とても優秀で、簡単にQT大の医学部に合格出来てしまう人・・・それはいますよね。時々そういう生徒に恵まれて、私は合格実績という指導力とはほぼ関係のない勲章をいただけるわけです。
しかし私の担当する生徒の多くは、そういった生徒ではありません。敢えて蔑称を付けるならば、バカバカリです。でも別にバカで上等だと私は思っているのですよね。
元の学力は足りない、だから時間はかかることが多いです。1年で成就させてあげられないこともあります。でも気持ちさえあれば、着実にゴールへの道を進んでいけるものです。そこまで至るにかかる時間差はあれども、未来への門扉へと導くことは出来ます。
だから、医学部に行けない生徒というのは、この2つです。
・医学部に進むということに心構え・腹くくりが出来ていない
・自己肯定感が弱く、諦めてしまう
私の指導経験上では、この2つが障壁になります。
医学部に合格するということは人生を賭けた戦いなのだから、少しの油断も慢心もなくやり抜かないといけないという意識をもたせること
自分は出来るようになっているという実感を掴ませながら、学習を継続すること
そういったことが、私達の仕事なのですよね。
私は主に数学を教えているのですが、科目の指導を通じて、生徒の内面に、厳しく優しく寄り添っていくことが私達の勤めであり努めです。
教育とは本来そういうものでしょ。受験に向けた小技指導も必要ですが、ちょっとだけ先に生まれた我々が世の中のリアルを伝えてあげること。
面白いじゃないですか。医師の世界では本当に学力優秀な人もたくさんいますよね。でも学力優秀なことが大きくアドバンテージになることはないのかもしれません。
その世界に、私の教え子である元大莫迦が入っていくわけです。でも医療人として生きるとき元々大馬鹿であったことが、逆に活きてくることもあるんじゃないかと思うのですよ。バカだから分かることがありますよね。
私は自己肯定感が強く、胸を張ってバカであることを誇れるような、素晴らしい医療人を育てていきたいと思います。
いくた
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