松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~ -20ページ目

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

2026年、令和8年が始まりました。皆様の今年のご多幸をお祈りいたします。

昨年2025年は《EXPO2025大阪・関西JAPAN》の開催で盛り上がりました。

私は、その万博にほぼ並行する会期で分散方式による全国展開で主催運営した

《ワールド・ウッド・デー2025日本大会》の一環として万博会場内で開催した

【木の文化の音楽祭】があったため、大阪に何度も足を運んで、万博を満喫しました。

新年にあたり、このところその訪問記を回想しています。

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《EXPO2025大阪・関西JAPAN》真夏の訪問記 vol.7

〜南側は大阪湾に張り出す海上回廊〜

 

《World Wood Day 2025 in Japan》の一環として開催予定の

【木の文化の音楽祭】(10月7日〜9日@万博会場内ポップアップステージ北)

のための視察を兼ねての万博会場訪問の中での、

大屋根リング屋上一周の記事シリーズを続けています。

 

東ゲート近く、つまり大屋根リングの東端あたりから歩き始めて、

ポップアップステージ北近くの北端を過ぎて、

西ゲート越しに六甲山地も望める西側から眺望を楽しみ、

南側に到達しました。

 

 

写真の通り、大屋根リングの南側は、大阪湾の海上に張り出していることがわかります。

 

 

万博会場の南側は一直線の護岸に整備されていて、そこに面して

さまざまなパビリオンや飲食施設などが並んでいます。

 

 

この辺りを歩いているときは、猛暑の中ながら、とても気持ちが良かったのでした。

 

 

青空と海と木造の大屋根リングのコントラストが見事なエリアです。

 

 

大屋根リングの南端近くから会場中心方向を眺めると、下の写真のような眺めになります。

 

 

北側を振り返ると、大回廊と大阪湾越しに六甲山地が見渡せました。

 

 

会場の南側エリアのパビリオン群もバラエティ豊かです。

 

 

《EXPO2025大阪・関西JAPAN》真夏の訪問記 は、明日まで続きます。

 

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第219巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

エンジンを2基搭載して全国で働いた一般型気動車キハ20系の仲間の

キハ52形の、盛岡色を纏った姿をお楽しみいただけます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第219巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

国鉄が急勾配のある山岳部のローカル線向けに開発したキハ52系は、

出力アップを目指してエンジンを2基搭載し、スペース確保のために

車体長は21.3mと他の車両よりも長めになっています。

JR東日本にも引き継がれて、晩年は山田線や岩泉線などで活躍しました。

 

 

次のページは、新潟地区在来線の新たなエース、E129系一般形直流電車の特集です。

長らく国鉄時代からの115系近郊形電車が主力となっていた同地区の普通電車でしたが、

車齢の高さは否めず、遂に置き換え用に投入されたいが、このE1299系です。

最新の技術を採用した専用スペックの電車で、デザインも現代的です。

2両編成と4両編成が設定され、幅広く運用されています。

 

 

更にページをめくると、今度は黒光している機関車の写真が目に飛び込みます。

豪華クルーズ列車の先頭に立つ専用機関車、

JR九州DF200形ディーゼル機関車7000番台の特集です。

史上空前の豪華な車内設備で話題となった「ななつ星in九州」の登場に際して、

貨物専用機関車をベースに専用仕様の牽引機が新製された訳です。

7両編成の客車と一体感がある格調高い外観は、さすがは水戸岡鋭治デザインです。

 

 

「路線と旅路」シリーズは、流鉄流山線の特集です。

江戸川沿いの産業都市と常磐線を結ぶ単線電車が、同線です。

みりん製造で栄えた江戸川沿いの流山から、常磐線との接続駅=馬橋を結ぶ、

全線乗っても僅か11分という小私鉄です。

現在運行されている5000形電車は全て西武鉄道からの譲渡車で、

「新101系」と呼ばれた前面非貫通の20m級4扉車による6編成が、

「流星」「若葉」「さくら」といった愛称が付けられて、

それぞれ異なる塗装を施されて走っています。

 

 

巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。

本号では、羽越本線を走る観光列車=JR東日本HB-E300系気動車「海里」の特集です。

環境に優しく省エネも果たしたHB-E300系気動車は、

JR東日本が開発してきているハイブリッド気動車の中でも

内装などを観光用に特化した構造となっています。

「海里」は、4両編成で運行されています。

酒田寄りの1号車は二人掛けリクライニングシート席と展望フルースペース、

2号車は対面ソファの個室=コンパートメント、3号車は売店及びイベントスペース、

4号車はテーブル席が並ぶ「ダイニング」、となっています。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

