先に読んだ『私は私、これでよし』の半年後の2014年9月に発行された本。


著者は1996年9月逝去なので、18年後の発行。

それだけ著者の人気の高さと、生前のエッセイの内容が時を経ても色褪せないことを物語っている。


タイトルどおり第一章は、「悪戯のすすめ」から始まるが、第三章からは「老年」が主題の真面目な内容のエッセイに転ずる。


印象に残った言葉を要約すると、

「(シュタイナーによれば)老年は霊が活動しはじめる季節なのだ。霊とは、肉体や心が享受したものに意味をあたえる深い智慧のことだろう」

「人間はある年齢にくれば死支度をしなければならない」


膀胱癌で27年間に80回の手術を受けたにもかかわらず、決して患者の診察、治療を休まなかった大阪吹田病院の内野滋院長曰く、

「病気をするというのはね、医者にとって肩がきですよ」