もし私が中学入試の統括ならば | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

もし私が私立中学入試を作成する側ならば、どんな入試にするか。

偏差値の高い生徒を集めたいならば、オーソドックスな4科目型がいいんだろうね。他と同じことをやれば、受験生は集めやすい。


でも個々の特性を拾い上げて、ダイヤの原石を見つけようとするならば。


まず、絶対に作文はやりたいんだよね。作文を書かせると12年間の人生は全て透けて見えるくらいの違いが出てくる。文章能力だけではなく、性格や将来性も滲み出る。

男の子は、文章構成力は粗いことが多いけれど、能力があれば感じるものはそこにある。女の子は才能があると、本当に清少納言みたいな雅びやかな文章を書くからね。


そして、解けないくらいに難しい問題や答えが一義的に決まらないような問題を少しだけ、記述式にして出願する。

私は答えには興味はないんだよね。あなたがどう考えたのか、どのようにアクセスしようと試みたのか、そっちの方が重要だから。

入試では難しい問題は後回しにする。それは完璧な定石なんだけど。人生では難しい問題を回避してしまってはいけないでしょ。

「分からないからやらない」は確かに受験ではベターな選択だけど、

「分からないことを出来る限り努力してみる」ということが必要なことでしょ。私の中では、大学受験はどちらかというとかなりそっち側の話。

人生は正解のない旅路でしょ。


中学受験は各学校でいろいろと考えられてはいるのだけど、結局はオーソドックスな形になってしまうよね。それは様々なことを考慮すると仕方ない。

しかしそれではダイヤの原石を取り逃がすこともあるんじゃないかと思っています。更にダイヤとは何なのか、という話もあるよね。


いくた