誇大広告を見抜く簡単な方法
age 2023年8月記20年前までNPBの入場者数ってアバウトだった。昭和時代いつでも後楽園球場は50,000人超満員、通常は14,000人とかであったがG戦のみ超満員になっていた甲子園球場は58,000人、数えて100人もいない川崎球場でも6,000人てな具合。2005年から実数になって今では42,635人のような下1桁目まで正確に発表されるようになった。昔からしなかったのは不思議であるが今はきちんとカウントが出来る。正確な実数である。さて、ここからは本題無知なスライムのネゴトです有効数字 - Wikipediaja.wikipedia.org『有効数字』という概念があります。例えば27,315は5桁、3.141592653は10桁です。これを3桁に丸めるとはそれぞれ27,300、3.14になります。現在の球場入場者数は有効数字5桁これは実測で意味のある数字。昔はいい加減な数字だったとは言え後楽園球場はいつも5万でしたから1桁で丸めたもの、14,000とか58,000の甲子園は2桁で丸めた数字、川崎球場は実態とはかけ離れた完全なるデタラメwと見做すことが出来るでしょう※丸める;小学低学年で習う四捨五入もしくは切り上げ、切り捨てとほぼ一緒ですNumber of averted COVID-19 cases and deaths attributable to reduced risk in vaccinated individuals in JapanThe vaccination program in Japan led to substantial reductions in the numbers of COVID-19 cases and deaths (33% and 67%, respectively). The preventive effect will be further amplif…www-thelancet-com.translate.googさてこちらは私が批判することの多いセンモンカの論文です。これは西浦研のメンバーが発表した論文。日本語訳になっています。これによると日本に於いて第5波ではワクチンにより564,596人の感染が防がれ18,622人の死亡が防がれたとある。実際に測ったのではないあくまでもW浦さんの計算による推定値だ。ワクチン接種なければ36万人死亡も、京大・西浦氏京都大学大学院医学研究科教授の西浦博氏は4月14日、日本内科学会総会・講演会のシンポジウムで3年間にわたる新型コロナウイルス感染症への対応の中で何が明らかとなってきたのかを振り返り、「数理モデルに基づくリアルタイム分析によると、ワクチン接種の直接的な効果によって第5波では1万8622人の死亡を防ぐことができた」と説明。仮にワクチン接種が存在していなかった場合…www.m3.com総帥のW浦先生はこの研究を元にこんな講演をされている。ここで冷静になって欲しい。18,622人に 564,596人この発表で有効数字5桁および6桁にする意味って一体何なのであろうか。野球場が実測できるのにそれを怠ってきたのとワケが違う。現在の野球場で試みとして実測ではなく例えばファンの声量を以て計算をしたとします。推定入場者数は30,000前後ですよならまだともかくこれを30,874人ですよと発表したら『スゲー』とはならんだろう。「え~っホントなの?」になるはずだ。それと同じ事だ。計算でここまで精緻な数字を出すのはそもそも科学として噴飯物でこの5桁~6桁の有効数字を出しただけで『検討するに値しない』と即断されそれこそ排除されるべきものだと無知スライムは考えるのですがいかがでしょうか。ここからは少しムズカシイ話になりますが上記wikiにも書いてあるのでそれを参考にしていただきたい。科学として何故オカシイか。不確実性を全く無視している。これまでも何回か書いたが抑も様々なカオスが絡みうるのに下一桁まで正確な分析が出来るわけがない。564,596人の感染が防がれ18,622人の死亡を防ぐことが出来たと断言口調を使うのではなくせいぜい大凡560,000人が感染から守られ18,000人の死亡を防いだ「可能性がある」これが科学としてはマトモであるし数字にも誠実ということなのだ。大した数字の違いはないし因縁つけてるだけじゃんと思われるだけかも知れないが科学としては決して些細な問題ではないのだ。私が下手な説明を書くよりこれに関してはwikiに分かりやすい記述があるのでそのまま貼り付けます^^ゴチャゴチャしたのが苦手な方は最初の2行と最後の赤太字だけでも構いません。