「マーラーの交響曲の中で一番好きなのは何番?」という話題を、
作曲家仲間の間ですることがあります。貴方は何番でしょうか。

私は、実はこの第6番「悲劇的」なのです。
相当に重苦しい楽想が支配的な長大な作品ですが、
私はこの作品から、マーラーの輻輳した心情を、
ストレートに感じることができるような気がするのです。

全体の楽章構成は、前作=第5番のような
5楽章3部構成というような独創的なものではなく、
古典的なソナタ形式・スケルツォ・緩徐楽章・フィナーレ
という構成になっています。
中間楽章の並びについては
マーラー自身にも迷いがあったようで、
実際の演奏やリリースされている録音にも、
ソナタ形式・緩徐楽章・スケルツォ・フィナーレの順序を
採っているものも見受けられますが、長い間、私自身は、
前者の必然性が高いと確信していました。
しかし、後述する通り、近年になって、
ソナタ形式・緩徐楽章・スケルツォ・フィナーレの並びが相応しいと、
考えを改めました。

では、今回と次回の2回にわたって、各楽章を探訪していきます。

第1楽章は、ソナタ形式による冒頭楽章です。
意外にも、所謂私の言うところのマーラー流ソナタ形式を、
ここでは採用していません。
何と、第1番「巨人」に先例が有るとはいうものの、
提示部の最後に反復記号も持つ、
古典的なソナタ形式の外観を持っているのです。
しかも、一般的には推移主題と解釈されているテーマも
極めて独立性が高くまた展開部や終結部で
重要な素材として扱われているので、
私はむしろ、ブルックナーに近い三主題によるソナタ形式
として捉えた方が分かり易いと考えています。

さて、このように書くと、あまりマーラー的ではない楽章
と思われるかもしれませんが、
実はそのような事はないのです。
実にマーラーらしいの音がしますし、
マーラーならではの厭世観や、起伏の激しい心情の放出を、
ストレートに感じることができます。

この作品は、「悲劇的」というタイトルではありますが、
マーラーの「英雄の生涯」といった内容を持っています。
この第1楽章の第一主題は、
過酷な運命に立ち向かう自分自身
を暗示していると思われますし、
第三主題(一般的の言う第二主題)は、
妻=アルマを描いたと、自身の手紙に告白しています。

ベートーヴェン以来の、
提示部・展開部・再現部・終結部という
4部構成を持つ典型的なソナタ形式の外観を借りつつも、
マーラーが自己の心情を素直に投影した楽章だと
私は強く思うのです。

第2楽章は、過酷な運命に立ち向かう英雄(自分自身)の、
束の間の休息、平和や天国への憧れ、のように感じられる、
それは美しい緩徐楽章です。
古今東西の緩徐楽章の中でも、
特に傑出した美しさを湛えていると私は思っています。
構成はソナタ形式に準じて解きほぐすことができます。
じっくりと目を閉じてお聴きいただきたい楽章です。

以前、私は、この第6番の中間楽章の演奏順については、
第2楽章=スケルツォ、第3楽章=緩徐楽章が
しっくりくるように思っていました。
しかし、近年の音楽史研究による諸情報の解明を知り、
また先年の音楽大学フェスティバルオーケストラの
素晴らしい演奏(指揮:高関健)を聴いて、
今では、第2楽章=緩徐楽章、第3楽章=スケルツォ
が本来の姿であると確信するようになりました。

この第6番は、私が最も愛好する交響曲だけに、
文章が長くなってきてしましました。
後続の楽章については明日の記事に続けましょう。

ここで、私の愛聴盤をご紹介しておきましょう。
最近はもっぱらバーンスタイン盤CDを聴いていますが、
LP時代には、下の写真の盤をよく聴いていました。

この曲の私の一押しが、このショルティ盤です。
シカゴ交響楽団の黄金期の録音で、
とにかく勇壮な演奏です。
マーラー/交響曲第6番「悲劇的」
指揮=ゲオルグ・ショルティ
管弦楽=シカゴ交響楽団
LONDON / SCL 2387~8
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-マーラー6番・ショルティ盤

それから、懐かしの名盤と言うべきものが、
このバルビローリ盤です。
EMI-Angel / EAC-50055-56
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-マーラー6番・バルビローリ盤

