南山女子を受験する方にお願い | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

そして今年もこのお願いをする日がやってきました。毎年お願いしていることです。

 

南山女子の入試、一生に一度の晴れ舞台は明日行われます。明日のステージに立てることは、人生の中で本当に尊い経験でしょう。

しかし、この入試でマリア様の祝福を受けられるのは、4人中1人だけです。なんと厳しい洗礼なのでしょうか。

ともに努力した学友とも合否を分けてしまう悲しみもあるのが、受験の宿命です。

 

ただ、この受験に挑んだことの価値は、合否などという陳腐なもので決められるものではありません。その素晴らしい経験を未来に繋げてもらうために、今日の記事を書きます。

 

明日の試験で合格されても、来週の滝中学にも受験する方はいらっしゃいますよね。南山女子に合格しても滝中学が第一志望であるということでしたら、今日の記事は何も関係ありません。まったく気にせずに全力投球で最後まで頑張ってください。

 

 

南山女子への進学を決めた人でも、来週の滝中学を受験する方もいらっしゃいますよね。その方にお願いしたいことがあります。

まず、塾への合格報告は電話でサラっとしてください。間違っても高笑いしながら塾に報告に行くことだけは止めていただきたい。来週は、最終決戦を控えた生徒が最後の頑張りをしていることでしょう。その努力に水を差すようなことは控えていただきたいのです。

女子の中には捲土重来を期して滝へと臨む生徒もいますよね。男子も苦しい中でもがき続けていることでしょう。

学友が最後まで頑張るのを、そっと祈ってほしいのです。

だから出来れば、もう来週は塾に近付かないでほしいのですよね。

2/5以降であれば、何をしていただいても構いません。贈答品を持って塾に報告に行ってもいいと思います。(私は合格酒には反対派だけどね)

 

学問は、学友や先生や支えてくれる人達への感謝の気持ちがないと成り立ってはいかないと思います。それは学問自体へのリスペクトの気持ちでしょう。

学びの道は、まだまだこれから長く続きます。今回の入試で運良く合格を掴めたのであれば、それが価値のあるものであってほしい。

その価値を毀損してしまうようなこと、更にはこれまでの尊い道のりすら否定してしまうような軽率な行動は差し控えてほしいと思っています。

 

この受験の合否は南山の先生が決めるものでしょう。しかし、受験の成否は私達が決めるものだと思います。

 

いくた