『私は私、これでよし』『面白可笑しくこの世を渡れ』に続いて借りた本。


このタイトルは「明日できることを、今日するな」というトルコの格言からきている。


「怠けろという意味ではなく、今日の仕事をやり終えたならば、その後は愉快に遊べ、愉快に人生をたのしめ、明日の仕事までガツガツ、今日のうちにやるような奴は結局は出世しても、人間として、人生として損なのだという意味なのであろう」と著者は解釈している。


そういう人生観で著作活動をし、エッセイを書いているのだろうが、この本に収められているのは、必ずしもタイトルに沿うものではなく、文士仲間との交友や幼年時代から学生時代の懐古的なものが多く、著者の生い立ちを知るのに役立つ。