一貫校の生徒に関すること | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。


昨日の記事について、コメントでご質問をいただきました。一貫校の生徒に関する方向性は、学校によって、ご家庭によって、様々な考え方があると思いますが、私の考え方を書きます。

まず、中1.中2の頃ですが、せっかく一貫校で高校受験のない身分を手に入れたのですから、様々に広い視野を持てるような経験をさせたいですね。
勉強は中学課程なので、教科書程度をしっかりと学習する程度で構いません。成績面は気にしなくていいと思います。

続いて、中3.高1の頃です。勉強が高校課程を迎えて、大学入試に直結していきます。更に、この頃の内容は、その後の学習に大きな影響を及ぼします。この時期の学習を落としてしまうと、もう現役合格は厳しくなります。
だからこの時期に予備校や塾に通うべきなのかというと、そうではありません。むしろ通わない方がいいでしょう。学校のカリキュラムと塾の内容とが合致していればいいのですが、ズレている場合も多いと思うので、中途半端な状態になることは危険です。
足腰の強い学習を心掛けてほしいわけです。そのためには学校のカリキュラムを中心にやっていくべきでしょう。
もし保険をかけるならば、家庭教師とか個別指導などで、分からないところをすぐに質問できる状態を作っておくのはアリかもしれません。それも高いプロ仕様ではなく、学生のにぃーちゃんで全然okです。本当ならば、学校の先生に質問すればいいだけの話ですから、これも不要だと思います。

次に高2に関してですが、高1までに学校を基本として強い足腰が出来ているのであれば、どのようにしてもいいでしょう。引き続き学校中心で部活引退まで頑張ったり、あるいは予備校に出陣して他校勢と戦ってもいいでしょう。
しかし、高1で軌道に乗れなかった場合の高2は背水の陣で考えないといけません。しっかりと高1までの部分もふくめて、リカバーをする最後のチャンスです。教科書の章末問題程度で全然okなので、予備校などに行かずに足腰を鍛えてください。

高3では現役合格を狙うことになります。英語数学などは既に高校課程を終えていますから、あとはどんな手段でも構いません。志望校に向かって邁進してください。
しかし、理系大学受験、医学部受験で現役合格を阻むものとして、理科があります。理科は英語数学と比較して進度が遅いんですよね。早い学校もありますが、逆に理解度が弱含んでしまうことめあり、やはり現役生にとって難しい科目です。
ここは予備校の力を借りてもいいのかもしれません。学校に合わせていくと、入試対策の時間がとれません。予備校や塾で先行学習して、早目に受験対策に入る手段もあるでしょう。

以上、私の考えとして、学習の流れを書きました。

以前に、東海高校卒業で名古屋大学医学部現役合格の生徒の家庭教師をしていたことがありました。高2まで部活をしていて塾には通っていません。高3は河合塾でした。私も高3時に担当していただけです。
もちろん能力が高いから現役合格できるのですが、学校の勉強を中心に地道な学習が出来ていたからうまくいった面が大きいです。当たり前のことを当たり前に出来ていたので、その当たり前を拡大させていくことで、医学部入試も当たり前になったような感じです。

ご参考にしていただければと思います。

いくた