松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~ -30ページ目

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第207巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

JR九州で最後まで運行されたキハ58系となった「あそ1962」の

落ち着いた佇まいをお楽しみいただけます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第207巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

国鉄急行形気動車キハ57系はJR九州に188両も継承されましたが、

多くが国鉄時代やJR移行後に改造されて、ジョイフルトレインに

生まれ変わって活躍しました。JR九州では、そういった観光列車を

「D&S列車」として紹介するようになり、「あそ1962」もその一員となりました。

例によって水戸岡鋭治氏のデザインによって、全く別のイメージの車両に仕上がって、

独特のムードを醸し出しながら活躍しました。

 

 

次のページをめくると、札幌を中心とした都市圏で活躍する俊足ランナー

JR北海道731系近郊形交流電車の特集です。

北海道では異例の通勤輸送に徹した仕様で製造され登場した731系は、

千歳空港アクセス輸送も担いながら、一気に地域の足として定着しました。

 

 

更にページをめくると、今度はレトロな凸型電気機関車の写真が目に飛び込みます。

十和田観光鉄道で1986年まで続いた貨物輸送を支えたED300形の特集です。

日立製の愛らしい凸型電気機関車は希少な存在でもあり、

鉄道ファンの間では良く知られた存在で、

2012年の同鉄道の営業終了まで在籍して活躍しました。

 

 

このところ続いている「日本の鉄道の歴史」シリーズは、

"「トロッコ列車」の歴史"というテーマの特集です。

全国各地に登場しているさまざまなトロッコ列車が、

カラフルな写真と共に紹介されています。

 

 

巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。

本号では、近畿日本鉄道23000系「伊勢志摩ライナー」の特集となっています。

名古屋・大阪などから伊勢志摩方面に直通する特急専用車両で、

「志摩スペイン村」の開設に合わせて登場して以来、

今でも大きな人気を誇る近鉄の看板特急となっています。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

大晦日の夜の第九のNHK放送を楽しみにしておられる方も多いことでしょう。

そこで、第九の核心を探訪する記事を集中掲載しましょう。

この記事を皮切りに毎日1記事ずつアップしていきます。

 

ベートーヴェン《交響曲第9番ニ短調》讚!〜vol.1:概要説明〜

 

2020年の大作曲家の生誕250年を振り返りながら、

ベートーヴェンの交響曲全9曲の探訪を続けてきましたが、

今日からいよいよ最後の巨峰「第九」の話題となります。

 

この写真は、伝説的名盤として有名な
フルトヴェングラーのバイロイト盤LPのジャケットです。
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
バイロイト祝祭管弦楽団及び合唱団
EMI(Anhel)EAC-60027

 

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの
交響曲第9番ニ短調作品125は、
泣く子も黙る!?クラシック音楽の名曲中の名曲です。
日本では親しみを込めて
「第九=だいく」とも呼ばれています。

第四楽章には独唱および合唱が導入されていて、
歌詞にはシラーの詩『歓喜に寄す』が用いられています。
その主要主題の旋律は『歓喜の歌』としても、
広く一般に親しまれていますね。

第四楽章の「歓喜」の主題は、欧州評議会において
公式に「欧州の歌」として採択されているほか、
欧州連合においても連合における統一性を
象徴するものとして採択されています。
ベルリン国立図書館所蔵の自筆譜資料は
2001年にユネスコ『世界の記憶』(『世界記録遺産』)
のリストに登録されました。

このように誰しもが認める記念碑的大作ですが、
本場のヨーロッパでは、その規模の大きさ等の諸条件から、
必ずしも頻繁に演奏されてきた訳ではないようです。
海外の中堅指揮者が、日本に来日した際に、
初めてこの「第九」を指揮したという
ケースもあるようです。

それにひきかえ、日本では12月(師走)になると、
そこかしこのプロ・オーケストラから
アマチュア・オーケストラまで、
競い合うように、この「第九」を演奏します。
俳句の季語になってもおかしくない程に、もはや
日本の年末の風物詩といっても過言ではないでしょう。

