連載の3回目です(過去記事を読んでない方はまず過去記事から…)。
偉そうになってしまっているかも知れませんが、個人的な考えを頭の整理のために書いているものですので、ご了承下さい
算数の文章題を解く時のプロセスについて、
①問題を読んで理解する(情報を整理する)…読解力、情報整理力
②試行錯誤をして方針を決める…思考力
③計算して答えを導く…計算力
(④見直しをする)
と書きました。今日は②について書きたいと思います。
算数が好きな人にとっては②が一番面白い部分ではないでしょうか。
この部分こそが「算数的な頭を使う」部分、すなわち肝とも言えます。
ただ、ここで単に「よく考えて」と突き放しても、どう考えていいか分からない人にとっては、何をどうしたらいいか分からないでしょう。
1、2、3、…と序盤を試してみて規則性をみつける、
具体的に書き出して調べあげる(その際、抜けモレダブりが起きないように工夫する、ここが決まれば楽になるのに…という場合はそこを仮に決めて場合分けする…)など、
試行錯誤の仕方にはいくつか定石的な方法があります。
それを知ったうえで「やり方を覚えて乗り切る」という手法の誘惑に負けず、なるべく自力であがいてみる経験と習慣をつけることが大事だと思います。
これは時間に余裕があるうちに始めておかないと、入塾以降では時間的にも気持ち的にも余裕がなくなってしまって難しいかも知れません。
この②(思考力)の部分を鍛えるのにおススメな問題集は「算数ラボ」と「Z会グレードアップ問題集」です(どちらも大好き)。
「算数ラボ」、私はちっぷさん主催の「小学生向け問題集総選挙」(私も投票しました)をきっかけに知りました。他の部門も大変参考になると思いますので、問題集を探している方はぜひご一読を。
「算数ラボ」は小3の秋頃に8級から始め、入塾までに7級まで終わらせました。7級の後半は結構難しかったです。
「きらめき算数脳」もほとんど同じコンセプトの問題集ですが、なんと言うか「算数ラボ」の方が優しさが感じられてやる気になります(私感…笑)。
先述の「国語と算数を同時に伸ばすパズル」的な問題も混じっていますが、
ほとんどは①(読解力)部分はあっさりと通過できて、
②(思考力)部分で頭を使うような問題で構成されています。
少し簡単めの級から始めることで、「あっ、分かった」(アハ体験)をたくさん経験させてあげることができると思います。
また、Z会グレアプ問題集。こちらの方がより実戦的で、①(読解力)部分でつまづく問題も多くなってしまいますが、難易度を抑えつつも思考力を鍛えるためのエッセンスがつまっていると感じます。
これらには最終的に中学入試問題を解かなければいけないときの「考え方のエッセンス」を抽出したものがかなり出てきます。
ここで考え方の道具をたくさん持っておくと、その組み合わせや応用で、
後に出会う様々な問題に対応できる場面が増えると思います。
詰将棋で言うと、大事な考え方のエッセンスの大半は3手詰めまでで出てきて、5手詰め以降はその組み合わせや考え方の応用なので、
7手詰めや9手詰めをやるより、まずは3手詰めを徹底的にやることが有用という感覚に近いでしょうか(えっ、誰も共感できない?すいません…笑)。
私は子どもの頃、詰将棋や多湖輝先生の「頭の体操」が大好きでした。
「頭の体操」にも宮本先生のパズルのようなものもあったと思います。
小さいうちはこういうもので思考力を鍛えるのもよいですね。
次回は③(計算力)について書きます。
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