日能研の理科・社会を語るうえではメモリーチェック(メモチェ)にも触れなければならないでしょう。全て個人の感想です。

 

 

 

社会のメモチェについては、難関校志望者でも繰り返しやる価値があるものになっていると思いますし、左ページは情報がよくまとまっていると思います。「知識の確認にいつも見るもの」をこれと決めておき、足りない知識は随時左ページに書き込んで補強していくという使い方がよいのではないかと思います。

 

右ページ①の穴埋めは「そこを穴にする!?」(ちょっとピントがずれている)と思う部分もなくはないですが…、②の資料問題と③の記述問題は良問です。我が家では①はあまり重視せず、5年時から少しずつ冒頭の「弱点チェックテスト」と②、③だけをやっていました。

 


日能研では6年夏休みになるとメモリーチェックの本体とともに解答用紙のような冊子「メモリーチェックノート」が配られます。これがなかなか使いやすく、子どももやる気になります。外部の方や6年前半までに使いたい方は紀伊國屋(大型書店)やみくに出版の通販で1冊330円で買えます

 

メモリーチェック メモチェ ノート 2024利用

 

 

我が家は6年の夏休みに社会は宿題として1周のみやりました。9月~12月には授業前に「メモチェテスト」があり、この小テストで間違えたところだけ再確認するという勉強で知識系は随分と底上げさえたと思います。

 

メモリーチェックとコアプラスは一長一短で、使いやすいと感じる方でどちらでもいいと思います。我が家は10月から入試前日まで毎晩数分、コアプラスを赤シートで確認する時間を取って何周かしました(↓関連過去記事)が、最後まで完璧とは言えない仕上がりでした。

 

一方で、理科のメモチェついては難関校志望者には簡単過ぎると言わざるを得ません。一周はやってもいいと思いますが、6年の夏以降に何周もするような内容ではないと思います。全くの未修単元は別として、難関校志望者にはむしろ5年生時点で使いやすい問題集という感じです。左ページのまとめも、社会と違って内容が貧弱です。

 
長男の校舎では理科は宿題にもならず「やらなくてもいい」と言われたので、苦手意識があった生物と地学だけ1周やりました。理科の知識確認は、難関校志望者ならコアプラスを使う方がいいかも知れません。我が家では6年11月から毎晩、数分コアプラを赤シートで確認する時間を作りました。社会と同様、特に生物の知識はかなり細かいので最後まで完璧とは言えない仕上がりでした(一方で、化学や物理は計算問題を中心に5年時から繰り返しやって仕上げました)
 

 

いずれにしても、もう新しい単元が出てこない6年9月以降に知識系は急激に底上げされていきました。6年前半までに深い理解を伴う根幹をしっかりと作ってあれば、枝葉の知識を入れるのは最後に意外となんとかなったという感覚です(このイメージを「補足③日能研カリキュラムの狙い」でも書いたつもりです)。

 

小学生では覚えても抜けていく量も多く、最後は入試当日までモグラ叩きのように「忘れては覚え」を繰り返していく感じでした。このことと4年→5年→6年の成長(脳の発達)を考えると、「尻上がり」の日能研カリキュラムにも合理性があると私は思います。どうしても、早くに難しいことをやっている塾の方が良さそうに見えてしまうと思いますが「それを回せてちゃんと消化吸収できるなら」という話です。

 

なお、最後の最後(12月以降)は上記で挙げたような教材よりも、むしろYouTube学習が効果的と感じました(↓関連過去記事)。

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