戦後まもない1940年代後半はオーケストラの収入が少なく、
楽団員が年末年始の生活に困る状況を改善するため、
合唱団も含めて演奏に参加するメンバーが多く、
しかも当時としては集客が見込める演目であった『第九』を
日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)が
年末に演奏するようになったことが、
今日の慣習定着の発端であったようです。

その「第九」ですが、何と言っても
一般の方々にとっての魅力の焦点は、
声楽が導入される終楽章にあると言えるでしょう。
実際に、アマチュア合唱団主催の演奏会等では、
第四楽章のみを演奏することも散見されます。
ですが、真の音楽愛好家の皆さんは、
できるだけ、第一楽章からじっくりと
全曲を味わって聴いていただきたいと思います。

作曲開始当初は器楽による通常の
終楽章を計画していたものの、
声楽付終楽章を計画していた後続の交響曲第10番
(ドイツ交響曲)の構想と諸般の事情から合体させて、
最終的に今日の姿となって誕生した「第九」です。

様々な研究や解釈も為されてきていますが、
結果的には「流石はベートーヴェン!」、
第一楽章から終楽章まで、周到な動機関連が施されていて、
聴き始めからあの「歓喜の歌」に向かって、
聴き手の潜在意識にあのメロディーが浸透していくように、
しっかりと設計されているのです。

その設計意図を理解しないままに
観賞したり演奏したりしても、
この偉大な作品を本当に理解したことには
ならないと、私は確信しているのです。 

明日の記事から、楽章を順番に追いながら、
その見事な設計・構成を覗いていきましょう!
私なりの解説をアップしていきます。


今までに様々なLPやCDを聴きましたし,
また多くの実演に接してきました。
様々な解釈を受け入れる懐の深さを持った作品ですが、
私が最も頼りにしている愛聴盤は、
クリストファー・ホグウッド指揮/
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
のCDです。

このCDの演奏のテンポ設定は、
リリース当初には随分と物議を醸しましたが、
私は大いに支持したいと考えています。
作曲家の動機労作・楽曲の有機構造といった
観点に照らして考察すると、
極めて妥当な判断と考えられるのです。
演奏そのものの魅力としても素晴らしいものがあります。

L'OISEAU-LYRE / F25L-29148 / CD

 

###映画<007~黄金銃を持つ男>###

1974年 
監督=ガイ・ハミルトン
音楽=ジョン・バリー
主題歌=ルル
ジェームズ・ボンド=ロジャー・ムーア
ボンド・ガール=ブリット・エクランド
ボンドカー=ホーネット・ハッチバック
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この作品から自動車メーカーとのタイアップが始まり、
今回はアメリカン・モータースのホーネットが登場します。
但し、特殊装備を施したボンドカーという設定ではありませんが。
しかし、追跡の激走の中で見せてくれる「回転橋渡り」
(運河を越える朽ち果てた橋を回転しながら飛び越えるシーン)
は何とも圧巻です。

イアン・フレミングの原作では、<007は二度死ぬ>の後、
日本で消息を絶っていたボンドが、
ソ連CIAに洗脳されて戻ってくるという筋書きで始りますが、
映画シリーズは必ずしも原作と同じ順序で制作されていないので、
様々な微修正が加えられています。
このあたりを読み解きながらこの<007シリーズ>を
楽しむのも、少々マニアックながら一興です。

映画では、最初から普通にジェームズ・ボンドが登場します。
「黄金銃を持つ男」の異名を持つ素顔が分からない殺し屋
フランシスコ・スカラマンガを追いつめていくという
ストーリーが、展開されていきます。
主要なロケ地は香港とその周辺です。
まさか自分自身が後年海外に頻繁に出向くようになって、
その最初の訪問地が香港になるという事など、
全く思いもせずに、ドキドキわくわく、この映画を観ていた
中学生~高校生時代の私でした。

実は、この映画シリーズを立ち上げる際に、
第1作<ドクター・ノオ>の主役候補に、
ロジャー・ムーアの名前は既に挙がっていたそうです。
しかし、当時は人気テレビシリーズで多忙を極めていたために
オファーを受けなかったそうです。
やがて、約10年経って第8作からの登場となった
ロジャー・ムーアのジェームズ・ボンドは、
ユーモラスな面も湛えた新たな人物像が好評を得ていきます。

映画は楽し! そして音楽も楽し!

