うちの予備校が大手予備校に勝てないこと | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

私が浪人していたのは1994年。千種の河合塾にいた。大学受験だけではなく、中学受験のときからずっと河合塾千種校に在籍していた。その当時はまさに歩く河合塾だよ。にわかチューターよりは河合塾のことを熟知していた。

今、私は医進予備校で指導している。人数も少なくきめ細かい指導が出来るという面では良いところも多いのだが、大手予備校に勝てないこともある。

私が浪人していた頃を思い出すと、一年間私は一人で山を登っていた。孤独ではあるが、それ故に孤高の頂を目指すことには合っていた。一人で刃を研ぐ剣豪の心境。苦しい中で学力も精神力も養っていた。
当時の周りの人もそうだった。自習室で隣にいるメンバーはだいたい毎日一緒だったが、それが誰かも知らない。

うちの予備校はもちろん違う。一人一人に合わせた指導、個々の状況を教職員が汲み取りながら指導は進む。孤独ではないし、クラスメイトもお互いに仲が良いことが多い。大手予備校と比較すればストレスの少ない学習が可能だろう。これは良い面ではある。

しかし、だからこそ、大手予備校のガチ層が持っているもの、鬼気迫る強さ、圧倒的な精神力の前に屈してしまうこともある。

勉強は個々に合わせたものが良いだろうが、入試は個々に合わせてはくれないもの。私も指導の中で、どのようにこの点まで育成していくのか、指導テーマの一つである。

いくた  抄