あるあるシリーズ
小学校4年生、初めての模試で好成績。お母さんは「うちの子供はもしかして天才?最難関中学もいけるんじゃない?」
その後も徐々に塾の人数は増えていくものの、塾では最上位のクラスをキープ。お母さんは殿上人の心持ち。既に最難関中学への青写真も頭の中に出来始める。
入塾から一年、成績は常に上位を保つが、ここがピークとなる。5年生の1学期、成績は下降を始める。お母さんは慌てるが、夏休みに立て直すことを計画。
しかし、夏休みが終わり秋になると、後発組にごぼう抜きにされる。4年生の途中や5年生の初めからスタートした子供達の後塵を拝す。お母さんはショックで寝込む。
5年生も終わりに差し掛かり、一年前の輝きがすっかり剥落。成績は中盤まで下がる。でも、最難関に入れるはずの子供の潜在能力を信じて、課金ゲームに熱が入る。
イマココ
まあこういうご家庭、たくさんありますよね。本当にたくさんあります。
なんだか悲惨なように思えますが、少し視点を変えれば、悪くない状態に感じます。
6年生の始まる前の(カリキュラムとしては始まっているが)今の時期に、中盤の成績をキープしていて、これから最難関は難しいにしても、上位校には食い込めるチャンスがある。ということでしょ。いいじゃない。
問題となっているのは、4年生のときに好成績だった想い出を捨てられないことだけだと思います。4年生のカリキュラムは、練習試合のようなものなのですから、忘れてしまった方がいいですよ。そうしないとB'zのlove phantomになってしまうので。
今の時期、高い目標をもってやっていくことは素晴らしいこと。是非そうしてほしいのです。
しかし、過去の幻影に惑わされ続けるのは、これから進むべき方向を見失わせてしまう懸念があります。
いくた
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