第一志望ではない私立中学に入学した子供に対して、
「おまえはそんなことだから、○○中学にしかいけないんだ」
と言ったら子供はどう感じるでしょうか。これから6年間はおまえは不可触民だ！と宣言されたようなものです。夢と希望の6年間は、後悔と卑下の時間になります。
逆に第一志望に合格した子供に対して、
「友達の◎◎さんは、第一志望に合格できなくて、●●中学にしか合格できなかった」
と言ったら子供はどう感じるでしょうか。
学歴のない人は出来の悪い人間、だから馬鹿にしてもいい、つまり奴等はクズ、つまり奴等の将来は犯罪者
という論理展開は飛躍が大き過ぎますが、そんな気持ちを持つかもしれません。そんな子供の将来には大きな懸念が生じます。
中学受験には偏差値という絶対的概念が介在しました。偏差値が高いことが正義の証であったことは、仕方のない事実なのかもしれません。
しかし、中学高校生活は、白いキャンバスです。偏差値などという浅黒い魔物から離れて、真っ白なキャンバスに自分のだけ絵を描いていってほしい、親御様にはそのサポートをお願いしたいところです。
いくた