演奏時間約80分の大曲ですが、
じっくり味わって聴く価値のある素晴らしい交響曲です。
心を静めて、音楽に向き合ってお聴きください。
長期間にわたって断続的にアップしてきた
この<007シリーズ>の記事シリーズも、
今回で21作目となりました。
いよいよ、現在のボンド役、
ダニエル・クレイグの初登場作品です。

<カジノ・ロワイヤル>は、イアン・フレミングの
原作長編小説シリーズの第1作を映画化したのもです。

実は、1967年にもこの<カジノ・ロワイヤル>は
一度映画化されています。
ジェームズ・ボンド卿:デヴィッド・ニーヴン
ル・シフル:オーソン・ウェルズ
ジミー・ボンド:ウディ・アレン
イーブリン・トレンブル(007):ピーター・セラーズ
ランサム:ウィリアム・ホールデン
マクタリ(M):ジョン・ヒューストン
ルグラン:シャルル・ボワイエ
フランス外人部隊員:ジャン=ポール・ベルモンド
等々・・・
豪華なキャストによる饗宴という感じの映画でした。

さて、こちらのシリーズ第21作としての映画は・・・



###第21作=<007 カジノ・ロワイヤル>###

2006年 監督=マーティン・キャンベル
音楽=デヴィッド・アーノルド
主題歌=「You Know My Name」
      クリス・コーネル
ジェームズ・ボンド=ダニエル・クレイグ
ボンド・ガール=エヴァ・グリーン
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YouTube / カジノ・ロワイヤル (字幕版) MGMvodJP


原作シリーズに第1作に立ち戻っているため、
このシリーズ初のリブート(Reboot)作となっています。
このため、前作まで積み上げてきた関係性は、
一旦ご破算になっています。

新ボンド役にダニエル・クレイグが起用されると発表されるや否や、
今までの同役を務めてきた歴代俳優とはあまりに異なる傾向である
と思われたためか、賛否両論が世界中で巻き起こりましたが、
公開されて、そしてまた作品を重ねる毎に、
その評価は高まってきているようです。

昨年のロンドン五輪では、開会式の演出の一環として、
女王陛下をエスコートして空からスタジアムに登場する
(そのように見える)大役を演じて、
イギリスらしい面目を大いに施しました。

原作は東西冷戦中の設定ですが、この映画では、
旅行会社の株の空売りや裏金資金のマネーロンダリング等、
現代的な設定に置き換えています。
そして、クライマックスの舞台は、
モンテネグロの「カジノ・ロワイヤル」で開催される
ポーカー・ゲームのクライマックスに進んでいきます。

このシリーズの伝統的なボンドカー=アストンマーチン、
この回では新型が華々しく登場します。
壮絶な横転シーンがありますので、
その映像をリンクしておきましょう。

YouTube / 007カジノロワイヤル
      アストンマーチン横転シーン


映画は楽し! 音楽もまた楽し!

2026年1月現在の私の最新作にあたる邦楽器作品を紹介します。

《音空間幻想》〜尺八と琵琶の為に/"PHONOSPHERE FANTASY"(2025) です。

 

【作品解説】 (初演演奏会のプログラムノートを転載)

 

ここ6年ほどの間、私は音楽を木の文化の一分野と捉える活動にも身を置いている。

国際木 文化学会(IWCS)の活動を2019年に知るところとなり、

翌年にはその姉妹団体として日本木文化 学会(JWCS)の創設に関わった。

そして今年2025年に木の文化の国際フェスティバルの日本初開催となった

《World Wood Day 2025 in Japan》の開催を実現し、

その一環としてつい先日の 10月7日から9日にかけて《EXPO2025大阪・関西万博》

会場内で【木の文化の音楽祭】を主催 者代表として切り盛りしたばかりである。

 

世界の多くの楽器は木や竹を材料として作られている。

楽譜を書き留める紙類の原材料は木など植物の繊維である。

音楽も木の文化の重要な分野 と位置付けることができる。 

日本の竹を含む木の文化の多様性や宮大工に代表される技術の高さは、

世界から畏敬の眼差 しを浴びている。

楽器の製作も伝統工芸の重要な分野である。

尺八は竹一本の根元に近い部分 をほぼ自然の原型のままに加工して作られる

素朴な楽器であり、その音もまた自然の風の音の ようにも聴こえる。

琵琶は見るからに木の楽器であり、

“さわり”の振動音と相まって独特の響 きを生み出す。

 