YouTube / 黄金銃を持つ男 (字幕版) MGMvodJP

今日は、《歳時記II》~三味線の為の現代音楽小品集~の紹介です。

 

《歳時記》~琵琶の為の現代音楽小品集が、筑前琵琶奏者=田原順子氏の門下生を中心に、

多くの方に演奏していただくようになってきた中で、近年が同じ抱弦楽器の仲間である

三味線の為の作品を書く機会を持つようになりました。

そしていよいよ、2022年暮れに《歳時記》の三味線版の作曲に着手しました。

 

琵琶版と全く同じく、一月から十二月まで全12曲構成の組曲の完成を目指していますが、

先ず2023年1月の演奏会(詳細は後述)では、

一月:瀧凍る、三月:燕飛ぶ、八月:走馬燈、九月:大やんま、の4曲を発表することにした。

 

各曲の題名は俳句の季語になるキーワードで、

その言葉から想像される情景を三味線の音色と奏法の両面を繊細に使い分けた、

一種の標題音楽となっています。

一月と八月が独奏曲、三月と九月が二重奏曲になっています。

最終的には独奏曲3曲、二重奏曲6曲、三重奏曲3曲から成る

全12曲建ての組曲になる予定です。

 



### 《歳時記II》〜三味線の為の現代音楽小品集より ###

      一月:瀧凍る 三月:燕飛ぶ 

          八月:走馬燈 九月:大やんま
             (2022)   

初演:2023年1月18日 東京オペラシティ リサイタルホール

深新會第37会作品展  〜二重奏作品展(Concert for Two)


  演奏:野澤徹也(三味線) 染谷美里(三味線)

 

演奏時間:約10分               
 

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楽譜をお求めの方は、直接ご連絡をいただくか・・・
「マザーアース株式会社」(Tel:03-3455-6881
を通してお問い合わせください。
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近日中のこの初演の動画をYouTubeで公表できる予定です。

アップされましたら、改めてご案内いたします。

 

国際木文化フェスティバルの日本初開催の各種イベントの回想を続けています。

《World Wood Day 2025 Japan》(《ワールト・ウッド・デー 2025 日本大会》)

(略称:WWD2025)は、2025年3月から11月にかけて、断続的に全国展開されました。

SDGsにも繋がる、地球環境持続的保全の根幹にも関わる"木の良さ"(Wood is Good !)を

スローガンに掲げる、IWCS国際木文化学会(本部USA/CA)とJWCS(一社)日本木文化学会が、

ワールト・ウッド・デー 2025 日本大会実行委員会を組織して開催した国際フェスティバルでした。

皆様のご注目、ご来場、ご参加、ありがとうございました。

 

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3月16日〜19日開催の仙台での<シンポジウム>、3月20日開催の<オープニング・コンサート>、

そして3月21日から27日にかけて展開する<国際青少年木工交流キャンプ>に続いて、

会場を東京大学田無演習林に移して、<植樹活動>の式典が行われた後、

4月に入ると富山県の井波彫刻に会場を移して<国際木彫キャンプ>、

そして5月下旬には大阪→静岡→山梨と3箇所をめぐる<木工ろくろ実演>、

更に6月初旬には大阪市立美術館での<木版画作品展示>と続きました。

そして、7月下旬には河口湖で開催された<ウッドデザイン>と並行して、

大阪の天王寺動物園を会場とした複合イベントが展開されました。

チェーンソーアート 木彫制作 

手摺り木版画団扇制作ワークショップ 展示会

テーマ: 木とともにエコな暮らし (動物をフィーチャー)
期日: 7月24~30日
展示会: 8月1~3日August 1 - 3
共催: 天王寺動物園 & 美術文化協会
Venue: 天王寺動物園

