現時点での最新作:《音空間幻想》〜尺八と琵琶の為に/"PHONOSPHERE FANTASY" | 松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

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2026年1月現在の私の最新作にあたる邦楽器作品を紹介します。

《音空間幻想》〜尺八と琵琶の為に/"PHONOSPHERE FANTASY"(2025) です。

 

【作品解説】 (初演演奏会のプログラムノートを転載)

 

ここ6年ほどの間、私は音楽を木の文化の一分野と捉える活動にも身を置いている。

国際木 文化学会(IWCS)の活動を2019年に知るところとなり、

翌年にはその姉妹団体として日本木文化 学会(JWCS)の創設に関わった。

そして今年2025年に木の文化の国際フェスティバルの日本初開催となった

《World Wood Day 2025 in Japan》の開催を実現し、

その一環としてつい先日の 10月7日から9日にかけて《EXPO2025大阪・関西万博》

会場内で【木の文化の音楽祭】を主催 者代表として切り盛りしたばかりである。

 

世界の多くの楽器は木や竹を材料として作られている。

楽譜を書き留める紙類の原材料は木など植物の繊維である。

音楽も木の文化の重要な分野 と位置付けることができる。 

日本の竹を含む木の文化の多様性や宮大工に代表される技術の高さは、

世界から畏敬の眼差 しを浴びている。

楽器の製作も伝統工芸の重要な分野である。

尺八は竹一本の根元に近い部分 をほぼ自然の原型のままに加工して作られる

素朴な楽器であり、その音もまた自然の風の音の ようにも聴こえる。

琵琶は見るからに木の楽器であり、

“さわり”の振動音と相まって独特の響 きを生み出す。

 

この二つの楽器による二重奏は、

私にとっては木の文化の楽器による音楽を象徴する組み合わせに思える。 

この曲は、1993年の東京フィル委嘱作品として誕生した

《フォノスフェール第1番~尺八と 管弦楽の為に》の尺八パートを核として、

琵琶を象徴的な背景音として再構成した音楽となっている。

一尺八寸による吹き流しによる前半部、長管による古典本曲の深淵に迫らんとする後半部、

そして結びと続く。

気鋭の演奏家お二人の演奏でじっくりとお楽しみください。

 

 

###《音空間幻想》〜尺八と琵琶の為に/"PHONOSPHERE FANTASY" ###

         (チーム百万石【旅する和楽器】出品作品)

 

   【楽器編成】尺八(一尺八寸、二尺七寸または二尺四寸)琵琶(5絃)

   【演奏時間】約11〜12分

 

                  初演演奏会:チーム百万石【旅する和楽器】

           2025年10月26日(日)15:00開演

           KM アートホール(東京・幡ヶ谷) 

        演奏 大河内淳矢(尺八) 川嶋信子(薩摩琵琶)