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DEATH VIDEO 2000

Keep On Burning

80年代に生まれて今世紀までシリーズが継続しているホラー映画は何本かありますが今日は『サマーキャンプ・インフェルノ』こと「Sleepaway Camp」シリーズについて記します。

日本でリリースされているのは最初の2本だけですがデータを以下に。

 

サマーキャンプ・インフェルノ (1983)
監督:ロバート・ヒルツィック

レディ・ジェイソン/地獄のキャンプ (1988)
監督:マイケル・A・シンプソン

 

Sleepaway Camp Ⅲ: Teenage Wasteland (1989)
Director: Michael A. Simpson

Sleepaway Camp Ⅳ: The Survivor (1992)
Director: Jim Markovic

Return to Sleepaway Camp (2008)
Director: Robert Hiltzik

 

このシリーズが人気となったのはやはり1作目のヒロインとそのオチが衝撃的だったからだと思うのですが、演じたのはフェリッサ・ローズさんで…

この方です。

しかし2作目と3作目ではパメラ・スプリングスティーンという方が演じていまして…

彼女がブルース・スプリングスティーンの妹ということは好事家の間では有名ですね。

で、今回は日本でリリースされなかった3作目を少し念入りに紹介します。個人的にこの作品はオープニングが大好きでして、キャンプに出発する女性が殺人鬼のアンジェラに襲われるシーンが『ターミネーター2』並みに派手でして…

いきなりトレーラーで襲われ殺害され…

キャンパーを載せた車が出発するとこの壁の落書きがどーんと。最高ですね。

しかし本編の殺人シーンがいまひとつ地味だなと思っていたら残酷なカットがかなり削除されていまして画質は悪いですが以下に…

鼻に爆竹を入れられバーンと爆発したら

顔が半分吹き飛んでいたり

テントから出てくる女性めがけて斧を振り下ろし

首を切断して

さらにキック!

身体を離れて転がる頭

宙吊りにした女性が落下すると

脳みそデローン

男性を木に縛りつけて車で引っ張り

両腕もぎ取り

女性が山小屋から出ると

首無し死体

アップになるとうごめく虫の姿も確認できます

ラストバトルでは

ナイフで何度も腹を刺されるアンジェラ

しかし救急車の中で復活し

巨大注射器で襲撃…などなど。

 

ぶっちゃけ『ニューシネマ・パラダイス』や『グランブルー』のバージョン違いなどどうでもいい…というか短い方がいいじゃんと思っているのですが、ホラー映画のバージョン違いはとても重要。残酷シーンのカットには大反対なのです。

 

最後に日本でもビデオリリースされた2作目『レディ・ジェイソン/地獄のキャンプ』のアートワークなのですが、海外で流通しているのは大体こちら…

で、以前Facebookの外国人ばかりのグループにアップしたら「Holy shit」とコメントされた日本のビデオジャケットがこちら…

 

以上、80年代特集もうちょっとだけ続きます。

今日は個人的にとても思い入れがあり大好きな作品を。

ナイトメア (1981)

監督:ロマノ・スカヴォリーニ

 

その昔レンタルビデオ店で借りた『テラー・オン・テープ』というホラー映画の名場面を集めた作品で頭ひとつ抜き出た残酷描写で「絶対に観たい!」とちびっ子たちを虜にしたもののいざ日本でビデオがリリースされると残酷描写をズタズタにカットしたバージョンでファンを落胆させたのがこの映画です。その後いつまで経っても日本ではDVDがリリースされず2011年にCode Redから「Uncut 30th Anniversary Edition」という2枚組のDVDがリリースされて飛びつくように購入してやっと完全版を観ることが出来たのですが、本当に凄まじい傑作でした。

以下、本編画像を…

この映画については誰が特殊メイクをやったのか?というのも好事家の間で話題になっていて、オープニングクレジットや予告編に名前があったことやでメディアによってはトム・サヴィーニと書かれているものもあるのですがエド・フレンチ説というものもあります。実際のところはDVDの特典映像でエド・フレンチが「アドバイザー」と語っているのでまぁ両方とも正しいというところでしょうか。

この方がエド・フレンチさん。

 

それも踏まえて物語の発端になる殺人シーンを…

いやあ、最高ですね。

「Uncut 30th Anniversary Edition」はすでに廃盤で100ドル近くまでプレミアがついていますが「35th Anniversary Edition」というのも出ていますので機会があれば是非ご覧ください。

 

「80年代ホラー特集」もうちょっと続きます。

 

 

 

 

80年代ホラーが特殊メイクの時代だと高らかに宣言して僕らの度肝を抜いたのはこの写真でした。

スキャナーズ (1981)

監督:デヴィッド・クローネンバーグ

 

物語をざっくり一言で説明しますと悪い超能力者と善い超能力者の闘いでして、David Cronenbergにしては派手な見せ場をふんだんに散りばめながら進行していきます。

そしてクライマックスは二人の超能力者の対決になるのですが、ここも名匠Dick Smithの特殊メイクで本当に今までに見たことがない映像を創りあげていました。

意外すぎる対決の結果は是非ご自分の目でお確かめください。

 

『スキャナーズ』は大ヒットしシリーズ化されるのですが、おまけとして旧題『スキャナーズ5/ザカリアス・リターンズ』こと『スキャナーズ 最終章』のディレクターズカット版にしか存在しないショットを。

80年代ホラー・シリーズたぶん続きます。

 

 

 

 

 

 

今日は2本立てで紹介します。

 

最初は『ハロウィン』『13日の金曜日』などのヒットにより大ブームになったけれども前者のような恐怖も後者のようなメイクの凄まじさもないけれども何故か愛され続けているスラッシャー映画を…

 

エアロビクス殺人事件 (1985)

監督:デヴィッド・A・プライアー

もう邦題が見事に80年代ですね。メイクは「とりあえず血を出してみました」的安易さなのですが犯人の意外性はあります。上の画像の男性ではないです。本編中一番強烈なカットですがじつは夢オチというのがなんとも切ないところ。

 

続いては、

 

悪霊たちの館/呪われたハロウィンパーティー (1987)

監督:ケヴィン・S・テニー

こちらはSteve Johnson率いる特殊メイクチームがかなり頑張って仕事をしています。

アメリカではかなりヒットして続編もあるほどなので万人受けするホラー映画と言えるでしょう。前半こそややもたつきますが悪魔が復活してからは楽しくハラハラできます。

どちらも日本ではビデオリリースされたのみですが海外ではDVDやBlu-rayが出ていますので機会があればお楽しみください。

 

たぶん続きます。

 

 

 

 

 

映画の世界には昔から「核万能説」というものがありまして、核廃棄物で汚染されると動物は巨大化やミュータントになり、死人も生き返るというような作品が延々と作られてきました。そんな中から1本紹介します。

女の子が手を伸ばす先には…

核廃棄物(必ず緑色)にまみれた怪しい生物が。ラスト近くになるまでなかなか姿を現さないのですがわりと暴れん坊でして…

車の屋根から首をもぎとったり

チャドのように現れて

おばさんの首を絞めたり警官の心臓をえぐったりと活躍します。

で、何故かマーティン・ランドーだけが襲われ続けるのも見どころ。

ただ致命的なのはミュータントのデザインが悪い、というか雑。

カットによって同じ生物とは思えないミュータントに人類は勝てるのか、マーティン・ランドーの運命とともにお楽しみください。

ビーイング (1983)

監督:ジャッキー・コング