この二つの楽器による二重奏は、

私にとっては木の文化の楽器による音楽を象徴する組み合わせに思える。 

この曲は、1993年の東京フィル委嘱作品として誕生した

《フォノスフェール第1番~尺八と 管弦楽の為に》の尺八パートを核として、

琵琶を象徴的な背景音として再構成した音楽となっている。

一尺八寸による吹き流しによる前半部、長管による古典本曲の深淵に迫らんとする後半部、

そして結びと続く。

気鋭の演奏家お二人の演奏でじっくりとお楽しみください。

 

 

###《音空間幻想》〜尺八と琵琶の為に/"PHONOSPHERE FANTASY" ###

         (チーム百万石【旅する和楽器】出品作品)

 

   【楽器編成】尺八(一尺八寸、二尺七寸または二尺四寸)琵琶(5絃)

   【演奏時間】約11〜12分

 

                  初演演奏会:チーム百万石【旅する和楽器】

           2025年10月26日(日)15:00開演

           KM アートホール(東京・幡ヶ谷) 

        演奏 大河内淳矢(尺八) 川嶋信子(薩摩琵琶) 

 

 

2026年、令和8年が始まりました。皆様の今年のご多幸をお祈りいたします。

昨年2025年は《EXPO2025大阪・関西JAPAN》の開催で盛り上がりました。

私は、その万博にほぼ並行する会期で分散方式による全国展開で主催運営した

《ワールド・ウッド・デー2025日本大会》の一環として万博会場内で開催した

【木の文化の音楽祭】があったため、大阪に何度も足を運んで、万博を満喫しました。

新年にあたり、このところその訪問記を回想しています。

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《EXPO2025大阪・関西JAPAN》真夏の訪問記 vol.6

〜外側の眺め/海岸部の眺め〜

 

大屋根リングの屋上一周を続けています。

 

 

大屋根リングの内側に集中する数多くのパビリオンを眺めるため、

屋上の内周をずっと歩いてきましたが、

この辺りで一段高い外周に上がることにしました。

 

 

大屋根リングの最西端に近いところから内側を眺めた景色はこのようになります。

 

 

そして外側に目を向けると、大阪湾越しに六甲山や摩耶山が連なる

夢洲から見ると北西側の景色を見渡せました。

 

 

大リングの西側にもいくつかのパビリオンが在ります。

 

 

西ゲートはこのエリアに在ります。

関西圏の各地から運行されているシャトルバスに乗ってくると、

こちらの西ゲートから入場することになります。

 

 

少し視線を南側に寄せていくと、更に海(大阪湾)が近くなってきます。

 

 

この辺りに来ると、夢洲が大阪湾の埋立地=人工島であることがより一層意識されます。

 

 

猛暑ではありましたが、青空と景色の広がりによって気持ちの良い空中散歩となりました。

 

 

再び大屋根リングの内側に視線を戻すと、ベルギー館が見えてきました。

 

 

屋上庭園が見事なパビリオンも在りました。

 

 

西ゲートからつながる南西側の広場も広大です。

 

 

大屋根リング一周までもう少し、明日の記事に続きます。

 

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第218巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

磐越西線の快速「あいづライナー」などで活躍した、

赤と黒のツートーンの"あかべぇ"塗色も鮮やかな、

481系特急形交直流電車クハ481形1000番台の勇姿をお楽しみいただけます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第218巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

国鉄を代表する高直流特急電車だった485系の中で、

沿線に観光地の多い磐越西線では、特別仕様の6両編成が活躍しました。

2006年夏に開催された「この夏も会津へ2006キャンペーン」に向けて用意された

通称"あかべぇ"編成の特集です。

 

 

次のページは、首都圏から地方に転じたステンレスカーという特集です。

国鉄時代に、篠ノ井線などの長野地区の路線で、普通列車の主力として

長らく活躍した近郊形電車113系や115系の置き換えで投入された、

首都圏の中距離運用から撤退した211系に焦点を当てた記事となっています。

 

 

更にページをめくると、今度はクラシカルな雰囲気の単行気動車が目に飛び込みます。

くりはら田園鉄道のKD95形の特集です。

電化から非電化に移行した路線で活躍した、レトロな雰囲気を濃厚に漂わせた

出立ちが印象的なKD95は、現在も地元で保存されていて、往時を偲ぶことができるそうです。

 

 

「路線と旅情」シリーズは、わたらせ渓谷鐵道の特集です。

鉱石輸送から転換して、現在では絶景が連続する観光路線となっています。

美しい写真が満載の4ページにわたる記事は必見です。

 