2025年、大阪の天王寺動物園で「木とともにエコな暮らし」をテーマに、                                世界中の動物をフィーチャーした国際木彫ショーが開催されます。                                  30人の国際的な彫刻家が動物の彫刻を通してその技術を披露します。                                   数人のチェーンソー彫刻家も動物園の屋外環境でその才能を披露します。

完成した動物彫刻は、8月1日から3日まで大阪の天王寺動物園で展示されます。

 

プログラム :
7月25日 (金) 彫刻制作
7月26日 (土) 彫刻制作、チェーンソー実演、手摺り木版画団扇制作ワークショップ
7月27日 (日) 彫刻制作、チェーンソー実演、手摺り木版画団扇制作ワークショップ
7月28日 (月) 休園日
7月29日 (火) 彫刻制作
7月30日 (水) 作品完成
8月1日 (金) - 3日 (日): 国際木彫展

 

 

 

 

 

 

 

 

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毎年の3月21日は、IWCS国際木文化学会が提唱する World Wood Day であり、

国連が制定している 国際森林デー でもあります。

また、10月8日は日本の「木の日」です。

概ね、この3月21日から10月8日にかけての約半年間の会期の中で、

全国各地で各種イベントの断続的な開催を展開する分散開催方式で、

《World Wood Day 2025 Japan》/《ワールド・ウッド・デー2025日本大会》

を開催してまいりました。皆様のご注目、ご来場、ご協力の感謝申し上げます。

 

 

英語サイトはこちらです。

https://www.worldwoodday.org/2025/

 

明日以降も、各イベントを回想する記事を連続掲載していきます。どうぞお楽しみに!

 

 

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第206巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

国鉄の汎用形交流電機の決定版として1963年から製造されたED75形の中で、

ただ1両に適用された特別塗装をまとった1028号機の、

真っ赤な車体に大きなロゴも鮮やかな雄姿をお楽しみいただけます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第206巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

貨客両面に使用できる汎用性からJR移行後も活躍を続けたED75形は、

特に東日本向け50Hz対応の0番台及び1000番台の大半はJR貨物に継承されて、

東日本エリアで活躍を続けました。1028号機の塗色は、

2003年に登場して2009年の廃車まで使われました。

 

 

次のページをめくると、京阪神地区「新快速」の4代目、JR西日本221系の特集です。

1989年にJR西日本初のオリジナル新造形式として登場して、

概観も内装も斬新で国鉄のお目—事から見事に脱却して利用者からも支持され、

「新快速」や「快速」の更なる近代化に大きく貢献しました。

現在では花形運用だった京阪神地区の「新快速」からは撤退していますが、

現在も全車約500両が、福知山線、関西本線、大阪環状線、和歌山線等で活躍中です。

 

 

更にページをめくると、今度は懐かしい気動車の写真が目に飛び込みます。

カーペットカーやリクライニングシートへの専用改造車を組込んだキハ56系で

運行された、JR北海道の夜行快速「ミッドナイト」の特集です。

JR発足後まもない時期に、函館ー札幌間を結ぶ夜行快速として運行が開始され、

次第に需要が高まり、専用改造車が起用されて一躍人気列車となった存在でした。

 

 

「日本の鉄道の歴史」シリーズは、川湯温泉駅の特集です。

全線を走る列車が1日僅か5往復という釧網本線の中で、

ライダーや車の旅行者にも人気が高い川湯温泉駅は、

国立公園の火山地帯に建つ道内屈指の洋館スタイルの駅舎が人気です。

 

 

巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。

本号では、320km/h運転を実現した日本最速列車、

JR東日本E5系・JR北海道H5系「はやぶさ」の特集です。

10両固定編成、両端先頭車は付随車、中間8両が電動車、VVVFインバーター制御、

全車両アクティブサスペンション装備、といったスペックをもって、

日本最速列車を誇っている存在です。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

クラシック音楽界最大のジンクス、
「ベートーヴェン以降のシンフォニストは、
交響曲を第9番までしか書けない。」
という大きな大きな壁を颯爽と乗り越えて
二桁台番号交響曲を書き上げて行ったショスタコーヴィチも、
この第15番が最後になりました。

