学習指導員になってからのこと6 | 中学入試と医学部入試の道の駅

中学入試と医学部入試の道の駅

小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

 

学習指導員になってからもうだいぶ時間が経つので、この議論にも答えが出つつある。
 
①難関私立中学にギリギリで入学すると、勉強についていけなくて、結果として良くない。
②ギリギリで入ろうが上位で入ろうが、入ってしまえば同じ。
 
このどちらが正しいのかということだが、ブログ上でも諸説ある。私の教えた生徒がその後どんな道にたどり着いたか、分かっているものをあげながら考えてみたい。
 
春日丘に落ちて淑徳に入った生徒・・・
その後、名古屋大学経済学部に入学
 
これはギリギリもギリギリの例だとは思うが、淑徳から名古屋大学はとても頑張ったのだろう。
算数は苦手だったが、二次試験にも数学のある大学を受けて合格したのだから頑張れたんだね。
 
滝に落ちて東海に入った生徒・・・
その後、MARCH文系に入学
 
東海からMARCHだと物足りないのかもしれないけれど、それでも頑張ったと言えるだろう。
中学の頃から学業で苦戦しているとは聞いていたから、そこまで粘りこめたのはやはり底力があったからとも感じる。
 
Σの偏差値50以下から滝に入った生徒・・・
その後、大阪大学理系に入学
 
これは育ったね。でも実際に、この生徒は育つ予感はあったんだよね。Σの成績が悪かったのは、受験準備を始めたのが遅かったことも原因だったし。野球少年で体力的にも十分だったし。

ギリギリで東海、滝ともに合格して、東海に入った生徒・・・
高校一年生で中退

こういうこともある。これはギリギリだったことだけが原因ではないが。やっぱり無理させ過ぎたことも一因だとは感じている。高校一年生で辞める前に一度会いに行ったのだが、疲れてしまったということだった。


私の中での結論は、ギリギリOK or NGは、人に依るという一般的なものなのだが。実はもう一つ、ギリギリで入学した人は、校風や運営方針の影響を受けやすいという考え方を私は持っている。

余裕で合格した人は環境に左右されることなく自分らしくやっていけるが、ギリギリの場合、自分のベクトルと全体のベクトルが合わない場合にはかなり厳しい方向になるということ。

私が時々愛知淑徳を推しているのは、様々なベクトルの女の子が入学していったが、全員の満足度が高いから。入学偏差値帯も広く、バラバラな学校だが、職員がそれを認識してやっているのではないかと思う。

いくた