 

巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。

本号では、今でも現役で活躍する日本最初の振り子式電車=381系による

JR西日本の特急「やくも」の特集です。

伯備線の急カーブも連続も何のそのと車体を傾けて疾走する381系ですが、

2024年には新型車への置き換えとなる模様です。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

マーラーの交響曲の紹介も5曲目になりました。

第1番「巨人」で、青春の息吹とも言うべき門出を飾った後、
第2番「復活」、第3番「夏の交響曲」と、
声楽を伴う巨大な作品が続いた後、
終楽章の声楽が導入されてはいるものの規模は小さくなった
第4番「天上の生活」による過渡期を経て、
いよいよ中期の器楽三部作と言われる
第5番・第6番・第7番に進んでいきます。

この第5番は5楽章構成の規模ながら演奏時間は70分前後で、
明るいフィナーレを持つ明朗な曲調でもあり、
またオーケストラのみで演奏できることから、
演奏機会には特に恵まれている交響曲です。

伝統的に交響曲やソナタ等の絶対音楽多楽章作品の呼称では、
第一楽章の調性を付記する習慣があります。
この曲も「交響曲第5番 嬰ハ短調」と記載されます。
しかし、全5楽章の調性を見てみると、
第一部
 第1楽章=嬰ハ短調
 第2楽章=イ短調
第二部
 第3楽章=ニ長調
第三部
 第4楽章=へ長調
 第5楽章=ニ長調
となっています。

この曲では、いつものマーラー流ソナタ形式による冒頭楽章
に相当するものが、実は第二楽章なのです。
ですから、本当は「交響曲第5番 イ短調」と呼んでよいのかもしれません。
しかしまた、全体の印象を決定づけている調性は、
長大なスケルツォである第三楽章とフィナーレ(第五楽章)を支配しているニ長調です。
バロック時代や古典派の時代に成立した習慣は、
もはや後期ロマン派のマーラーの交響曲に適用することは、
あまり意味のあることではないのかもしれませんね。

第1楽章は、トランペットが所謂“運命動機” を連呼して
印象的に始る重苦しい楽想の中にも哀愁の漂う葬送行進曲です。
本来の冒頭楽章である第二楽章へ導入する序章と考えて良いでしょう。
マーラー自身、この二つの楽章を合わせて第一部としています。

第2楽章は、マーラー流ソナタ形式の応用による、通常の第一楽章に相当するものです。
第2主題の再提示が思いきったモノディになってること、
展開部がマーラーらしく二段構えになってはいるものの規模が小さいこと、
再現部では第1主題と第2主題が渾然一体となって再現されていること、
コーダの直前に終楽章のクライマックスを予感させる
ヴォルテージの盛り上げが挿入されていること、
等によってデフォルメされたマーラー流ソナタ形式と考えられます。

第3楽章は演奏時間20分近くに及ぶ長大なスケルツォです。
この楽章一つで第二部を構成しています。
通常のマーラー流スケルツォは、ABABAcodaといった
常識的な構成の外見を持っていることが多いのですが、
この楽章はまるでオーケストラの即興演奏を聴いているようで、
一言で表現できる構造原理では説明がしにくい複雑さです。
『マーラー流ソナタ形式の影をまとった自由なロンド』
とでも言っておきましょうか。

第4楽章と第5楽章はアタッカで続けて演奏される第三部です。
トーマス・マンの原作による映画「ヴェニスに死す」で、
この第4楽章を中心に背景音楽としてフル活用されて、
この曲の世界的な人気が確立した観もあります。
管楽器と打楽器が全てお休みで、弦楽器セクションとハープのみによって、
連綿としたロマン溢れる音楽が奏でられます。

第4楽章の最後にへ長調主和音の第3音=A音(ラ)がそのまま持続されて、
それが第五楽章の調性であるニ長調の属音=A音(ラ)にすり替わって、
終楽章が始ります。
最初はホルンのメロディに導かれて牧歌的な雰囲気で始りますが、
やがて音楽は目まぐるしく場面転換を繰り返して、
何度も何度もクライマックスが押し寄せては引き、
約10分にわたって押せ押せの前進を続けますが、やがて突然の平静が訪れます。
しかし音楽はもう一度立ち上がり、遂には壮大なクライマックス=コーダに到達します。
この楽章は、マーラー流ソナタ形式とロンド形式と
自由なフーガという様々な様式や構成法を組み合わせたものと考えられます。
テーマらしい部分をA、フーガ的な部分をB、として構成を辿っていくと、
第4楽章の引用部をCとしつつも、大筋においてマーラー流ソナタ形式との
近似制が見えてきます。一言でいうならば、「マーラー流ロンドソナタ形式」です。


