袖部分もやや苦戦。

袖のボタンを外してアイロンするのかそのままボタンをしたままアイロンするのか…

洗濯した時はボタンはしまっていたみたい…

片方はそのままボタン外さんとしてみるか。

アイロンのとんがっている先の方を袖に突っ込みグルグル回すようにアイロンをする。

もう片方はボタンを外してやってみる。

袖が広がるのでしやすい‼︎

でもいちいちボタンを外して付けてがめんどくさい

次は背中部分。

そこで止まった。

なんやこの2つの折り目は‼︎

A男の

「折り目にそってアイロンしたらいいねん」

という言葉を思い出した。

折り目はどこまでつけるんや…

適当でいっか‼︎

ワイシャツ1枚にすごく時間かかった。


スーツのズボン

難関だった。

まずは折り目を探す。

ズボン履いた時に折り目が真ん中らへんにきている。

このズボンを畳んだ場合

折り目で畳むと見慣れない形に…

ボタンとチャックが真ん中にきてボタン部分を中に折り込む感じになるのか…?

わからん‼︎

どうしたらいいねん‼︎

まずは折り目に合わせてアイロンしてみる。

折り目に沿ってアイロン。

股の部分はどうしたらいいんや?

ズボン広げても違うとこにシワができる…

どんどん深みにハマっていく。

床に直座りしていたので足は冷たく痺れてきた…

「なんでこんなことうちがせなあかんねん‼︎自分でしたらいいやんけ」

股の部分は適当にしてアイロンを終わらせた。


ハンカチは玄関に置いてある自分が使っていたハンカチ入れになおした。

ワイシャツはハンガーにかけてズレないように第一ボタンだけ留めてA男が使っている衣装棚にかけておいた。

ズボンは折り目に合わせてハンガーにかけた。


部屋の掃除をしてアイロンをして終わると夕飯を作らないといけない時間に。

買い物に行く。

傾斜の強い坂を下り家と駅の中間らへんにあるスーパーへ。


買い物が終わりめちゃ重い買い物袋を自転車に乗せながら坂を登る。

それだけで息切れ。


夕飯の準備も終わり後は帰る連絡がある頃に温めるだけ。

それまではお風呂へ。

湯船でゆっくりまったり浸かる。

身体もポカポカ。

全てのことが終わりソファへ腰かけた時に帰るメール。


炒めたり仕上げをしていると帰宅。

A男

「ただいま」

「おかえり。アイロンしといたでー」

A男

「そうなんや」

「アイロンしたで‼︎」

A男

「うん」

「ありがとうは?」

イラッとした。

A男

「あっ。あぁ。ありがとう」

「ご飯できたで」


実は私この頃、料理なんてあんまりしてこなかったんです。

私ができる物は唐揚げの粉使った唐揚げとコロッケとカレーと鍋物とミートソースパスタとグラタンくらいしかできなかった。

出汁とか料理酒とかそういった調味料系のことを分かってなかった。

出汁の存在を知らなかったんです…

カレーは赤ワインとビールで煮込んでルーを入れるくらい。

私は甘いものが好きじゃないので砂糖は使わんと思い買ってなかった。


その日はハンバーグに挑戦していた。

生焼けだった。

生焼けだったしフライパンは洗っていたのでレンジで温めた。中まで火が通り少し感動した。

A男は

「生焼けやん。ちなみに俺は味比べるとかできへんから。」

「どういう意味?」

A男

「例えば、ガストのハンバーグとココスのハンバーグどっちがおいしいと思う?って聞かれてもわからんってこと。」

「へぇ。そうなんや。(味バカってことやな)」

A男

「あと俺はキノコ嫌いやから。エリンギは好きやけど。イクラとか魚卵も嫌いやし。ネギも細かいやつはいけるけどデカく切ったやつは無理。ニンニクはニンニクチップは好きやけどみじん切りとかは無理。」

「へぇ。うちはキノコめちゃ好きやけどー」

食の好みがイマイチ合わん…

ニンニクとかは滅多にたべないしネギも食べないからいいけど…


夕飯を終え片付け中

A男

「風呂入ったん?」

「入ったでー」

A男

「お湯ぬるなってるやん‼︎」

「また沸かしたらいいやん」

A男

「もったいないやん」

「え?」

A男

「あと靴も玄関入って真ん中に脱ぐのはどうかと思う。」

「ごめん。真ん中で脱がんように気をつけるわ…風呂は無理。仕事終わりとかすぐ風呂入りたい。どんな菌ついてるか分からんし‼︎A男のあとの風呂は嫌や」

A男

「なんで?」

「A男のあとに入ろう思ったら毎回汚れが浮いてるんや‼︎自分湯船浸かる前にシャワーで流してないやろ‼︎」

A男

「わかった」


A男のあとは湯船に汚れが浮いてる。

靴下や服の繊維やったりよくわからん汚れが前面に浮いてることが毎回あった。

それが嫌すぎてA男のあとになるとシャワーにしていた。

一緒に住む前は私が住んでいたところがシャワーだけだったのでわからなかった。


翌日

その日はものすごく忙しかった。

日勤も終わり通勤に1時間かかるので一人暮らししていた時よりヘトヘト。

メールで

「疲れすぎてご飯作る気力ない」

とA男に送る。

A男

「今帰ってるからどっかにご飯食べにいこ」

と返事。

「わかった」

ヘトヘトの中さらに自転車で坂を登る

さらにヘトヘト。

自転車置き場に着くとA男も帰宅。

そのまま車で外食。


外食も終わり帰宅。

A男

「スーツのズボンさー、シワズレてたで。あとワイシャツも下より襟の方をしっかりアイロンあてて欲しい」

と言われた。

日勤のストレスもいつもよりあったのに感謝の言葉じゃなくて文句かよ‼︎とさらにイライラした。

「ごめん。でもスーツとかアイロンしたことないからあんなややこいのうちにはできへん。自分でやって」

疲れすぎて本音を言うてしもた。

A男

「スーツは自分でするわ。」

と言いながらソファに座ってた。

私は風呂掃除と風呂を沸かす。

A男は掃除せずに上がるので浴槽が毎回汚い。


掃除しながら

(これは別れた方がいいやつか?いやでも一緒に暮らし始めて合わんことが出てきた段階やから様子見しとくべきか。こんなことで別れてたら誰とも付き合われへんくなるな‼︎うん‼︎様子見やな)

と考えていた。


続きます


次回

様子見