毎度毎度のVWタイプ2バスが入庫です。
比較的綺麗な個体です。
今回の作業は後ろにまわって・・
ここ!バッテリーの下のフロア交換依頼です。見てわかる通りエンジンルーム右手奥にありますね。リアゲートはエンジンの幅しか開きません。ゲートの開口部から体をねじ込んで左手だけで作業?そんなアクロバティックな体制だと体に悪いです。
やるならテールランプ外した縦長の穴と下からぐらい。本当にできるんだろうか?
久しぶりに断って返そうか?と思いました。
YouTubeで検索しても出てきません。海外のバスレストアでもクォーターが無い状態でやってます。今回クォーターは触らず塗装もせず・・。うーん。
クラシック仲間、鈑金仲間、いろいろな先生方に相談。答えは・・。
「できない」「そもそも受けない」「エンジン降ろさないと無理」「ASSYでの交換は無理なので部品として使って部分的に交換は?」等々。
まあ確かに下側サビてますね。
フロア部品はしっかりした物。まず実際に乗っかって固定できるのか?
大丈夫そうですね。
少し分解してみます。
まあこんな感じ。まだ引き返せます。
パネルを入れてみましょう。ゲッ?
どうやっても入らない。つまりエンジン降ろしたとしてもASSYでは交換できそうもないです。少なくとも僕にはできない。VW大先生はできるのかもしれないけど・・。
ならば、今あるフロアの悪いところだけ切って、周りのミミは残しその上に置いて
溶接固定でやるしかない。VWマニアの人に見られたら怒られそうです。
真似しないように・・。
カットしちゃった。もう戻れない。やるしかない。
部品も回りを少しずつカットして載るようにした。
写真手前はもう少し残せたように感じるけど載るのと中に入れるのとでは違うのです。
これ以上デカいと中に入らない。
ある程度整えて。
サビ取ってプライマー。
MIG溶接の穴開けて
プライマー。
テールランプの穴から溶接。
プライマーで保護。
シーラーの後チッピングで完成。よかった。ただこれレイトバンだからよいけど
アーリーバンだとテールランプが小さいからほぼできないかも?
ついでに反対側の浮きも直して!の依頼。ついで・・?
多分ああなってるだろう。
やはり
テールランプ下側は20mmぐらい段差がある。
写真見せたら、サビ止め塗ってパテで仕上げてくださいとのことでした。
・・が、穴あいてるのでパテ向こう側に落ちちゃうね。
穴そのままよりは良いかな?外から被せました。ツライチ溶接しても
その周り20mmのパテなので再度パテで隠すしかないね。
隠して
何事も無かったように仕上げる。
完成。バッテリ置くと全く見えない。結構大変でした。でもよかった。