この交響曲の録音はそれこそ星の数ほど沢山リリースされていますので、
推薦盤を限定することは困難の極みですが、ロマンの放出と自由奔放な闊達さにおいて、
バーンスタイン盤を超えるものはなかなか見当たらないと思います。
私のライブラリーにあるLP盤をご紹介しておきましょう。
(ちょっと変わったジャケット・デザインですよね!)

指揮:レナード・バーンスタイン
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック
CBS-SONY / SOC J 33~34

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-マーラー5番・バーンスタイン盤

そして、最近よく聴いているCDが大野和士指揮/バルセロナ交響楽団盤です。
演奏も録音もライブ盤の常識を超える出来栄えの素晴らしいディスクです。
Altus / ALT409


作曲家グループ<邦楽2010>の次回公演のお知らせです。

私=松尾祐孝も出品を予定している演奏会です。

 

 

♫ ♫ ♫ 《音ト遊ブ》 vol.3 〜雅楽器特集 ♫ ♫ ♫

  〜作曲家グループ<邦楽2010>企画展〜

   2026年4月19日(日) 13:00開場 / 13:30開演

     としま区民センター 6F 小ホール

       チケット ¥3,000(当日券・前売り共通)

 

出品作曲家:

 神坂真理子 

 シュムコー、コーリン・クリスティナ

 高橋久美子

 田丸彩和子

 松尾祐孝

 森田泰之進

 

注)出品作品はチラシ画面でご確認ください。

 

公式ホームページ予約フォーム ↓

 

[お問い合せ]  作曲家グループ<邦楽2010>事務局

       TEL: 042-472-3870 FAX: 042-420-1099

                        email : hogakucomposers@yahoo.co.jp

 

〜〜〜〜〜「音ト遊ブ」とは 〜〜〜〜〜

私たち作曲家グループ<邦楽2010>は2010年に発足され現在に至るまで、

ほぼ毎年「音のカタログ」というタイトルで定期コンサートを開催しており、

これまでに邦楽器の魅力を活かした多くの作品がこのコンサートによって生まれています。 

一方で、新シリーズの「音ト遊ブ」は、もう少し実験的で、特定のテーマ持った、

そして観客ともっと近い距離で音を共有することを目的としたコンサートです。

今回vol.3では「雅楽器」にスポットをあてました。 

笙、篳篥、龍笛などおなじみの楽器に加え、大篳篥や声(古代歌謡)も登場します。

雅楽の新しい扉を開くひととき、どうぞお楽しみくださいませ。

 

 

長期間にわたって継続してきた映画「007」シリーズの
私なりの回想記事も、今回で第20作目に到達しました。
ピアース・ブロスナン主演の最終作になります。



###第20作=<ダイ・アナザー・デー>###
2002年 監督=リー・タマホリ
音楽=デヴィッド・アーノルド
主題歌=「ダイ・アナザー・デイ」マドンナ
ジェームズ・ボンド=ピアース・ブロスナン
ボンドガール=ハル・ベリー
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YouTube / ダイ・アナザー・デイ (字幕版)
         MGMvodJP


シリーズ第20作という記念作品であるため、
これまでのシリーズの場面を彷彿とさせるシーンが、
あちらこちらに登場する辺りも、
このシリーズのファンには堪らない魅力ではないでしょうか。
実際に興業収入も上がり、2002年の世界第5位、
インフレ率換算無しではそれまでのシリーズで歴代最高
を記録したということです。

ストーリーの舞台は、北朝鮮や中国という設定になり、
21世紀に入った時代の流れを感じさせてくれます。

久々にアストンマーチンが本格装備を施したボンドカーとして
大活躍をすると同時に、ボルボ、ランドローバー、
フォード・サンダーバードも登場します。
敵方の車はジャガーです。

主題歌をマドンナが歌ったことでも注目されましたが、
自身が映画本編でもチョイ役で出演しています。
さて、どこに登場しているでしょうか・・・
という楽しみもありますね!

YouTube / 007 ダイ・ アナザー ・デイ /
      From MT Asama-active volcano


この作品の後、ジェームズ・ボンド役は、
大方の予想とは異なる意外な起用に進んでいきます。