今回は通常以上に
私の不確かな感想が入るので
ボカしが多くなります
3.12記 age
★相棒23、最終回前編後編
都内、都下、架空の市
武蔵多摩川市に於いて
ある集団窃盗・監禁事件が起きる
それを発端として
ポピュリズムの権化のような都知事
(演・片桐仁)の犯罪を暴くお話
劇中で非常に聡明な
小学生の女子児童が
「ウソばっかりだった。なのに
ウソが本当のことのように広がって
ウソの方が本当のことより強いんですか?」
杉下右京は
『そんなことはありません。
真実はウソより強いです。
心配ありませんよ』
更に
「デマで正しい人が
追い詰められるようなことは
断じてあってはなりません」
こんな主旨のセリフもあったような。
明らかにS知事の再選と
その端緒となった忍者T君の
やり口を意識したものだろう。
間違いない。
★「間違いない」といえば
このギャグで
一世を風靡したNさん。
今は都下で議員をされている。
間違いないは彼がかつて入信していた
ID総帥の口癖だとか。
★忍者T君は法律では裁けない。
だから片桐仁都知事には
明らかな重罪を犯させ
更には支持者全員が引いてしまい
逃げ場がなくなると言う展開で
溜飲を下げさせている。
こっちは昭和
お茶の間を満足させる手法は
だいぶ違うw
そうそう
今回一番笑えたのは
昭和のパロディ
水谷豊がコワイ刑事を
演じて自白を導くシーンだったw
もひとつ片桐仁の選挙カーに
乗り込んで証拠画像を
大衆の前で流すのは
昭和の『ザハングマン』
のオマージュかw
★T君の手口で悲劇が起きた
T県議会議員がsuicide
T君はこれについても
デマを流した。
しかし警察が即座にそれを否定した。
報道によればT議員に対する
T君の嫌がらせは凄まじかったという。
まさしく893そのものの恫喝。
T議員の無念を察するに余りある
心が痛む。
T議員の主張を疑うにしても
一応はルールに則ったものだ、
しかしT君は掟破り。
まぁ掟破りをしない限り
覆せないのだから
彼にしては当然の手口であろう。
彼の言い分は結局弱肉強食
手段は選ばない
私はイヤだが一理はある。
鵜呑みにする
我々の方が悪い
★だが、この手口って果たして
893だけのものなのか。
相棒のストーリーでは
都知事の不正をリークした
都の女性職員が遺書らしきものを
残してsuicideした。
これも片桐仁都知事の教唆による殺人。
ここで勝手な連想。
多分脚本は
それを意識したわけではないとは思う。
むさしたまがわで何となく想起。
95年の東村山市
女性市議の転落死事件。
suicideとして処理された。
彼女は「間違いない」の
批判急先鋒だった。
聞くところによると
彼女に対する嫌がらせも
凄まじかったという。
これも邪推だが
頭の良いT君は
こういう手口を踏襲しているんじゃないか。
彼はそれがsuicideに
結びつくとまで考えては
いなかっただろうが。
この女性議員は
万引きのレッテルも貼られた。
suicideもその末と解釈された
T県議は警察によって
濡れ衣を晴らされたが
A市議は晴らせぬまま。
普段インボー論を嫌うのに
矛盾していますが
自殺ではないとする
主張も根強いですね
有名映画監督IJさんも同様。
★確かにT君は卑劣だ
しかし政治家としては
恐ろしくも何ともない
彼がヒトラーになるわきゃない
そこまで民衆は愚かでないし
何よりT君は己を悪人と自覚している。
ここで冒頭の女子児童
「ウソのほうが本当のことより
強いんですか?」
に戻る。
このセリフだけだと
いかにもT君批判に取れる
しかし片側からの一方的断定ではなく
もう片側からも見てみよう
ウソの定義とは何ぞや?
私が政治的にオソロシイと思うのは
T君よりも、彼を批判するもう片側
彼らの独善である
彼らはセイギノミカタを自負している。
T君と違って彼らの独善から生じた
ウソ(データラメ)は
セイギの衣で包まれているので
却って厄介なのだ。
コロナソードーが
そのオソロシサを可視化したと思うな。
間違いない
彼らも唱えるお題目は良い
しかし政教分離が指摘されるのに
いつの間にか権力の中枢にいる
集団的なアレはオソロシイ
N市議も含めその訴えも多いのに
デマだとスルー
それは事実だろうと
日常で何となく感じる人も多いはず
でもスルー
T君より、よほど由々しき問題だが
放置されたまんまだ。
だからユルユル
いつの間にか壺まで入っている。
ヒトラーはどこにいる?
ドラマだから仕方がないが
毎熊克哉の存在・描写は
陳腐だと思う。
ああいうフィクサーは
今風の刑事ドラマか。
今風なら肩肘張らずに
遠峰小夜子(西田尚美)
みたいなサイコパスの方が好み。
山本むつみさんの脚本
山本さんは今シリーズも登板なし。
昭和の刑事ドラマについて書いた記事