先週も書いた1番運動の少ない、働いている世代にお薦めの運動は、ウォーキングです。
 問題のお腹周り。その正体はまぎれもない脂肪です。中年になって余分な脂肪がつきやすくなる大きな原因は生活習慣にあります。若い頃はスポーツもそこそこやっていたし、外回りでたくさん汗もかいていた。しかし今はどうでしょう。仕事中はパソコンの前に座りっぱなし、土日は家でごろごろ。しかも食べる量やお酒の量は昔と変わらない。それでは太って当然です。毎日のわずかな食事の摂り過ぎや運動不足によって、脂肪は少しずつ体に蓄積していきます。脂肪を燃やすには「有酸素運動」が効果的です。
トレーニングと言うと尻込みしてしまう人でも“歩く”ことなら無意識に行っています。働いている世代が最も多くの時間を費やすのが仕事です。この時間を利用してウォーキングを始めてみませんか?これまで有酸素運動は20分以上続けて行わなければ脂肪は燃えないと言われてきましたが、何回かに分けて運動をしても脂肪を燃やす効果は変わらない事が、近年の研究で解ってきました。例えば朝の通勤で10分、帰り道で10分、勤務中に10分、これだけで1日30分を確保出来ます。そう考えるとかなり楽勝です。ウォーキングは道具も必要なく、いつでも何処でも始められます。ただ何となく歩いているのと意識して歩くのとでは効果が大きく違ってきます。まずは早歩きで歩幅を大きく歩く事を意識してみて下さい。
ウォーキングを行う時に忘れてはいけないのが水分補給です。体温を調節したり、脱水症状などのトラブルを予防するために欠かせません。飲み物は、水分だけでなくカルシウムなどのミネラルも補給出来るミネラルウォーターがベストです。10℃前後の少し冷たいと感じる水を飲むと、胃が適度に刺激され活発に働くようになるので、効果的に水分補給をする事が出来ます。「のどが渇いた」と感じた時には、すでに体内の水分は不足気味です。こまめに水分を補給して下さい。
 ウォーキングには、脂肪を燃やす効果の他に、心臓を鍛える、生活習慣病の予防、老化防止、脳の活性化、ストレス解消があると言われています。毎日の生活に少しずつ行ってみて下さい。
巷では、メタボリックシンドロームの基準が男性よりも女性のお腹周りが大きいのはおかしいだとか、身長を無視しているのはおかしいだとか、男性のほとんどがこのままでは引っかかってしまうなど問題点も言われていますが、とにかく「メタボリックシンドローム」と聞かない日はありません。テレビを見ても、スーパーに買物に行っても、家電を買いに行っても。日常会話でも、肥満や恰幅がいいなどとは言わずに、メタボだと言うようになってきました。コンビにで、おにぎり1つ買うにもカロリーが表示してあります。気にしだすと暮らしにくい世の中ですが、それだけダイエットしやすい世の中と言えるかもしれません。世の中に情報があふれていて、このコラムでも何度も取り上げているテーマですが、今月はまたエクササイズについて書いていきたいと思います。
 現代人は運動不足だと言われています。スポーツをしたりジムなどで定期的に運動をする習慣がある人は全体の約3割だという事が、厚生労働省の調査結果で解っています。なかでも20代の女性と、30代・40代の男性で運動をする習慣のある人はわずか2割です。すなわち働いている世代の8割近くが体を動かす習慣がない「運動不足」という深刻な状態です。運動をしない理由としては「忙しくて時間がない」が最も多く、「特に必要と思わない」など、現代人の運動に対する意識の低さが伺えます。
機械は使わなければ錆びるように、人間の体も動かさなければどんどん衰えていきます。具体的には
心肺機能が低下して、スタミナがなくなる
筋肉が萎縮して、力が出なくなる
脂肪が増えて、体重が増加する
長時間立っていられなくなる
骨がもろくなる
抵抗力が弱まり、風邪をひきやすくなる
心筋梗塞、糖尿病、動脈硬化など生活習慣病のリスクが高まる などです。
思い当たる項目はありましたか?これらは決して加齢による影響だけでなく、運動不足によって引き起こされるものです。これらのリスクを遠ざける事も可能です。普段から体を動かして、病気を予防しましょう。
 「自分にも地球にも心地いい暮らし」の最終回になります。
 安全でおいしい食べ物と言うと食材だけに目がいきがちですが、油や調味料にも気を配る事が大切です。なぜなら油や調味料は、1回に使う量こそ少なくても、毎日体に入れるものだからです。スローフードの原点である地中海食では、オリーブオイルをたっぷり使っています。オリーブオイルには、善玉コレステロールを減らす事なく、悪玉コレステロールを減らす働きがあります。米国食品医薬品局(FDA)は、1日約大さじ2杯(23グラム)のオリーブオイルで冠動脈性心疾患のリスクを低くする可能性があると発表しています。マクロビオテックでは、調味料は科学的な加工をしていない自然のものや、昔ながらに長期熟成したものをよしとしています。
 旬の食材は栄養価に優れ、豊富に出回っているため入手しやすいと言うメリットがあります。さらに、季節特有の体の不調を和らげる働きもあります。東洋医学で春は「気」の巡りが悪くなり、自律神経のバランスが崩れやすくなる季節とされています。旬の山菜や菜の花など苦味のある食べ物は「気」の巡りをよくすると言われています。インドの伝承医学アーユルヴェーダでは、春は体内の3つのエネルギーのうちカパ(水)が増え過ぎ、心がしずみがちになると言います。不調を和らげるには、砂糖や揚げ物、乳脂肪の摂り過ぎに注意し、こまめに体を動かすのはよいとされています。春は寒い日と暖かい日の差が激しく、風邪をひきがちになります。また花粉症の悩みのある方には、憂鬱な季節でもありますね。でも、始まりの季節でもある春です。無理せず、楽しみながら自分にも地球にも心地いい暮らしを始めたいものです。