今回は「お酒」についてご紹介したいと思います。


適量のお酒は百薬の長

 お酒を飲むと、ストレスを発散出来たり、リラックスして会話が弾み、コミュニケーションが円滑になることもしばしばあります。また「酒は百薬の長」と言われるように、精神面だけでなく、身体にもよい働きがあります。血液の循環をよくしたり、善玉コレステロールを増やす役割があることもわかっています。ただし、それは適量でこその効用です。飲みすぎてしまっては健康どころか、「万病のもの」にもなりかねません。


お酒は自己管理が決め手

 飲み過ぎてまず辛いのが二日酔いです。アルコールは体内に入ると肝臓で分解され、アセトアルデヒドと言う有害物質に変わります。お酒を飲んだ時に気分が悪くなったりするのはアセトアルデヒドによるものです。飲み過ぎるとアセトアルデヒドが分解しきれず体内に残り、翌朝、頭痛や胸焼けなどの症状が現れるのです。

 毎日、二日酔いになるほど大量のお酒を飲み続けていると、肝臓の処理能力が追いつかず、脂肪肝や肝炎、ついには肝硬変を引き起こしてしまうことも。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、症状が現れにくく、自覚症状が出るころには、かなり進行していることが多いと言われています。だからこそ、日頃からの自己管理が大切です。最低でも1週間に2日程度は休肝日をつくり肝臓を休めてあげて下さい。


来週もお酒についてご紹介したいと思います。

 今回が「号泣」についての最終回になります。笑うことと泣くことは、一見正反対のようですが、脳の中の経路においては共通部分があります。また、泣いても笑っても、表情に出て、声が出ます。さらに、大笑いすると涙がでることもあります。

では、何が違うのでしょうか。それは情動の程度です。笑うよりも泣くほうが、大きな

情動を必要とします。だから、泣くということはすごいことです。心の感じるままに、声をあげて号泣すると、脳のストレスをスッキリ洗い流すことが出来るという訳です。



                 涙と血の不思議な関係

 血も涙もない、血の涙を流すほどの苦しさ・・。しばしば血と涙は一緒に語られます。実は涙と血液は同じ成分なのです。涙が赤くないのは、涙腺の細胞膜が赤血球を通さないからなのです。だから、涙は本当に血液をしぼって作られているのです。その涙は三重構造になっています。涙の蒸発を抑える脂分の層、水分の涙液層、眼球と涙をくっつける役割のムチン層です。涙の98%が水分ですが、残りの2%は目に栄養を補給したり、傷を治癒させる成分が含まれているのです。


 上手に泣くことでストレスの解消にいかせればと思います。



 今回も「号泣」についてです。前回お話した「情動性の涙」を流しているとき、私たちの脳内ではどんな反応が起こっているのでしょう。

 映画などで泣く場合は、泣くに至るまでに気持ちを集中させなくてはいけません。登場人物などに感情移入することで、前頭葉への血流が集中。交感神経がどんどん高まり、心の緊張が頂点になったとき、副交感神経にスイッチが入れ代わります。その瞬間に涙が出るのです。つまり涙は、脳の緊張からリラックスへの切り替えがきちんとできたという証拠なのです。


号泣のメカニズム

状況などに感情移入

気持ちを集中させ、感情移入・共感することで交感神経が優位になり興奮状態に。

     ダウン

前頭葉の血流UP

交感神経が活発になり、心身の緊張が高まる。脳内の血流が、前頭前野に集中していく。

     ダウン

脳のリセット

緊張が頂点に達したとき、涙を流すことで交感神経から副交感神経にスイッチ。

     ダウン

副交感神経が活性化

脳全体のリセットにより、副交感神経が活発化。ストレス状態の解消。

     ダウン

リラックス

副交感神経が優位になり、ストレスが解消。心身ともにリラックス状態に。


 次回が「号泣」についての最終回になります。