これは私的な見解ですが、交響曲らしい交響曲は、
全15曲の中の11曲と考えられます。
第2番と第3番はソヴィエト体制を讃美する
単一楽章交響詩ですし、第13番と第14番は
オラトリオやオーケストラ伴奏歌曲集のような
様相を呈している作品と捉えることができます。

また、偶然の結果だとは思いますが、
第7番と第8番を中心としてほぼシンメトリーに、
曲の規模や楽章構成といった特徴が
前後対称に並んでいることに気付かされます。
オーソドックスな4楽章構成の第1番と第15番、
交響曲らしくない性格が強い第2/3番と第13/14番、
問題作であり大作である第4番と第11/12番、
代表作の風格を持つ第5番と第10番、
意表を突いて小振りな第6番と第9番、
中心にそびえる第7番と第8番、
という訳です。

前置きが長くなりました。
ショスタコーヴィチ最後の交響曲を探訪していきましょう。

1971年の完成ですから、あの大阪万博の後の作品になります。
当時は、西欧では前衛の急進が一段落して、
世界文化相対主義的な潮流への転換期にあたる時代でした。
しかし、鉄のカーテンの向う側、
ソヴィエト体制下にあっては、自由な創作などままならず、
巧妙に作品にメッセージを忍ばせながら、
また時には体制讃美作品も書きながら、
孤高のシンフォニストを貫いたのでした。

しかし、それにしても、この最後の交響曲は謎めいています。
外観はオーソドックスな4楽章構成ですが、
随所にロッシーニの「ウィリアムテル」や
ワーグナーの「ワルキューレ」などが引用されていて、
何か意味深長なメッセージが隠されているように感じられます。

###交響曲第15番 イ長調 作品141###

[第1楽章]
ソナタ形式に基づく冒頭楽章です。
展開部の終盤に突然「ウィリアムテル」が
執拗に強調される場面には、
初めて聴いた時にはとても驚かされました。

[第2楽章]
ショスタコーヴィチ独特の沈鬱な緩徐緩徐です。
自作交響曲の最後を自覚していたかのような、
葬送行進曲のようにも聴こえてきます。

[第3楽章]
前楽章からアタッカで続きます。
ショスタコーヴィチが得意としたスケルツォで、
老いてなお闊達な楽想で面目躍如といった観があります。
十二音技法を限定的に応用しているあたりに、
この作曲家の後半生に垣間見得る密かな拘りも見て取れます。

[第4楽章]
「ワルキューレ」からの引用が印象的な緩徐調序奏部を経て、
パッサカリアによる連続変奏に乗せた厳粛な発展による主要部となり、
やがて様々な主題や要素が回想(再現)された後、
謎を残したまま全曲を閉じます。


CD:ショスタコーヴィチ/交響曲第1番&15番
   ウラディーミル・フェドセーエフ指揮
   モスクワ放送交響楽団
   Pony Canyon / POCL-00351
ショスタコーヴィチ交響曲第1&15番

仕事場のライヴラリーにはこCDがあります。
生演奏にも3回程接していますが、
聴く度に苦虫を噛み潰したような、そしてまた一抹の寂寥感が
心を駆け抜ける想いがします。

偉大なるシンフォニストであり、
ソヴィエト体制の社会主義リアリズム下を逞しく生き抜いた
孤高の作曲家=ショスタコーヴィチに献杯!

純米酒で乾杯!

