スズキ ジムニーSJ10 | ~The world’s playground〜

~The world’s playground〜

10年間のフィリピン暮らしを経て、2018年夏から日本復帰。
クルマとバイクと、ときどきギターがつたない趣味です。
まつわる思い出と、今感じてることを。

テーマ:

世間は4連休が終わったところですが、自分は椎間板ヘルニアで入院中だったため身動き取れず

照れ



そんな訳で新しいトピックは何もないので、過去の愛車紹介。



スズキ ジムニーSJ10。







自分は今年で自動車免許取得30周年誕生日帽子



まぁ、そんなことはどうでもいいのですが、SJ10は自分が18歳の時に買った初めての愛車でした。



もう30年も前の話ですが、自分が乗ってきた愛車の運転感覚は、今も明確に覚えています。



SJ10は初代ジムニーの最後期モデルです。



1970年に359cc空冷2サイクル2気筒エンジンを搭載して初代ジムニーが登場。




⬆️360cc規格で水冷化されたLJ20



その後、水冷化されLJ20となり、1976年に軽規格が550ccとなったのを機に発売されたのがSJ10です。



360cc時代のボディに550cc規格のエンジンを積んだのが1型、



オーバーフェンダーで外寸を550cc規格に合わせた2型、



ヘッドライトの位置を下げたマイナーチェンジ版、通称「タレ目」が3型、4型となります。



自分のSJ10は1981年式の最終型(4型)で、1990年に30万円で購入。







1990年と言えば、軽規格が660ccとなった年でもあり、ジムニーはJA11が新型として発売された時期です。



世の中はまだ四駆ブーム(SUVという呼称はまだなかったですね)が続いてました。



1989年に税制が変わり、通称3ナンバーボディでもエンジンが2,000cc以下(ディーゼルは制限なし)なら自動車税額は5ナンバー車と一緒、というふうに変わりました。



そんな流れもあって、三菱パジェロ、トヨタ・ランドクルーザーを筆頭とした小型・普通自動車クラスの四駆がオーバーフェンダーと太いタイヤで軒並み「肥満化」してしまった時代でした。



話は本題に戻ってSJ10ですが、そのエンジンは水冷2サイクル3気筒で出力26PS/4,500rpm、トルク5.3kg.m/3,000rpm。



車載状態でないグロス値なので、今のネット値なら15%前後低い値となります。



現行ジムニーがターボ過給で64PS、アルトなどのノンターボでも50PS前後が今では普通なので、数値的にはずいぶん見劣りする感じです。



ただ、当時のアルトなどは30PS前後が普通でした。



トルクのある2サイクルエンジンは、16インチの大径タイヤを転がすジムニーにはベターであり、その後のSJ30まで受け継がれることとなりました。



SJ10の最高速は90km/h弱、メーターも確かそこまでしか振られていなかったと記憶しています。



平坦地ならジリジリとメーターを振り切るまでスピードは出ますが、そのまま走り続けるとデスビ内のポイントが焼けてエンジンが止まります(笑)。



なお、勾配のキツい高速道路などでは、2速40km/hが精一杯。



SJ10の足廻りは4輪リーフリジッドで、スタビライザーはなし。



そのため、ばねレートも高く、舗装路ではクルマ全体で跳ねるような乗り心地です。




「不整地走行車」を地でいくSJ10の本領は、やはりオフロードでこそ発揮されます。






サスストロークは特に長くはありませんが、700kg前後の車重の軽さとバランスの良さで、まさに水を得た魚🐟



1トンにもなる現行ジムニーとは別物でしょう。



さすがにパワー不足は否めませんが、ゼンマイのように助走を付けて急坂登坂をする技も2ストロークジムニーならでは。



ボールナット式のステアリングはもちろんパワーアシストなどありません。



エアコンもしかり。







4速ミッションのシフトはワイヤーコントロールでふにゃふにゃですが、慣れで解消。



鉄板剥き出しのインパネを前にして、今のクルマにはない、「操ってるんだ」という感覚が存分に味わえます。



これで幌車だったら最高だったのですが、当時見つからなかったんですよね…。




⬆️SJ10幌車



自分は小さい頃からクルマが好きで、特に「ゲタ山タイヤ」を履いたジープやジムニーがお気に入りでした。



夜な夜な用もないのに、このSJ10で近所を走ったり、旅行に行ったり、秩父のオフロードコース「ブロンコ」まで出かけたり。



クルマの楽しさを教えてくれた1台でした。