大手予備校と医学部専門予備校2 | 中学入試と医学部入試の道の駅

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昨日の続き

医学部を志願する人の中にも大手予備校が合う人と医専予備校が合う人がいる。
もちろんお金の問題があるから、医専は選択肢の中に入れられない人もいるが、とりあえずそれは考えないことにして、お話していきたい。

①学力が根本的に低すぎるのに、医学部を狙っている人
どう考えても医学部に届かない学力から医学部を狙いたいという人。具体的には、数学ならば教科書の例題がまともに出来ない人。偏差値的には50に届いていない人。
こういう人が医学部を狙いたいのであれば、一度は医専に来た方がいい。大手予備校の申し子である幾太郎からすると、そんな生徒が大手予備校の医学部クラスでやっていける可能性は非常に低い。
もちろん現役時点で偏差値50くらいで、一浪で医学部合格するなんてことは簡単なことではない。でも医専ならば逆転勝ちはあり得るし、もし二浪することになっても次に繋がる。
一浪でとりあえず大手、失敗して二浪で医専ということであれば、絶対に逆がいい。一年無駄になってしまう。

②私立医学部をメインに狙っていきたい人
私も医専の世界にきて気が付いた。私立医学部の難しさについて。
単に偏差値を上げていくだけではなかなか合格できない。もちろん圧倒的な学力で圧殺することは可能だが、非効率この上ない。
医専の最も強い部分は、個人にカスタマイズして、志望校にカスタマイズすること。
私立医学部をとりあえず確保して、国公立医学部を狙っていくような併願型の人にも適しているだろう。

③自分で学習設計していく自信がない場合
やっぱり大手予備校では自分のことは自分でやっていかねばならない。もちろん医専でも同様だが、適宜アドバイスを受けられるから。
これは根本的に勉強するとは何なのか?ということに繋がっているんだけどね。



ここに書いたことの逆を考えれば、大手予備校に合っている人ということだね。

今までの模試で志望校判定で一度もE判定から脱却出来なかった人が一年で合格出来る可能性は、大手予備校では低い。逆に安定的に偏差値+5くらいを狙って頑張りたい人には合っている。

国公立医学部を単願で狙っていて、センターが750以上はある人は、大手予備校でいいだろう。それでも医専を望むならば、スカラーシップを取ることを検討してもよい。

自分の学習設計に自信があって、やり方にとやかく口出しされなくないような幾太郎みたいな人間には大手予備校が合う。

そしてもう一つ、医専は同じ志を持った人同士だからモチベーションが上がるのかということだが、これについては私は懐疑的な見解である。
私が見ている限りでは、そうである場合も、そうではない場合も、どちらもある。まあ、群れていてはあかんよね。高め合う仲間ならいいけれど、傷を舐め合う仲間ではあかんよね。
やはりモチベーションは自分で高めないと、医学部受験でなくても、大学受験はそもそも成り立たないと感じる。

大手予備校の生徒も、友達は出来るかもしれないが、基本的に一人の戦いである。友達で群れる人もいるが、だいたいうまくいかない。個々で必要とするものが異なるのに、団体行動していてどうするんだろう。

飯はボッチに限る。早く食べ終えて、次の行動に移らないと、人に先んじることはできない。
ボッチ快適主義者の幾太郎には大手予備校は適合していたんだよね。もちろん血を吐くほどに苦しい浪人生活だったけど。

いくた