メリークリスマス! 深新會からのお知らせです。

 

 

深新會2025年クリスマス特別企画〜《DEEP & NEW インパクト・ライヴ》@オンライン

       ♫ ♫ ♫ 深新會YouTubeチャンネル 再生リスト ♫ ♫ ♫

 

 

近年の深新會では、西暦奇数年の年末は原則として東京・渋谷・"公園通りクラシックス"を

会場とした《DEEP&NEWインパクト・ライヴ》を開催してきましたが、

この2025年の年末は、オンライン開催として、

会員コアメンバーの最近作のステージの記録動画を公開することにいたしました。

メンバー作曲家の最近作の動画をごゆっくりお楽しみください。

 

 

 

 

 

2012年のロンドン・オリンピックの開会式で、
ジェームズ・ボンドが女王陛下と空から舞い降りるという
奇想天外ながらいかにもイギリスらしい演出で、
世界中をあっと言わせてくれた光景は、
今でも脳裏に強く刻まれています。

私は、大の「007」シリーズのファンで、
初期の作品は再三放映されたテレビ映画劇場で、
ロジャー・ムーア主演の時代からは劇場ロードショーで、
ほぼ全作品を劇場で観賞してきています。

今日はシリーズ第8作の話題です。
この作品から、主演=ジェームズ・ボンド役として、
ロジャー・ムーアが登場します。

#####映画<007死ぬのは奴らだ>#####
1973 年 監督=ガイ・ハミルトン
主題歌=ポール・マッカートニー&ウイングス
ジェームズ・ボンド=ロジャー・ムーア
ボンド・ガール=ジェーン・シーモア
(この作品では、ボンドカーは特に登場しませんが、
 ロレックスの時計等の秘密兵器の数々が登場します。)
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ジェームズ・ボンドと言えばショーン・コネリーという
イメージが全世界にあまりに強く定着していたこの頃、
その役を引き継いだロジャー・ムーアの内心のプレッシャーは
きっと凄く強いものであったでしょう。
しかし、ロジャー・ムーアのジェームズ・ボンドは、
多少アメリカナイズされた娯楽性を強めた方向性を
さりげなく打ち出していくことに成功していきます。
そして、このシリーズの最多主演回数を
記録することになるのです。

この<死ぬのは奴らだ>が公開された頃の日本は、
大阪で開催された万国博覧会の大成功(1970年)や、
冬季オリンピック札幌大会(1972年)の熱狂の直後で、
戦後の高度経済成長の絶頂期とも言える時期でした。

YouTube / 死ぬのは奴らだ (字幕版)

今日は私の独奏曲"PHONO"シリーズの第16作、
《フォノ XⅥ》~三味線独奏の為に~の紹介です。

 

 

 

第2番以降は独奏曲シリーズとなっている《フォノ》シリーズですが、

邦楽器の独奏曲は、二十絃箏のための第10番に続いて2作目となります。

邦楽器作品を数多く手掛けてきた筆者にとって、初めての三味線独奏曲です。

 

NPO法人日本現代音楽協会「演奏家+作曲家コラボレーションシリーズ」の一環として、

三味線作品が集中して初演される企画が2022年3月7日に開催されました。

一挙に7曲の新作が初演されたコンサートの主人公は、野澤徹也さんでした。

その公演で初演された作品が、この《フォノXⅥ》です。

 

 


曲は、拍節感・定常リズムを伴わない揺蕩うような前半部に始まり、

一転して一気呵成に疾走する後半部でヴォルテージを上げて締め括る、

短いながらもピリリと存在感を放つ音楽になっています。

ここ10年以上私が継続的に手掛けてきた琵琶との近似性にも着目しながら

筆を進めた作品で、移調を可として、細棹・中棹・太棹・琵琶

何れでも演奏できることを想定しています。

### PHONO XⅥ - for Shamisen solo ###
   フォノ第16番~三味線独奏の為に~
         (2022)   

初演:2022年3月7日 Tokyo Conserts Lab

ー演奏家+作曲家コラボレーションシリーズー
     野澤徹也三味線リサイタル
     演奏:野澤徹也(三味線)

 

演奏時間:約4分               
 

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この私のPHONOシリーズは未出版のものが多いので、
楽譜をお求めの方は、直接ご連絡をいただくか・・・
「マザーアース株式会社」(Tel:03-3455-6881
を通してお問い合わせください。
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