以前こんな記事を書きましたが、その続きです。
12歳の安部譲二少年の野次に応え、たった1球のオーバースローを披露して、拍手喝采を浴びたという武末悉昌投手。
彼の文章を元に該当試合を探りましたが、1949年に武末投手がジャイアンツを完封した試合はありませんでした。
ところが、11/26の試合で6回からリリーフ登板、9回裏までの4イニングを零封、南海が7-1で逃げ切っている試合があることが分かりました。おそらくこの試合で実際にあった出来事なのでしょう。9回裏1ダウンという状況から、打者は5番打者の平山菊二さんであったかと思われます。
さて、野良犬の野球シーンですが、平山菊二さんも登場します。塀際の魔術師 と謳われた、名手平山外野手、まさにそれを彷彿とさせるシーンがロングで撮られているのには、「さすが名匠黒澤明」とうならされます。期待通りのプレイを披露する平山さんも流石
☆ セブンスイニング・ストレッチ
☆ 試合前トスバッティングを見せる、青田昇、千葉茂、川上哲治
☆ 武末悉昌投手
☆ 対する打者は、打撃の神様・川上哲治、見事にレフト線へ。
☆ 平山菊二外野手の守備。
不鮮明ですが、スタンドに飛び込んだ飛球をもぎ取ったように見えます。
☆ 犯人逮捕のキッカケとなる場内アナウンスをするウグイス嬢は、務台鶴さん。1948年から就任したウグイス嬢のパイオニア、彼女の声が聞くことが出来るのも、ファンにとってはお涙ものです。
務台さんは1976年まで現役で
王の714試合達成試合も独特の場内アナウンスで
ファンの耳を楽しませていました。
試合中は「よばん キャッチャー たぶち」と抑揚なく2回連呼するのですが、スタメン発表時には「よばん、、、キャッチャー、、、たぁぁぶち」と、独特の間・タメがありました。試合中とそれ以外で微かにリズムを変え、球場の盛り上がりを演出していたのですね^^
こちらの動画で、44年前の天王山かつ王貞治世界記録もかかった、当時最も賑わいを見せた試合の雰囲気が何となく分かると思います。
務台鶴さんを77年から引き継いだ
山中美和子さん。
何とその後45年も続けられたんですね。
2021年に勇退、ウグイス嬢にも歴史ありです。