age

 

天声人語~Vox populi vox dei.

民の声は神の声 らしい

 

地声妖語Vox populi vox slime.

(※dei≠神;=泥~スライム)

 

11.29の天声人語はオモシロス

いや interesting

とても興味深かった。

あぁ、これは同世代の男性

書いたんだなぁと

ヘンテコな感慨に耽った。

 

天声人語は

紀元前の太古より脈々と続く

そうだ、そうです、その通り

遠い神代の昔から

偉いに決まってる

真に由緒正しきコラムであるから

仙人のような

どエライ爺さんが書いている

印象だったけど

そりゃそうだよな、と

改めて気づかされた次第。

 

ないよう。

(11月29日は金曜日)

書き出しは

『金曜日といえば「太陽にほえろ」

という時代があった。(ママ)』

 

以降要約。

まず刑事たちの魅力を綴る。

ショーケンのマカロニは

憂いを帯びた顔で

「ボスも出世出来そうもないっすね」

ジーパン刑事は口をとがらせ

いつも走っている。

心優しきゴリさんは

拳銃に弾を込めない。

 

今思えば彼らは格好良かったが

違法捜査ギリギリで

怒鳴ったり、暴れたり、

令状なしで連行したり

犯人逮捕のためだったら

それを許す雰囲気が

昭和には色濃かったのだろう。

 

ここで主張したい本題に入っている

人権感覚は時代とともに

移り変わると前置いて

 

 

和歌山地検男性検事(36)の暴言

取り調べについて

疑問を呈する。

 

再び太陽にほえろに話題を戻し

取調室の名場面は

山さんの頭脳であり

長さんの熱情であり

ボスの人間味だったと。

現実とドラマは違うが

捜査の王道はいつの世も

こうあって欲しいと

締めくくられている。

 

な~んとなくだが

自分と切り口や展開は

通ずるところはあろうが

起承転結がハッキリしていて

よどみのない名文は

さすがにプロである。

 

そしてもう一つ、気になること。

 

太陽にほえろについてだが

この時代のメインメンバーで

一人だけ取り上げられなかった

刑事がいる。順番に

マカロニ、ジーパン、ゴリさん

山さん、長さん、そしてボスときて

それでコラムは終わってしまった。

でも、なんか足りないような……

そうです

初回から出演400回以上を誇る

殿下(小野寺昭)がいない。

 

ここら辺も同世代の男性が

書いたんだよなぁw

と思わず頬が緩んでしまう。

 

殿下は私と同世代の女性人気に関せば

最も高かった刑事であり

女性が書いたら絶対

こうはならないだろう。

生意気盛りの男子が再放送を話題にして

「太陽はマカロニジーパンで終わった」

なんて言っている横で

女子は殿下の話題で盛り上がってました。

この天声人語にアラカン女子は

さぞお嘆きかと存じます^^;

 

でも当時の男子の間では

話題になりにくかったんだよね。

しかし、今見ると

殿下は山さんに次ぐ切れ者、

気の利いた推理物も多くって

彼が主役のエピソードは

傑作だらけなのである。

 

だからね、結論の部分に

山さん、長さん、ボスだけではなく

彼の名があっても良いんだよね。

コラムの主旨からしたってですね

年代も和歌山地検検事と被るのは

殿下なんですよ。

 

女性には優しく

同一目線で決して蔑視しない殿下。

検事のような暴言とは

最も遠いキャラだろう。

 

天声人語さんにも検事さんにも

第379話『旅の夢』(脚本中村勝行)

ぜひご覧あれ、と申し上げたいですね。

コソ~リ、違法ですがググれば動画は落ちています。

旅の夢より

小野寺昭さん36歳

相手役は今は児童文学作家の

光丘真理さん

 

しかし人情ばかりでもないんです。

太陽にほえろ14年718話で

女性を唯一射殺した刑事も殿下。

酒井和歌子演ずる凶悪犯でした。

脚本は鎌田敏夫。

 

たかが天声人語

しかし年を経たがゆえに

違った見え方もするんだなぁと改めて。

 

鵜呑みは良くない

就中リベ様のご高説に於いては

当たり前を疑うことの大切さが

こんなほんの取るに足りない

ちょっとしたことから

再認識させられた。