私立医学部の学費に関すること | 中学入試と医学部入試の道の駅

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私立医学部の学費は、非常に高額で、一般の御家庭ではなかなか捻出することができないだろう。

 

6年間総額で、安くても2000万円、最も高額な大学であると4700万円となっている。

絶対に払えない御家庭の方が多いと思うのだけれども。

 

本当に医師になりたいのであれば、私立医学部も選択肢に含められるように考えておいた方がいい。

国公立医学部は、原則的に2/25の国公立前期試験の1回しかチャンスがない。その日にダメならば、浪人またはその道を断念せざるを得ないことになる。実際にそんな生徒は今までにたくさんいた。私立であれば、チャンスはいくつかはあっただろうと思える生徒も、医師への道は断念せざるを得なかった例もいろいろとある。

 

とりあえず、私立医学部の道をまったく検討もせずに諦めてしまうのではなく、調べるだけは調べてみた方がいいと思うのだよね。

 

例えば、奨学金を借りて行こうというのはどうだろうか。幾太郎も利用していた日本育英会。今は日本学生支援機構という名前になっている。貸与型の奨学金は、無利子の第一種と有利子の第二種がある。幾太郎は貧乏家庭なので第一種をお借りすることが出来たが所得制限などハードルは少し高い。第二種ならば許可が下りるハードルも低いだろう。医学部生であれば、上限一杯で月額16万円まで借りることができる。

これで16×12×6=1152万円まで借りることができる。利子は最大3%となっているが、そんなに高い利子にはならない。今のところ1%程度である。

第二種奨学金の貸与利率 | JASSO

 

利子が嫌ならば、繰上げ返済をすればいい。卒業までは無利子なので、医師になって早く稼いで急いで返してしまえばいいのだよね。

 

 

各大学の奨学金制度も調べておいた方がいい。

地元の藤田医科大学には、東海東京証券がコラボした、FUJITA学援ローンがあるんだよね。学費全部を25年ローンで貸してくれるもの。利率は1%。所得制限があるけど、こういったものを利用すれば、何とかなることもあるでしょう。
情報はもっておくことが重要でしょうね。
 
国立大学の学費は、535800円(年額)なので、6年間で入学金と合わせて約350万円。
私立医学部との差は3000万円程度になってしまうよね。
 
じゃあ、私立医学部に行くよりも、浪人して国公立医学部を目指した方がいいのかという話については・・・もちろんそれぞれの御家庭の事情や、将来の展望などがあるから断言はできないけど・・・何とか払えるならば私立に行った方がいいんじゃないかと、幾太郎は思う。
 
医師の平均年収は1500万円とネットには書いてある。平均って何なのか分からないけど、これをとりあえず信じてみると、一年浪人すると生涯年収は1500万円はダウンする。更に同年代よりもキャリアが1年短くなるから、その分もダウンするよね。そして、浪人に掛かる費用もある。そして、浪人には有形無形の様々なダメージがある。そういったお金にはなかなか換算できないものを、すべて考慮に入れると・・・たぶん3000万円の差が埋まってしまうのではないかな。
 
つまり、浪人して1年で確実に国公立医学部に合格できると目算して、浪人してまで私立から国立に鞍替えする価値はトントン
 
幾太郎の考え方を押し付けるわけではないが、とにかく医学部受験に関しては、学力や試験に関することばかりではなく、いろいろな情報を知っておくべきなのだと思う。その情報が自分にとって価値のあるものかそうではないかを別にして、たくさん知っておいた方がいい。
 
うちの予備校には、受験情報センターがあって、常に医学部受験情報について相談を受け付けている。
鈴村受験センター長が質問を受け付けているが、何でも聞いてほしい。
”貧乏人が医学部に行こうとしたら、どんな選択がある得ますか?”とか、どんどん聞いてほしいのだよね。
いろいろな情報を持っておくことで、受験結果は大きく変わるよ。
 
いくた