記述において注意すべき点精度を過剰にしないこともし、短距離走者が 100 mを 11.71秒で走ったら、平均の速さはいくらになるだろうか? 電卓で距離を時間で割ると 8.539 709 65 m/s という値が出てくるが、この値をそのまま記述するのは不適切である。仮に 100 m が完全に正しい値であり、11.71 秒の最下位の桁に不確かさがあって、11.705 秒以上 11.715 秒未満の値を丸めたもの、すなわち 11.710(5) 秒であるとしよう。 時間の相対不確かさは 0.005s/11.71s = 4.3×10−4 であり、これがそのまま速さの不確かさに伝播する。 その絶対値は 8.53970965m/s×(4.3×10−4)=4×10−3m/s であるため、不確かさを含めた速さは 8.540(4)m/s となり、有効数字のみ(不確かさのない小数点以下第二位まで)を記すと 8.54m/s となる。 もし距離の方も不確かさを含むのであれば、速さの不確かさは更に大きくなる。たとえば不確かさが 0.5m の場合、合成した相対不確かさは ( 0.5 m / 100 m ) 2 + ( 0.005 s / 11.71 s ) 2 = 5.0 × 10 − 3 となり、不確かさを含めた速さは 8.54(4)m/s となる。もし答えの精度が重要でないならば、正確に分かっていない桁も続けて 8.5397 m/s のように記すのが安全である。しかし、有効数字のルールを厳格に適用すれば、8.539 709 65 m/s という表記は 10 nm/s の桁まで速度が分かっていることを意味する。このような表記は、測定精度に比べて不適切な書き方である。この場合、有効数字3桁 (8.54 m/s) で結果を報告すれば、速度は 8.535 m/s以上、8.545 m/s未満であるのだと分かってもらえる。~いじょ抜粋終了冒頭の大きい字と赤太字部分が肝要。有効数字5桁および6桁下一桁まで数字を出すことは却って不誠実で読む側の錯誤を産んでしまうわけだ。「この研究はそこまで精緻なものなのか」しかし当研究はどう考えてもそこまで精緻なものではなくせいぜい有効数字2桁で丸めておくべきなのは誰でもピンとくること、自明なのである。こんな単純なルールさえ守れない研究者一体どうなってるんだろうね。このデカすぎる有効数字は数字に対する誠実さにとことんかけている証とはならないか。さて私が散々批判してきた総帥によるタイサクなきゃ42万人死にますよ彼が唐突に数字をデカくしてその説明に誠実さが欠けていたことは散々書いてきた。これによって産まれた「こわばった空気」で声を挙げられぬ被害者が多数溢れている。彼は雑誌Newtonではその論拠を披露している。キーワードは基本再生産数R0彼のお家芸SIRモデルの肝となる数字である。これを彼は2.5としてあのような計算結果を導き出したわけだ。2.5 これは有効数字2桁である。よって2桁までの正確さは担保されていると宣言したに等しいわけである。心ある理系の人間は皆そう解釈し有効数字2桁で感染対策の効果の予測(例えば人流抑止で2.0の実効再生産数;Rtを1.2に減らせるとか、あるいはノータイサクならばRtは2.5に増えてしまうとか)が可能だと思ったわけだ。ところがである。その後彼の予言(計算)は悉くハズレ続けた。有効数字2桁でさえ怪しかったのだ。ここで何故モデルを顧みなかったのか。外れると言うことはモデルに欠陥があるからでそれを見直しもせずゴリ押し続けるのは科学ではない、単なる占い以下である。とにかく有効数字は大事な概念である。一般相対性理論におけるアインシュタインの方程式とかシュレディンガーの波動方程式とかこれらは物理の大原則となる方程式である。度重なる様々な観測結果とも矛盾しておらずそれこそ有効数字が何桁も担保されている。しかしW浦さんの扱う研究で5桁は論外2桁だって怪しかったわけである。観測結果、事実さえ冷静に見つめればそんなのは自明でしょう。まず直感で564,596人18,622人という数字に違和感を抱けるかのような気がします。誇大広告を見抜く簡単な方法有効数字のデカすぎる研究はもっともらしさを装っているだけ眉につばをつけるべきじゃないか知らんけどw オモシロスついき~オソロシスともあれ(以下自粛)有効数字なぞアウトオブ眼中であるこのような姿勢でご自身の計算を『科学的事実』と言い切ってしまうことにこのスライムめは激しい抵抗感を覚えてしまうのであります。いやここは最大限の敬意を表してこう申し上げるべきでしょうかオモシロスいじょ世界で5億6329万4178番目のコロナ感染者より