医学部地域枠について | 中学入試と医学部入試の道の駅

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私立医学部の学費の問題で、いろいろと注目を浴びているのは地域枠に関すること。マスコミからは奴隷契約だとかいろいろと揶揄されることも多いのだけれども。それを鵜呑みにして、地域枠を悪だと考えているご家庭もあるだろうね。医療関係に疎いマスコミが視聴率を稼ぐためだけに騒いでいるだけなのに・・・

 

確かに、地域枠を選択することには注意すべき点もある。地域枠で入学してみたものの、自分の将来像との違いに戸惑ってしまう学生もいる。だから安易に地域枠を選択することは良くないことではあるが。よく調べた方がいいと思うのだよね。

このページの下の方に、地域枠に関する説明がある。概ね、3000万円の学費のうち2000万円が支給されるので、自己負担は1000万円程度となる。藤田医科にこのように書いてあるが、愛知医科も地域枠に関しては殆ど同じ。


問題はその後の縛り期間にあるだろう。


臨床研修は、藤田関連の病院が指定されている。実は藤田関連病院は人気が高い。

ふじた未来で入学した学生も当初は藤田関連病院で縛りをかけようとしていたのだが、今春卒業した一期生はその縛りはなかったということだ。人気が高くて逆に収容出来なかったらしい。つまり臨床研修の縛りはあまり気にならない。


その後に派遣される病院名を見てみると・・・若干田舎の病院も含まれているが、幾太郎の実家近くにある大雄会病院も入っているのね。休みの日に名古屋に帰ってくることを想定すると、渥美病院とか新城市民病院なんかはちょっと大変かもしれないけど・・・日間賀島や篠島に行くことはないのだよね。

 

推奨診療科も割と幅広い。そんなに困ることはないと思う。

 

愛知県内4大学の地域枠の学生だけの勉強会もあるみたいで、そこで他大学の学生とも知り合えることも魅力ということ。

 

少なくとも、幾太郎の教え子の中では地域枠が忌み嫌われているようなことはない。地域枠で入学した学生も立派にやっている。

 

よく調べもしないで、地域枠を選択することは反対だが、地域枠は様々な観点から考えると、検討する価値はあると思う。

 

しかし、残念なことだが、地域枠の方が入試で合格しやすいということはない。藤田医科は確実に地域枠の方が難しく、愛知医科もたぶんそんな傾向。名市大も推薦で地域枠を採用しているが、地域枠じゃない推薦の方が入りやすいんじゃないかな。

やっぱり奨学金のポイントは高い。

 

いくた